1977 750SS ヘッド分解
400ssのページなのに何故ベベルなのか?
ベベル党の洗脳が激しいのですが
ベベルに乗り換えるほど 度胸と資産は有りません
まあ ducaの大兄さんなので・・・  深く考えず 勉強と言うことで
相変わらず 画像が重たいのですが ご覧になってください

今回のベベルは 750SS(スクエアケース)左シフト 
1976or1977 私には良く解りません

オーナーはお友達のR君 彼は若いのに2V 4Vと味わって ついにベベルを選んだ
当然25年前の車両ですから レストアが必要なのを覚悟して購入
走行は出来るが キックが軽い状態で エンジンのオーバーホールに着手
メーターは23000km 購入時の話ではエンジンを開けたことがあるらしい?とのこと

お邪魔したお店は 
東駒形のリバーズ モーター サイクルhttp://www5.cside.com/Rivers/ 
代表の古川氏は ベベルを最愛する 研究家メカニック
変なお客には行って欲しくないショップである

朝から 仕事場に居座り 細かく説明をしていただきながら作業は進んだ
リバーズモーターサイクルさんでは オーナーに必ず実際に自分のエンジンの
中身を見てもらい 現状と対策 作業方針を話し合いながら進めてゆく
こそこそ隠れて 作業を見せないショップが大半のduca業界の中で
絶対の自信があからこそできる姿勢である

特に記述の無い場所以外は 私の独断度偏見の解説です 誤解なさらないように
750ssスクエアーの気になる所はシフトリンケージだ
右シフトの機構を残しながら シャフトを介して強引に左シフトにしてある
リンクの数 シャフトの長さから 丁寧なメンテナンスによって 
動きに差が出やすい 無理やり標準化しなくても良いと思うのですが・・・
 
外装を外してゆき バッテリーを抜いたら 液が入っていませんでした
レギュレーターが過充電を行い液を蒸発させたのでしょう
壊れている可能性が高いですね
排気ポートは思っていたより大きい カーボンがふかふかに積もっていました
チェンジユニットを外した状態 良い感じで エンジンオイルが漏れている

スプロケ周りからの聞きかじりオイル漏れ対策

ベベルはミッション軸上にクラッチユニットがある為 クラッチシャフトが
スプロケット軸の中心を貫き さらにシャフトに被るようにファイナルギアの
構成になっている
ミッションシャフトギアオイルシールは 先端から挿入されいていて
三枚のシールが入るスペースがある 先端からのオイル漏れはシールを重ねて
装着が可能だが すでに3枚入ってしまっている場合は分解しかない

大概のオイルもれは 先端からではなくスプロケの裏から漏れてくるようです
これは オイルシールカーラー間からではなく カーラーギアの隙間から
漏れ出します カーラーギアを密着される為にはロックナットを強く締め付ける
事により スプロケカーラーを押し密着できます
すでに カーラーの遊びが大きくなってカーラーオイルシールの間に傷を
付けてしまった物は手遅れとなります

とにかく オイルが漏れてきたらロックナットを閉めこんでください
チェンジ機構です この中に栓抜き形状の爪が首を振りシフトコラムを回しますが
問題は潤滑が封印してあるグリースだけに頼っていることです
この後からは クランクケース内部にチェンジ機構が移されて エンジンオイルが
潤滑をしています 
クランクから浮いているので 熱的には優しいですが定期的な給油が必要と思います
右クランクカバー
開けたら 恐ろしく綺麗 アルマイトがパールの様に輝いています
オイルスラッジは一切ありません オイル管理が行き届いていたのでしょう
新車時は表側も このように輝いていたのでしょうか?

マグネットと一次ベベルギアを支持するフレームです スラッジは有りません
マグネットを手で回すと 簡単にエンジンを回すことができます
ベルトエンジンとは比べ物にならないほど軽いです
ベベルとベルト ベルトのテンションが抵抗の違いなのでしょうか?
クランクケース左側
ケースを外すとベベルエンジンが何故 幅が広いかが良く解ります
クラッチバスケットを無視すれば 見慣れたL2エンジンです

こちら側にもスラッジは有りません 
黒く見えるのは 溜まったエンジンオイルです
ロックワッシャーが後から折り曲げられた形跡があります 確かに開けられている
ようです

タイミングセンサーはフライホイールの内側にあります
この状態では 絶対に調整は出来そうに有りません 一々クラッチとフライホイールを
外して調整を行うのでしょうか? デザインの意図が掴めません

続く

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