ABBA News Vol.3 Oriental ABBAland
復刻●アバファンクラブ会報●1978年1月発行


ABBA NEWS Vol.3 78/1
特集:いよいよです!!ニューアルバム


 いよいよ新しい年も順調に幕をあけ,学校,仕事にいそがしい日々が続いていることと思います。ファンクラブにもたくさんの年賀状をいただきスタッフ一同今年へ向け,新しい気持ちではりきっております。

 今さら昨年の話をすると鬼がコケルかもしれませんが,昨年のABBAの活躍をふりかえってみましょう。各国の音楽雑誌の年間チャートです。

 英米共に,ガンバリました。特にイギリスではアルバム,シングルともに位。まさにABBA’s YEARでした。

 日本でも,日本中で大ヒットしたダンシング・クィーンがニッポン放送オールナイト電リク,FMダイアトーンポップスベスト10などで位を記録しました。ABBAにとって77年はARRIVALのナンバー1で始まり,ヨーロッパ,オーストラリアツアー,全米三誌でダンシング・クィーンがNo.。日本にも旋風が上陸。「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」「ザッツ・ミー」「きらめきの序曲」の大ヒット。ニューアルバムのレコーディング。映画の編集。アンナに男の子誕生と,色々なことがあった,とても輝かしい,きらめきの1年でした。

 サァ,78年はニューアルバムと映画の話題でスタートしました。今年もすばらしい活躍をしてくれることでしょう。我々も力を合わせて,F.Cをより一層すばらしくもり上げ,なんとか日本でも映画がみられるように,そして初夢にも見た来日を私たちの一人一人の手で実現させましょう。今年もよろしくおねがいしますね!!


特集:ARRIVALから約一年… お待ちどおさま!!
ニューアルバムは“ABBA THE ALBUM”

“ABBA THE ALBUM” DSP−5105 2月25日発売

 あの最高傑作“アライバル”を手にした時からすでに期待していたニューアルバム。それが日本に届きました。それは私たちが想像していた以上に高度に洗練されたものでした。今までのABBAサウンドにその名の通り,アライバル(到着)で区切りをつけ,このアルバムで新しいABBAサウンドがスタートしたと言っても決して言いすぎではないでしょう。このアルバムについて彼らは今まで以上に気をつかっていたようです。そのため,クリスマス発売予定が2月に延びてしまいました。ジャケットは見ておわかりのように,楽しいイラストです。どうやらこのデザインを手がけたのは他でもないビヨルンだそうです。

 トップの“イーグル”が特に印象的な曲です。オープニングのこの曲でまずビックリさせられます。タイトル通り,西部の広い荒野を一羽のイーグルが力強くかつ華麗に,青空を舞っている姿が,美しい電子音をもりこんで表現されています。

 続く2曲目“テイク・ア・チャンス”はニューシングルとして25日にいち早く発売されます。こちらはガラッと変わってとっても楽しいポップな仕上がりになっています。“TAKE A CHANCE ON ME”とバックでくり返されるところがおもしろく,最初からすばらしく美しいコーラスハーモニーで始まります。思わずリズムをとって,一緒に口ずさんでしまわずにはいられません。ダンシング・クィーンと並ぶビッグヒットになることは,まちがいないでしょう。「きらめきの序曲」がじわじわと,リクエストを集めていますが,新曲こそは,みんなでリクエストをして世界でいち早く,日本で位の座につけましょう。

 このアルバムの曲はほとんどが4分以上の長い曲ばかりです。今までと大きくちがう点はそんな所にも出ています。3曲目の“ワン・マン、ワン・ウーマン”も4分32秒とたっぷり聴かせてくれます。いつもながら,ベニーとビヨルンの曲作りのセンスには,新鮮で他の人ではまねのすることができないメロディーラインを持っているとより深く考えさせられます。

 4曲目は「きらめきの序曲」。先にシングルカットされ各国でビッグヒットを記録しました。又,12月の終わりに「マネー・マネー・マネー」が不発だったアメリカでも,ようやく発売されました。これからヒットチャートをかけのぼることでしょう。

 B面は?と言うと,このアルバムの中心ともいえる“ザ・ガール・ウィズ・ゴールデン・ヘアー”がラストに収められています。これはABBAのコンサートの最後を飾るミニミュージカルがそのまま収録されているもので,フリーダ,アンナが熱演する様子が伝わってきます。タイトルからしてよい“サンキュー・フォー・ザ・ミュージック”,「きらめきの序曲」のB面として発表され,すでにおなじみの“アイ・ワンダー”そしてテイク・ア・チャンスのB面でもある“アイム・ア・マリオネット”,それとレコードには入っていないが,“ゲット・オン・ザ・カルーセル”の四曲で構成されています。ともかくこのミニミュージカルがアルバムのハイライトといえるでしょう。

 一曲ずつこまかく解説してもしょうがないので,後は今から25日指折り数えて待っていてください。必ず,あなたの来たい以上の満足感を与えてくれることをお約束します。楽しみにしていてくださいね。きっと,新記録を再び樹立してくれるでしょう。またこのアルバムを聴き終わると誰もがTHANK YOU FOR THE MUSIC…と言いたくなることでしょう。音楽よ,ありがとう!


