プロフェッサー・モズマ

   世界最大規模の国際犯罪組織「バイオネット」の初代総帥。
   かつては世界最高水準の遺伝子工学の研究者であったが危険な人体実験、「思想の危険性」などのために学会から異端視され、追放処分を受けている。生来の政治力とみずからが有する高度な遺伝子・生体工学技術、そしてジュピターXを利用して人間と獣を融合させた「獣人」と呼ばれる生体兵器の開発に成功し、その功績からバイオネットの中枢におさまった。「獣人」はさまざまな問題点を孕んでいたものの、これまでの人体強化技術をはるかに凌駕する効果を兵士に及ぼし、以降バイオネットの実動部隊として各部署で広く採用されることとなる。
   総帥として巨大な権力と陰湿な陰謀を駆使してバイオネット内の敵対者を排除し、「獣人」の研究と増産を進め組織の増強を進めていたが、指導者としては内治に傾倒する傾向が強かったといわれる。
   2005年にヴェロケニア共和国の地下秘密基地の爆発事故によって死亡したとされているが、死亡したのは影武者だったという説も各国諜報機関では根強くある。以降バイオネットはドクター・タナトスが総帥代行として指揮をとっている。