Aprile(ナンニ・モレッティのエイプリル)
1998年/イタリア=フランス/カラー/35mm/78分
製作:アンジェロ・バルバガッロ、ナンニ・モレッティ
共同制作:Sacher film−Bac films,Le Studio Canal+ - La Sept Cinema
協力:Rai-Canal+
配給・宣伝:アルシネテラン
98年カンヌ国際映画祭正式出品作品・大阪ヨーロッパ映画祭正式招待作品
[Story]
1994年3月、首相選挙でベルルスコーニが勝利する。
ナンニはやりきれない面持ちでテレビ報道を見ている。
政治のドキュメントフィルムを撮りたい気持ちで、各地に向かう。
一方で、長年思いつづけてきたミュージカルも撮ろうとするが、思うように行かない。
生まれてくる子供の名前を考え、胎教に選んだ映画の失敗を嘆き、右往左往する。
ドキュメンタリー映画を撮りながらも、どこか乗らないナンニ。
そして、待望の息子ピエトロが生まれ、選挙ではイタリア史上初の左翼民主党が勝利。
喜びのあまり、ヴェスパで夜のローマを走り抜けるナンニ。
子守りもしながら雑誌の切抜きの整理をし、
またドキュメントフィルムを撮りにでかけるが、やはり気が乗っていかない。
そして、44歳の誕生日がやってくる。友人が集まりナンニを祝福する。
その席で、友人から質問され80歳まで生きたいというと
定規で「あとこれくらいだよ」と示される。
ヴェスパに乗りながら巻尺で「あとこのくらい」と再現しながら、
本当はもっと生きたいといいたかったと口に出して、急にふっきれる。
集めてきた切抜きも、出さなかった手紙もみんないらない。
本当に撮りたかったミュージカルを撮ろう、ナンニはそう決める。
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