輪行時トラブルの要注意箇所と対策

BD-3は簡単に輪行ができる自転車ですが、 輪行時にトラブルが発生し易い要注意箇所があります。 それらの問題点と対策を簡単にまとめてみました。


前輪の折り畳みのロックはネジの頭でタイヤを押さえるだけの簡単なものです。 そのため、折り畳んだ状態で運んでいる時にロックが解除されてしまうことがあります。 BD-3の場合、ハブダイナモが重いため外れ易いようです。 輪行袋の中に収納してあれば問題ないかもしれませんが、 セキサイダーで転がせるように上からカバーを被せただけの場合には、 前輪が落下してフロントフォークに傷が付く等の問題につながります。

ハンドル部分には折り畳んだ状態でロックする仕組みがありません。 そのため、不用意に動かすことによりトラブルが発生する可能性があります。 自分自身で運んでいるなら注意すれば済むのですが、飛行機輪行等で荷物として預けた場合、 ハンドル部分を掴んで持ち上げようとする等、動かされる可能性が高いようです。 掴まれないようにするか、掴まれても大丈夫なように対策する必要があります。


これらの対策として、 ベルクロのベルト(商品名:マジックストラップ、長さ60cm)を使用して、 前輪とハンドルポスト、ハンドルとトップチューブの2箇所を縛るようにしています。 この状態でハンドルを掴んで持ち上げることも可能です。


なお、私のBD-3の場合、ハンドル左端とスタンド、および、 ハンドルに取り付けてある Rixen & Kaul のアタッチメントとトップチューブの干渉により、 ハンドルの折り畳み位置が標準とは異なっています。 標準では、ハンドルがもっと下に来てコンパクトに畳めるはずで、 縛る位置も変わってくると思います。


ハンドル前方に取り付けたアクセサリーは、 折り畳んだ場合、左側に飛び出す形になるので、注意が必要です。 バス輪行(床下のトランクに横に倒して入れる)や飛行機輪行の場合、 ボトルケ−ジは取り外し、左のバーエンドバーは取り付け角度を変えています。 右のバーエンドバーとミラーは、今のところ、そのままで大丈夫なようです。

※ 2003年4月の沖縄ツアーの際にミラーが破損しました。 根元からポッキリです。 それ以来、ミラーも取り外すようにしています。


左側のペダルは大きく飛び出すので要注意です。 ペダルそのものは丈夫なのですが、 何かにぶつかってペダルが回ることにより、 チェーンが外れたり駆動系に変な力がかかるのが問題です。 それに、持ち運ぶ際に邪魔になります。 この対策として、ペダルを簡単に着脱できるミカシマのEZYペダルにしてあり、 輪行時には取り外すようにしています。 取り外したペダルはベルクロのベルトでフレームに縛り付けています。


後部折り畳みのロック部品は、折り畳んだ状態では、最も後ろに飛び出すようになるので、 何かにぶつかって取り付けの向きが変わってしまう可能性が高いようです。 特に、飛行機輪行等で荷物として預けた場合には要注意で、私の経験では、ほぼ確実です。 向きが変わると展開した時にロックされないので危険です。 輪行解除時には、必ず、ロックの状態を確認するようにしましょう。 向きが変わっていても、手で戻すようにするとロックできます。 今までの経験では。


サドル下に取り付けたフラッシングライトは、 後ろに飛び出しているため、何かにぶつかって破損する可能性があります。 特に、飛行機輪行等で荷物として預けた場合には要注意です。 私の場合、取り付け金具が曲がり、プラスチックのカバーにひびが入ってしまいました。 この位置に取り付ける場合には平たい形のものが良いようです。 CATEYEのリフレックスライトは標準の反射板と置き換え可能で良さそうです。


フロントサスペンションは、折り畳んだ場合、下に飛び出す形になります。 セキサイダーで転がしている際に傾いて擦ってしまうことがあります。 しかし、丈夫な部品なので大丈夫なようです。 少し曲がってしまう場合もあるようですが、 手で戻せる範囲で済んでいます。


フロントブレーキは右側に出っ張るようになります。 要注意だと思われますが、まだ、問題が発生したことはありません。


フロント泥除けは、折り畳んだ場合、右の最も前側に来ます。 純正の泥除けはプラスチック製なので曲がることは無いと思いますが、 アルミ製の場合には曲がり易いので、 飛行機輪行等で荷物として預けた場合には必ず確認するようにしています。 曲がった場合には、手で戻しています。 本当は事前に対策をしたいところですが、良い方法が思いつきません。

飛行機輪行時もイージーカバーを被せただけでチェックインしているのですが、 2004年の5月の沖縄ツアーの帰りに、羽田空港でイージーカバーを外されるトラブルがありました。 手渡しの荷物を受け取るカウンターでBD-3を受け取ろうとしたら、 カバー無し本体剥き出しになって置かれていました。 日本航空のお姉さん曰く、「当社のほうで被せたものだと思ったもので...」 だそうです。 普通、間違わないと思うんですけれどね。 怒るというより、笑ってしまいました。 ちなみに、イージーカバーは、すぐ脇のテーブルに綺麗に畳まれて置いてありました。 これに関しての対策は考えていないです。