2005/02 熊本 阿蘇 - 4日目

最終日は午後2時ごろまでに宿に戻る必要があったので、 白水村(合併して南阿蘇村になりましたが旧名を使います)の水源めぐりをしました。 前日までとは違い春らしい暖かさの中、のんびりと走ることができました。


最終日にも金柑が出ましたが、生ではなく砂糖煮(?)になりました。

出発は宿をチェックアウトしてからです。 持ってゆかない荷物をトラベルケースに詰め込み、 水源めぐりから帰るまで宿のほうで預ってもらいました。

この日も月廻り公園に寄ってみました。 雲ひとつ無い青空で、阿蘇山の素晴らしい姿を見ることができました。


白水村の水源めぐりは、最初に有名な白川水源に行くことにしました。 そこでまは国道ではなく、それより阿蘇山側を通る細い道を使ったのですが、 自転車で走るのに向いた気持ち良い道でした。


白川水源は毎分60トン(家庭用の浴槽なら0.2秒で満杯にできる)という水量を誇っていますが、 池の底のあちらこちらで静かに湧き出していて、その量の実感が良く判りませんでした。 池から流れ出す水の量は確かにすごいのですが...

白川水源は見学するのに協力金100円を払うのですが、 その時、白水村の水源(8箇所)の地図がもらえました。 事前に詳しく調べておかなかったので、この地図は他の水源を回るのに役に立ちました。


白川水源の最寄駅は阿蘇白川駅です。 南阿蘇鉄道は第3セクターの経営で、各駅を地元自治体が整備しているらしく、 立派な駅舎を備えているところが多いようでした。 ちなみに、高森駅を除くと全て無人駅です。 通常はワンマン運転で切符もありません。


竹崎水源は阿蘇白川駅を挟んで白川水源の反対側にあります。 小さな集落を通る細い道を行くと、崖下からいきなり川が流れ出していました。 毎分120トンで白川水源の倍の水量がありますが、ここを訪れる人は少ないようでした。

竹崎水源からは久木野村方面に向かいました。 この地域は熊本県内でも有数の米どころで、平地はほとんどが田圃になっていました。 今はちょっと殺風景ですが、稲が育っている季節はとても綺麗でしょう。 風景が良く、急な坂は無いので、自転車で走るにはとても良い感じの所でした。


阿蘇山を眺めながら向かった先は、役場のそばにある 「蕎麦 久木野庵」 です。 久木野村は蕎麦が有名で、その中でも美味しそうなところとチェックしておいた店です。 ところが、事前のチェックにミスがあって、この日は定休日だったのでした。 しかたなく、途中で適当な店が見付かることを期待して水源めぐりを続けることにしました。


再び白水村のほうに戻ったのですが、 途中で南阿蘇鉄道のレールバスが走っているのを見ることができました。 1時間に1本程度しか走らないので、なかなか見る機会がなく、初めてみました。 確かにこれはバスという感じですね。


南阿蘇鉄道の 「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」 の横も通りました。 2001年までは日本で最も長い駅名だったようです。 車内のアナウンスで何と言っていたかは、確認を忘れました。 来るときに乗ったので聞いているはずなのですが...


白水高原駅のすぐ近くに寺坂水源があります。 名前の由来となった正教寺の前の坂を下ったところにあるのですが、 なんと、南阿蘇鉄道の線路の下という珍しいロケーションにありました。


白水高原駅の北側、1Kmほど離れた所には塩井社水源があります。 白水村の水源の中では最も北側にあり、脇には塩井神社があります。 この水源の池は青っぽい独特の色をしていました。


まだ8個ある水源の半分しか見ていませんが、 そろそろ宿の戻らないといけない時間になったので高森方面に向けて戻りました。 帰り道の途中、阿蘇白川駅の少し手前に明神池名水公園があったので、寄ってみました。 群塚神社の下にある大きな池のあちらこちらから湧いているそうですが、 神社に近い部分が区切られていて、湧き出した水を汲めるようになっていました。 汲むための柄杓等も用意されていて、私が訪れた時には大きなポリタンクに汲んでいる人がいました。 このように整備されていたのは、今回訪れた中では白川水源とここだけでした。 案内板では毎分2トンと比較的少ないことになっていましたが、 水面が波打つほどの勢いで水が湧き出していました。 ちょうど飲料が無くなったところだったので、水を補給して帰路につきました。 ここの水も優しい感じの味でした。


宿に戻る前に、高森にある 「亀のパン」 に寄りました。 石窯を使って焼いているのですが、店内には焼き立てのパンの香りがいっぱいで、 美味しそうなパンが沢山並んでいました。 昼食抜きで水源めぐりをしたので、 パンを買って宿でパッキングをしながら食べようと思ってここに来たのですが、 帰りの飛行機の中で食べる分まで買ってしまいました。 店は国道325号線からちょっと入ったところにあるのですが、 国道から見えたので、すぐ見付けることができました。 イートインコーナーもありました。


午後2時半ごろ宿に到着し、今回の走行は終了になりました。 パンを食べながら1時間ほどかけてトラベルケースにパッキングし、 3時半ごろ宿の御主人に高森の郵便局まで送ってもらいました。 郵便局でトラベルケースを発送し、 すぐ近く(徒歩1分)の高森中央バスターミナルから空港に向かいました。 この区間のバスは本数は多くない(日に8本、空港連絡バスと特急たかちほ号)のですが、 約50分で空港に着くので便利です。 ただ、この日の乗客は2人だけでした。 経営再建中の 産交バス が運行しているので、ちょっと心配ですね。


最終日を除くと天気がいまいちでしたが、その割には楽しく走ることができました。 特に南阿蘇地域は自転車で走るのには良い感じでした。 次は気候の穏やかな時期に訪れたいと思っています。