240X(2609−61J)を購入してみて
モバイルに使うテキスト入力主体マシンとして,依然魅力的なマシンである.文章を作ったり,辞書を引いたり,ナローバンド(たとえばPHSなど)でインターネットする.こういった用途にはとても適している.
その理由:
- 10インチ液晶でSVGA(800x600ドット)なので,表示は大きく目が疲れない.今後10インチでSVGA解像度のパソコンは販売されることはまずないであろうから,貴重である.キーボードのタッチが良い.というか,この大きさのノートとしては,まず最良の部類であろう.長く打っていても苦痛ではない.キーボードが小型なのと,トラックポイントのおかげで,ほとんどキーボードから手を離すことなく入力が可能である.
- 大きさが手頃.240シリーズの大きさは260x202x26.6−29.6(43.5)これはX40の268x211x20.6−26.9と比べても,少なくとも投影床面積はより小さい.(240の厚みが異常に厚いのは拡張バッテリのでっぱりのせいである.このおかげでキーボード面が傾斜して打ちやすいというメリット−怪我の功名−もある)
参考までに面積の比較:写真は240XとX31の比較です.X40は持っていない...
B5は182x257.面積46774平方mm.
240 面積52520平方mm.
X40 面積56548平方mm.


古いマシンならではの特徴として,レガシーインターフェース(パラレルやシリアルのこと)が付いているので,これが必要な向きには絶好.IrDAも付いている.(最近の小型ノートでは省略されることが多い.もっともX31にはしっかり付いているが)
細かい点だが,USB端子が右側面に付いていて,マウスを接続するには最適の配置である.X31ではこれが反対側になって不便になった.
液晶画面の最大輝度はまあ明るいほうだと思う.私はかなり輝度を下げて使っている.
使いこなしのこつ
私はWin2Kをインストールしている.XPは少し荷が重いように思えたし,95/98/ME系は安定性の点から使いたくない.いちどNT系の安定性を知ってしまうと,もう95/98/MEには戻れない.
- Win2Kの素のインストールでは,ディスプレードライバーとオーディオドライバーが?デバイスになってしまう.IBMのサイトからWin2K用のドライバーをダウンロードしてインストールする.そのほかいくつかアップデート用のモジュールがでているので,必要に応じてインストールする
- Win2Kにすると,Fnキーの組み合わせがいくつか使えなくなる.具体的にはFn + F3, F8, F9は動作しなくなる.これはこれで正常である
- BIOSも同様に最新版にアップする.注意すべき点は,BIOSのメニューからconfig→ advanced setup→ others→ boot display deviceを選択し,デフォルトのBoth(液晶ディスプレーとCRT)をLCDに変えておくこと.こうしないと,スタンバイからの復帰に失敗する.スタンバイからの復帰は13秒ぐらい.ハイバネーションからの復帰には50秒ほどかかる.Latitude CPi D266XTだってハイバネーションから35秒ほどで復帰するんだけどなぁ.X31(OSはWindowsXP professional)ならハイバネーションからの復帰も20秒弱だ.このあたりはさすがに年代の差を感じる
- 標準の64MBメモリーでは不足.最低128MBには増設したい.最大192MBまで増設できるのだが,テキスト入力主体なら128MBでまあ不足はない
- 標準の12GBハードディスク(IBMのDARA−212000が付いていた)はスピードが遅く,またそれ以上に動作音がカチャカチャと騒々しいので,交換を勧める.私は1万円ほどで買える富士通のMHT2030AT(30GB,流体軸受け,4200rpm)に換えたが,動作音が静粛でスピードはDARAの2倍である.これは換えないと損だと思う.
参考:省電力モードの種類
Windows2000/XPの省電力モードには次の2種類がある.
1.スタンバイ(サスペンド,スリープなどと呼ばれることもある)
2.休止状態(英語ではハイバネーション hibernation 冬眠のこと)
スタンバイと休止状態の差はバッテリを消費するかどうかである.スタンバイではわずかながらバッテリから電源が供給され,バッテリを消費する.休止状態では,電源が完全にオフになっており,バッテリの消費はない.
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