For Members

 今回はみなさんにいろいろなお知らせがあります。

その:今年のF.C.一番の願いである来日を一歩でも近づかせるために,各地のキョードー(プロモーター)にハガキ,手紙を出してほしいのです。ぜひ来日させて下さいというようなことを書いてあなたの地域のキョードーへ。

その:リクエストを,ニューシングル“テイク・ア・チャンス”をみんなでリクエストしましょう。ヒットが来日及び映画公開に大きくつながるのはいうまでもありません。

その:もっと,会報などに協力を!! せっかくお金をはらって入会したのだから,みんなで協力しあって,中身のこいものにしたいのです。御意見,御希望,ABBAに対しての感想文,対訳,似顔絵,ニューシングル,アルバムをきいてなど,何でもいいんです。ちょっとペンをとってみて下さい。

その:ABBAの本を輸入販売します。とっても美しく,グー!!な本です。詳しくは別紙で。

その:文通コーナー開設。文通希望の方は,住所,氏名,年齢,しゅみ,他にスキなアーティストなどを書いてF.C.文通コーナーへ

その:ファンレターをスウェーデンへ。しつこく出して,日本のファンを注目させよう!!


DENGONBANダゾ!!

 今年のトップをかざるお便りは,とってもおもしろいハガキです。

ABBAファンのもの達よ!

 Dancing Queenのジャケットを見よ! なんだ! ピンクレディのウォンテッドの衣装と同じではないか! くっくっくっくっくそー。ピンクレディーのやろう!ABBAのまねをしていやがる。そのことを知った瞬間ぼくはピンクレディーをきらうようになったのだ! おまけにP.レディーはS.O.Sなどという歌を発表しやがって,これまた名がわれらのABBAと同じ! 本当にむかつくなあー!

FROM 正男クン

 そんなことでおどろいてはいけないゾ!! P.レディーのライブにはダンシング・クィーンがはいっているのだヨ。でもデザインが同じだけど,P.レディーの方がスカートの丈が短いのだヨ。やっぱり……。UFO!!

 続いてカワイラシイ字の女の子からのLetter!

★FAN CLUBのみなさまこんにちは。

 私,つい先日クラブのメンバーになったばかりの者です。そいでもって,会報を読んだ「ごいけん」「ごかんそー」のようなものをすこし書かせてもらいたいと思うんす。 “企画コーナー”で廃盤になったのや外国だけで発売されているアバのLP&シングルを簡単に入手するにはどうすればいいのかなあ。やっぱりこちとら外国にゃ縁がないんで買おうと思っても…。まだ聞いた事のないアバの歌があちらにいっぱいあるだもの……。少し高くついても欲しい!! それからまだまだ……。最近わかれのあいさつに「バイバイ」のかわりに「あばっ」というのがはやっているのです。それを聞くとむかむかっと来る。親しみをこめているならいいけど,軽々しくあばあばと言ってもらいたくないのよね。これもABBAという名まえがシンプルすぎるからかしら。なんかいろいろと勝手な事書いちゃって,ゴメンナさい!! それではかぜなどひかないようにして頑張って下さいネ! Goodbye

P.S.Ah− Honey honeyのスウェーデン語聞きたあ〜い!!

FROM 淳子チャン

 輸入盤などは,割と手に入りやすいけど,はいばんはネー。どーしよーもないけど……。D.メイトレコードが出してくれるのをずーっと待つしかないでしょう。人間シンボーだ!!

●ABBAの特集番組が始まりました。

 ラジオ関東,毎月曜日,深夜25°10’〜25°20’の10分間だけれども,ABBAの特集,ABBAだけ,アバスペシャルが始まりました。3月ごろまでやるそうです。妨害電波にもメゲズきこうネ。アバスペでした。

次号のお知らせ

 次回の会報Vol.4(2/20発行予定)は,スッゴイゾー。D.メイトのアイドルアバF.C.の星(スター)船山さんが1/18から10日ほどパリに映画を見に仕事で出かけます。メンバーにもあえる予定とか。生の状況をお伝えできると思います。又,イギリスのF.C.のレポートも来ると思いますので,乞う御期待!!

 支部長の方でまだ写真を送ってない人はなるべく早く送って下さい。近々全支部長を公表して会員の方々との交流を深めることを計画しています。ヨロシク。

AFTERTONES 編集後記

 字がみにくい!!というお手紙が多かったので,スペースを大きくとってみました。いかがですか? ニューアルバムに胸をときめかしていることでしょう。あと一か月ちょっとです。それではまた来月お会いしましょう。So Long。

どうかリンダがグラミー賞をとりますように−! うわさのペンギン君


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published: 1978-01
by The Japan Official ABBA Fan Club

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by MURAKAMI Chifumi