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Jazz Spot Basie


 最終更新 2010.4.24

憧れのジャズ喫茶「ベイシー」  

    ここは岩手県の一関市内にある、日本はもとより世界中のファンによく知られたジャズ喫茶である。ここのマスター自身がドラマーで、カウント・ベイシーと親交があり、ベイシーもここを訪れたことがあるのだそうだ。音楽が好きな文化人やタレント、音楽家はもとより、ジャズを愛好する人々が、その素晴らしいジャズの音が聴きたくて一度は詣でたいと思っているところときいている。オペラでいえばバイロイトのような聖地である。この店は土蔵を改修して造られていて、内部は薄暗くてよく見えないが、グランドピアノとドラムセットが置かれていて、JBLの大きなスピーカーがその奥に見える。ここではライブもときどき(年5〜6回)開催されるライブハウスでもある。渡辺貞夫さんは毎年のように来るし、エルビン・ジョーンズも何度か来たことがあるそうだ。部屋中の壁の棚はレコード10000枚がぎっしりと並んでいる。 (実際はクラシックも含めて50000枚くらいのコレクションのようであるが、マスターも正確にはわからないらしい。最近は、20トンくらいかな、と言うお答えもある!CDはないらしいが、そんなはずはないと思う。

 マスターの菅原昭二さんは自称オーディオマニアで、「ベイシー」は日本一音のよいジャズ喫茶としてジャズファン憧れの殿堂となっている。壁という壁には訪れた著名人のサインやメッセージの落書きでいっぱいである。オーディオマニアと謙遜しておいでであるが、フルトヴェングラーもトスカニーニもワルターも聴く本物の音楽マニアであることは間違いない。好みが合いそうだが雲の上の人のようで恐れ多くて近寄れない。とにかく、今や名実ともに伝説のジャズ喫茶として君臨している。

 お店の写真は次回訪れたとき、もう少しましなのを撮らせていただこうと思っている。(室内も)

沿革

1970年5月創業             マスター「菅原昭二」(ニックネーム:スウィフティ)

1982年8月22日      一時閉店(休業)、その後再開現在に至る。

2009年8月14・15日   創業40周年  記念イベント開催(ライブレコーディング)

映画の日本初試写会

    The Last of The Blue Devils  KCジャズの侍たち1979) 91分

   1974〜1975年ごろのカンサスシティ・ジャズのドキュメンタリー映画

   出演:カウント・ベイシー、ジェイ・マクシャン、ビッグ・ジョー・ターナー、他多数

   制作:ブルース・リッカー  

             この映画は1983年、ジャズ喫茶兼ライブハウス「ベイシー」で本邦初試写会が行われたそうである。 この映画は、 ジャズを芸術文化とはあまり考えてこなかったジャズ発祥の国アメリカで作られた数少ないジャズドキュメンタリー映画で、とても興味深くおもしろい。                         (LD−SF078−0080)                                  

手元の文献 スィング・ジャーナルはかつて購読していたが、今は臨時増刊号や単行本で間に合うようになった。

  • [ジャズ読本83] 1982年12月臨時増刊(スィング・ジャーナル社)  燃えた!!「ベイシー」の12年(一時閉店の特集記事) 

        これを読んで憧れた。 一時閉店したときのことや記念行事が載っている。                           

        [スーパージャズカタログ] 1992年 2月臨時増刊(スィング・ジャーナル社) 音にポリシーに個性豊か ! 

       名物マスターで人気の有名ジャズ喫茶紹介 

       一関は訪れていたが、まだ行く機会がないままであった。 

        [ ジャズ喫茶「ベイシー」の選択] 1993年 4月(講談社) 菅原昭二 著 「ステレオサウンド」誌連載(1988〜1992)記事

  • 「ぼくとジムランの酒とバラの日々」という題名であった。その後2007年に題名を「サウンド・オブ・ジャズ」と変えて文庫本(新風舎)が出たが、入手しそこなった。本物の音楽と音を追求する姿にゾッコン惚れ込んだ。わけがわからなくても面白いから、わけがわかる部分はゴキゲンなエッセイ。

  • [ベーシーの客]1998年 6月(マガジンハウス)村松友視 著

  • 拙宅にも格は違うがニ重ドアがあって、片方閉めると開くなあ。(遮音効果は抜群だけど)

