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●ファミコン大躍進 オールラウンドプレイヤーこそ市場を制す ![]() |
1984 昭和59年![]() |
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![]() ファミコンはなぜ売れたのでしょう?ファミコンを買った人は口を揃えてこう言いました。「だってゲームがおもしろいんだもん」。それは「ドンキーコング」であり「(初代)マリオブラザース」であり、この年に発売されたハドソンの「ロードランナー」だったりしました。 しかし、よく考えてみれば、ドンキーコングも、マリオも、ロードランナーも(海外を含めた)他機種でも遊べるもの。やはり、それを高次元で移植せしめた開発スタッフの技術力とセンス、ファミコン自身の美麗なグラフィック(あまり語られないことですが、ファミコンの縦分解能力は240ドットと当時の他機種を大きく上回っており、そのおかげでマリオがアーケード版とかわらず美しく表示できたのです)、本体14,800円、カセット3,800円という安さ・・・といった、いくつもの優れた要因の複合がなければ、このミリオンセラーは証明できないでしょう。 ファミコン独走とは言え、この年はSG−1000のセガとテレビゲームの本家エポック社も元気でした。セガはパソコン層を意識したSG−1000IIを、エポック社はかねてより開発中だった新世代機スーパーカセットビジョンをリリースします。 価格で言えばこの3機種は変わりませんし(なんとスパカセはカセットが¥2,980と低価格だったり)、128枚スプライトという超性能のスパカセ、アーケードのメジャータイトルが続々並んだSG−1000IIなど、個々を比べればファミコンと充分肩を並べられるものでした。ファミコンの突出はやはり総合力に裏打ちされたソフトの魅力、と言えるではないでしょうか。 ![]() |
![]() ロードランナー新発売 (ハドソン) 「ファミコンはすごい!ソフトを作ろう」とサードパーティに参入したハドソン社長。しかし、カセットを30万本作るのに、任天堂に6億円払わなければなりませんでした。 ![]() セガ版ロードランナー (セガ) 宣伝コピーは「画面はなんと80面。おもしろさが違う、興奮が違う”セガ”版ロードランナー」。つまり、ファミコンとの差が裏テーマなんですね。 |