富山便りvol-10


残暑お見舞い申し上げます。

今年の富山は雨量が少なく「異常気象」だとみんな言っています。

確かに北陸とは思えない天候が続いています。

私はいつもの北陸の気候よりはこの方が好きなのですが・・・

などと書いていたのに気がついたら7月も8月も9月も終わっていた。

リアルタイムでなければならないはずのホームページなのに

時差を生んでしまってすみません。

秋もすっかり深まって富山なんてもうすぐ冬を迎えそうなのに

夏のはなしですみません。


ブラジャー焼け

今年富山は空梅雨だった。そして7月から8月にかけてほとんど

降らないので毎日カンカン照りである。

連日34度から37度くらいの間を上下するくらい気温も上がっている。

しかし、お肌の曲がり角はとっくにすぎているので、日焼け対策を

かかすわけにはいかないのと畑には天敵がうようよしているので

暑いながらも首からタオル、農帽、長袖シャツ、モンペ、長靴、軍手のフル装備である。

にもかかわらず日焼けするのである。

作業をする時、まぶしいのと暑いのとでどうしても太陽に背をむけて

しゃがんで作業してしまう。

そのために背中のあたりがどうしても直射日光をあびるかたちになる。

腕が日焼けしているので自分では健康的に日焼けしているな

なんておもっていたのにふとお風呂場で鏡を見たとき

背中に白い筋を発見。

なんとブラジャーの形に日焼けしてしているのである。

ビキニで農作業

そんなあやしげなキャッチコピーを思いついてしまったくらいである。

長袖のシャツを着ているにもかかわらず、この日焼けのしかた。

恐るべし富山の夏

冬は凍るように寒く、夏は溶けるように暑く、春と秋は異常に短い。

これが北陸の気候のようです。


遅寝、早起き、昼寝

協力隊でシリアにいる頃、こんな生活スタイルだった。

朝、4時頃にアザーン(イスラムのお祈りのお誘い)があり、

イスラム教徒は早朝にお祈りをする。(私も眠りが浅い時はアザーンで目がさめる)

7時には教会の鐘がガランガランと鳴り響くのでどちらかというと

朝はさっと起きて、1日の準備をする。

シリアはお昼ご飯がメインなので生活スタイルそのものが

お昼ご飯の時間を中心にしているせいか公共施設や会社

学校も午後2時ごろまでである。

遅くまでやっているお店なども、とりあえずお昼はお休みし

夕方からまた店を開いたりする。

メインの昼食を3時頃にとって、その後昼寝をする。

夏のギリシャほど徹底していないが夕方は休息の時間である。

そして昼食が遅いせいか、夕食も遅く9時ごろだったりする。

それから家族や友人とかたらったりするので就寝は子供でさえ

12時頃だったりする。

私が派遣されていた頃のシリアの最大の娯楽は散歩とお喋りだった。

友達の家にいって喋るのが最大の娯楽だった。

シリアは電話の事情が悪く、他の国に派遣された仲間や日本にいる両親、

友人との連絡手段は手紙しかなかった。

そのために毎日誰かに手紙を書いていると寝るのが1時、2時頃になってしまう。

これはシリアだからそうなんだ、ギリシャだからそうなんだと思っていたが

今の私の生活はまさに遅寝、早起き、昼寝である。

なぜそうなってしまうかといえば畑を中心に生活しているからである。

こう暑いと朝の涼しい時間帯と夕方、陽が翳って暗くなるまでの間くらいしか

作業できなくなってくる。

そうすると遅くても5時くらいには起きなければすべての段取りが狂ってしまって

日中のくそ暑い中作業するしかしかたがなくなるのである。

枝を整えたり、作物を収穫したりするのは日中でも出来るが

水遣りは早朝か夕暮れにしかできないのである。

朝早く起きて朝食の準備をして、6時ごろ畑にでかける。

そうして9時頃まで作業し、それから朝食の片付けや家事をする。

そうやってると昼になるのだが、朝4時とか5時とかに起きて

肉体労働をすると昼食を取った後、異常に眠くなるのである。

一段落ついた2時か3時頃、暑さもピークになってきて

他に何もする気が起こらなくなって、寝てしまう。

4時ごろ起きて夕飯の仕度にかかったりなんだかんだしていると

あっという間に9時、10時になってしまう。

昔の農村の生活だとお日様と共に生活していたが

電気のある今の生活だとどうしても夜も活動してしまいがちである。

遅寝、早起き、昼寝。

このリズムが今の生活にはあっているようである。


 

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