波羅密 〜paramita 〜 そんな場所から発信されるものを 安否の指標としているあなた 光の管の中を走り廻っても 整列している言霊は あなたには一粒の宝石でもない 繰られてゆく日付だけが あなたの頼みの綱だ 様子を伺い 動向を入手し そこから紡ぎ出す懸念は あなたの根拠となる 対峙 いつまでも 懸案事項をかかえているからだ あなたはあなたの心でもって 肩を叩くことが もはやできない あなたに差し延べられた 幾つもの手の その温 互いに無縁なところで 追い立てられる 拝承と排除を 忍辱 空を越えて 国境 わたしは ふたつとないのに あなたも ふたつとない その真価を もっと もっと目を見開いて 何故 識別しないのか |