  • ※第2章に出てくる作家「色川武大」氏に関するTV番組が放映された。(2003年7月5日NHK教育TV ETVスペシャル

  •  「亡き夫との愛と葛藤の日々」〜いとこ同士でもあった妻の孝子さんが思い出の地を辿りながら語る生と死と愛の修羅場、興味深くおもしろかった。テレビで観た映画「麻雀放浪記」を彷彿とさせるものであった。晩年は一関に住むが、単身だったこと、心筋梗塞で倒れたあとの一関市内の病院での一週間が本当の夫婦の充実した日々だったとか、いつも他人がいたんだ。麻雀仲間その他。残念ながらベーシーは取り上げられることはなかった。録画はしてない。「狂人日記」を読んでみたくなった。妻の色川孝子さんのエッセイ集も刊行されている。録画予約をしてなかったのがかえすがえすも残念!

  • 岩手日日 1999年 8月 3日 8月1日の「マリーン」のライブについて掲載(写真)  

  • 当日居合わせた我々が片隅に少し写っている。本当はここに載せたいのですが・・・・。

  • [男の隠れ家] 2002年 7月号 音楽のある店に潜む〜「特別な一夜」を求め、ジャズの”聖域”に足を踏み入れる。

  • 岳温泉の宿(空の庭〜プチホテル)においてあった雑誌を見て、ひょっとしたらとバックナンバーを買い求めたら掲載されていた。薄暗い店の様子がこの記事の写真でよく分かった次第。SACDプレーヤーも置いてあるんだあ!(2003年5月に入手)

  • [大人の休日](JR東ジパングクラブ)2004年8月号 時を紡ぐ名喫茶〜巨匠ベイシーから店名をもらった「日本一音がいい」ジャズ喫茶

               [STEREO  SOUND誌 bP56]2005年秋号 坂田 明との対談  「音は魂の乗り物だ」  (読んだけど所有はしていない)

          [聴く鏡」 2006年 3月(ステレオ・サウンド社) 菅原昭二 著 「ステレオサウンド」誌連載(1994〜2006)記事

          [男の隠れ家] 2008年11月号 言わずと知れた究極のジャズ喫茶 居ながらにして映画俳優の気分 

             [ぼくとジムランの酒とバラの日々」 2010年 3月(駒草出版) 菅原昭二 著 1993年に出た「ジャズ喫茶ベイシーの選択」の17年ぶりの単行本化 

                    文庫版の解説の再掲が面白く、うれしい。 

 

手元のレコード録音等

 今は特別なファンではないが、これらを「ベイシー」で聴きたいな!拙宅のシアタールームでは実現不能な音で。

「レスター・ヤング メモリアル・アルバム」(CBS)  2LP

「黄金時代のカウント・ベイシー」(MCA) 4LP   本当のスイングが聴ける。原典、経典のようなもの。

「カウント・ベイシー1939−51」(CBS) 2LP

「スィング・アロング・ウィズ・ベイシー」(ルーレット) LP 

「ブルー・レスター」(サヴォイ) LP

「レスター・ヤング〜プレス・オン・キイノート」(マーキュリー) LP

「カウント・ベイシー アンド ザ カンサスシティ7」(インパルス) CD (MCA) やはり音がいいのはいいが。 

「ベイシー・イン・ロンドン」(ヴァーヴ) CD   ライブはいい。音はイマイチだが白熱のステージだ。

「KCジャズの侍たち」(パイオニアLDC) LD    前述

「サウンド・オヴ・ジャズ」(東映Vディスク) LD   何度観ても飽きない。100回以上観た。

                              録音は劣悪だが演奏とその雰囲気映像は最高。

 

リンク もっといいページを紹介します。どうぞ、そちらへ。 もっとたくさんありますが、ご自分でお探しください。  

ジャズ喫茶「ベイシー」公式ホームページ  さすが公式

ジャズ喫茶ベイシーの選択 図書の紹介

ジャズ喫茶ベイシーの音 ベイシー詣での数々

basie   写真がきれい

ジャズナビ  ジャズスポット岩手  さすが岩手県

開運橋のジョニー   盛岡市内

MINGUS   福島市内  姉妹店「アップル」で大西順子のライブを聴いた

Jazz & Cafe Freaks   心意気とハイセンスな写真がいい ジャズ喫茶ガイドが充実してて面白い 特にジャズ喫茶マナーは秀逸

 

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