09/09 もう劇場入りしているようだ。今回、1回も稽古に行けなかった。その代わり、福原も1回もお見舞いに来なかった。メールをしてみたけどアドレス変えてた。なんとなく負けたような気分で悔しいので、私もメアドを変えてみた。 今日も病室でのんびり、ぼんやりしている。ここは平和だ。劇場はきっと戦争だ。
08/29 同じ病室の人達がどんどん元気になっていく。取り残されたようで、人の健康を憎々しく思ってしまう。私はなんと心の狭い人間なのだろうか。 稽古はうまく進んでいるのかわからない。うまく進んだことなどないのだから、きっと今年も大変なんだろう。人の心配をしている場合ではないと書いてるうちにまた吐血。
08/14 新しい薬を使った治療に切り替えることになった。副作用からか歯が浮いたような感覚になる。お盆のせいか、窓から見える人影はいつもよりまばら。隣のベットの見舞客が泣いており、病室に暗い空気が立ちこめている。ピチチの稽古は順調だろうか。本番の頃には元気になっていたら嬉しいな。点滴を付けたまま見にいったら他のお客さんが引くだろうか…。
08/08 午前中から検査を二つほど。へとへとになって病室に戻る。病院を訪れる人は日傘率が高く、窓から色とりどりの日傘を眺めて涙をこぼす。 ピチチ5の吉見君がお見舞いといって「蛍の墓」のDVDを届けてくれた。もらって感動、見て感動。 隣のベッドの人に貸しましょうかと言ったら「そんな暗い映画病室で見るか!ジャケットすら見たくない!お前の顔もなんだか腹が立つ!」と罵声を浴びた。看護婦さんに「病室で騒ぐな」と俺が怒られた。
08/05 病室の窓から雷をみている。隣の病室から悲鳴のような、歓声のような声が聞こえる。 寝言がひどいらしく、隣のベッドの人から注意を受ける。 どこへ行っても怒られる。
08/02 劇団員が誰もお見舞いに来ない。ピチチ5の面々は稽古中だとしても、にんぎょう劇の方はみんな今、暇なはずなのに。 暇で暇で一日中病院の屋上でDSやってたら日焼けした。見た目がもの凄く健康的な病人になってしまった。
07/26 看護婦さんが俺に冷たい気がするが気のせいか。隣のベットの患者とは仲良く世間話もしているのに、俺には事務的な会話しかしない。病室でタバコを吸ったのがまずかったか…。 近所にプールがあるらしく、子供達の笑い声がよく聞こえる。 病室の窓から紙飛行機を飛ばして遊ぶ。飛行機にはありとあらゆる下ネタを書いてみた。拾った人よ!嫌な気分になぁれ!
稽古はきっと順調だろう。
07/23 今年も稽古が始まったようですが、私は只今入院中なので稽古場には行けません。だのに、稽古場日記とはこれいかに。 病室のクーラーは控えめ設定です。もっと涼しく過ごしたい。
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