ルネ・カーディフの母であり、獅子王雷牙の何人目かの「妻」であった女性。
ルネが被験体として国際犯罪組織・バイオネットの手によって拉致された際に、ルネを庇ってバイオネットエージェントの凶弾に倒れる。
雷牙との間にルネをもうけたが、雷牙の手は一切借りず、職を転々としながらも独力でルネを育て上げた。母の苦労とその理不尽な死を一部始終目撃してきたルネにとって最愛の、かつ絶対の人であり、その母を「捨てた」顔も知らない「父」は長年にわたり彼女の憎悪の対象となる。それゆえか、ルネは母・フレールを「可哀想な母さん」と認識していたが、それは「娘」であるルネの主観にすぎず、フレールには「娘」に語り得なかった複雑な背景が存在していたことを知るのは、また後のことである。