２００３年１２月のシンクパッド thinkpad ２４０X

年末にふと魔が差して，２４０Xを購入してしまった．ヤフオクで約４万円．いったいなんだって，新型X40も市場に出ている時代に，今頃２４０なんぞを買う必要があるのか？それを考察してみるのがこのページです．
２４０って何だ？
B5サイズのノートパソコン．２００番台のシリーズはThinkpadシリーズの中では独自色が強く，異端的な存在である．240のあとS30がでたが，その後IBMではB5ノートから手を引いたため，現在は後継機は存在しない．

２４０シリーズはこの手のパソコンとしては，かなり長期間にわたり製造されたため，バリエーションは多い．型番も上記のもの以外に，多種存在する．補足すべき点は以下のとおり：

• 440MXのベースクロックは100MHz，DX・BXは66MHzである
• 440MXの最大メモリー量は256MBであるため，1個しかない空きスロットに256MBのチップを入れることはできない．（本体実装分のメモリーと合わせると，256を超えてしまうため）
• 無印240のチップセットにはそういう制限はないので，ある種の256MBチップを入れると256MBを超えるメモリー実装が実現する
• 440MX機でも，バーテックスが販売していた192MBという特殊容量のメモリーチップを使うと最大メモリーが256MBになるし，８２Jや７２Jはオンボードで１２８MB積んでいるので１２８MB追加すると256MBになる．オンボードの64MBをはぎ取って，スロットの256MBを認識させるという大技？もできるそうだ
• LANアダプター（NIC）が内蔵されているのは240Zのみである．ただし，企業向けに生産された240Zにはどういうわけか，LANが内蔵されていないので注意

バッテリーについて
240シリーズのバッテリーは3種類ある．多くの機種は標準バッテリー（3セル）のものが付いている．P−III機はどれも大型バッテリー（6セル）が標準である．これ以外にFULL　DAYバッテリーと称する9セルのものがある．今でも6セルと9セルのバッテリーは販売されているので入手は容易．上表のバッテリ使用時間を見ると分かるが，チップセットが440MXの機種（ZとX)は無印240よりも，バッテリが少し長持ちするようである．チップセットが省電力だからだろうか？

市場での入手性や相場など
企業向けに売られた機種は，そろそろリースの期間（3年か4年が多い）が終了したためか，大量に市場に出回っているようである．
液晶の不良はかなり頻発するという話だ．小型軽量機なので，あまり丈夫でないのかもしれない．今（２００３年１２月）の相場は無印なら3万くらい，XやZは4万前後ではないか．ただし，81J・82JといったP−IIIのXGA機はかなり高価である．

240Xを購入してみてへ　　　　240Xの欠点へ