富山便りvol-24


オリンピック期間中、私は毎日寝不足だった

毎日深夜から明け方にかけてTVにかぶりつきって感じだ。

今年は日本の選手の活躍が期待できて、見ていても楽しかった。

私は個人競技が好きである。

団体競技は個人の能力が高いから勝てるというものではなく、不足の事態もたくさんあるし、

見ていてストレスが溜まる。

私は協調性に欠けているようで、人と協力して何かをするということが苦手である。

その最も大きな理由は、人に迷惑をかけるのも、かけられるのも嫌いで、

責任の所在がはっきりしないのが嫌なのである。

人と協力して何かをすることそのものは嫌いではないのだが、

スポーツになると話は別だ。

特に競技スポーツは参加する事に意義があるのではなく、勝つことに意義があるのだと思っているからだと思う。

能力の優劣を競い、順位を決めるのが大会なのだから、一番がいいに決まっている。

勝つために練習するし、また勝った時の喜びを知っているから、苦しい練習に耐える事もできるのだ。

きつい練習をしている時、なんで自分はこんな苦しいことをやっているんだろうって思うことがある。

スポーツに限らず、何かをする時に目標が無ければ、苦しいことには耐えられない。

目標無しに苦しいことに耐えられる人がいるならば、私はマゾ?って聞いてしまうだろう。

競技スポーツにおいての最終目標は勝ち進み、頂点に立つことだと私は思っているので

個人競技なら勝っても、負けても自分の問題だから、すべてが自分にかかってくる。

ミスをすれば結果がダイレクトに自分にかかってくるし、成功すれば評価がされる。

でも、団体競技はそうはいかないのである。

勝てたときの喜びは、個人競技にはない喜びがあるし、苦しい練習も励ましあうことが支えになることもある。

でも、負けたときのくやしさは、複雑な理由が伴う。

中学校ではソフトボール部に所属していた。

その時に、自分だけ頑張ってもだめなんだとつくづく思ったし、自分の調子が悪いとチームに迷惑がかかるのだとも思った。

自分ひとりの力ではどうにもならないことが多すぎるのだ。

チーム競技を見ていると、ストレスが溜まってイライラする。

勝っている時はいいのだが、負けている時はそんなこと言っちゃいけないわ、と思いつつも、

エラーしている選手を見ると、こらぁしっかりせんかぁ〜と怒鳴ってしまうのである。

その点、個人競技はいい。

見ていても、やっていても気楽だからだ。

今年のオリンピックは選手団みな健闘し、たくさんの感動を届けてくれた。

テレビを見て、感動して泣くなんて、何年ぶりのことだろう。

その中で、特に感動したのは女子マラソンの野口みずき選手だ。

高橋選手が選考からもれたことで、そのプレッシャーは計り知れないものがあっただろうし、

あの小さな体でよく頑張った。

ゴールの瞬間の晴れやかな顔、インタヴューの「幸せです」の一言で私も号泣!

オリンピック選手団の皆さん、お疲れ様でした。

そして、たくさんの感動をありがとう

 

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