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映画「智恵子抄」

 

 智恵子の生家の真向かいに私の小学校時代の恩師が住んでおられます。小学校3年4年の担任でした。若く独身でたいへん美しくやさしい女の先生でした。過去形で申し訳ありませんが、40年以上経過しているのでお許しいただきたい。今でも気品に満ちたたたずまいは少しも変わりありません。それは、まるで有島武郎の一房の葡萄に出てくる女の先生のイメージで当時敬慕の念をいだいておりました。(私だけではありません)その方がどこかの知らない男の先生に嫁いだと説明されたまま、あどけない子供たちもあきらめ顔で転勤する先生を見送ったものでした。その後、そのご主人は、あとでお仕えした校長だったのです。その方も定年退職間も亡くなられまして、恩師は独りで暮らしております。お盆やお彼岸の折、お尋ねすることがありますが、ご自宅の正面が智恵子の生家なので、私にとっては特別な思いがあるわけです。なんと、菩提寺(満福寺)も同じで、墓地も隣接しているなんて不思議な縁だと思います。

 前置きが長くなりました。映画の話に入ります。そのお仕えした校長先生が話していたことを思い出しました。昔、映画のロケ隊が智恵子抄の映画を撮るために滞在したことがあるのだそうです。それは何という映画でいつ頃の作品で誰が演じたのか知りたい、そして、是非見てみたいものだと思うのです。これだけ、TVで映画をやる時代に、今まで一度も観たことがありません。二本松歴史資料館で行われた智恵子展で写真の展示があったと思いますが、特に取り上げられていなかったように思います。ご存知の方がおられましたらご教示願いただきたいと思います。そのころの建物は今みたいにきれいではありませんでした。どんな風に人物や情景が描かれたのか、この目で確かめたいなと思います。今では資料保存や観光のための整備も進み、当時の町の景観はわかりません。昔の様子が記録されているかもしれません。どんな映画なのか。どちらの映画のロケだったのか。今度おうかがいいたしたときに確かめてみたいと思います。以下の2本以外にもテレビ番組や演劇の舞台を含めるともっとあると思います。ひょっとすると、生きているうちは無理だったりして、そんな殺生な.。

 

映画「智恵子抄」1957) 監督:熊谷久虎  出演:原   節子、山村  聡、青山京子
   モノクロ(東宝)   音楽:團伊玖磨

 このときのロケーション風景の写真と映画のちらしが企画展(1986年二本松市歴史資料館)で展示出品されていたので、こちらの映画のことだったろうと思われます。(展示目録参照)

映画「智恵子抄」(1967 監督:中村  登  出演:岩下志麻、丹波哲郎、平幹二朗、南田洋子
  カラー ワイド(松竹大船) 音楽:佐藤  勝  

 

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