ABBA News Vol.1 Oriental ABBAland
復刻●アバファンクラブ会報●1977年12月発行注1


ABBA NEWS Vol.2 77/12注1


◎国内ニュースコーナー

☆「きらめきの序曲」発売される!

 全国のABBAファン,ポピュラーファン注目の中,去る11月25日(金)ついに「きらめきの序曲」が発売されました。ABBA FANのみなさんは,もうとっくに聞いていると思いますが,どうでしょうか。これまでの「DANCING QUEEN」や「THAT’S ME」とは少し違ったイメージの曲ですが,あの透き通るようなハーモニーとパンチ力のあるABBA SOUNDは相変わらずきらめいており,スーパーグループABBAの音楽的センスの良さと,レパートリーの広さを感じさせられます。ところで,みなさんは,もうリクエストをしてくれましたか。なんとヨーロッパの方ではすでに一位を獲得したとか…(詳しくは海外ニュースコーナーをどうぞ)。日本だって負けてはいられません。早くみなさんに日本での一位の情報をお知らせしたいので,みなさんも頑張ってリクエストしてくださいね。

☆各地区支部長決まる!

 旧アバクラブのころから公募していた各地区の支部長も徐々に決まってきました。応募のみなさんABBAが好きで責任を持ってやる気があるようなので,スタッフ一同安心しております。

 さて,今回は早くも活動してくれている支部長からのレポートを紹介してみようと思います。

北海道支部 支部長:雅子さん

<ランキング>支部長レポート in Hokkaido
STVラジオ
のポップスベスト10北海道(毎週日曜日)
11/ 6付 Dancing Queen  7位
       THAT’S ME     ランク外
11/13付 Dancing Queen 12位
       THAT’S ME     ランク外

 Dancing Queenは,5月からの数ヶ月間,そうとう頑張っていました。11月の今になってもポップスベスト10北海道では12位でまだまだって感じ…。

 But!! THAT’S MEはどういうわけか,低迷気味。私はいい曲だし,まだアバファンが多く生まれそう…だと思っていたのに,発売当初からDancing Queenに程遠いのです。だから今は「きらめきの序曲」に期待しているって状態です。3週間前ラジオで「きらめきの序曲」を聞きましたが,今までの曲に+アルファーで,ズシーンとパンチ力がついたって感じ。それでいてアバ独特のムード,歯切れのよさが出ていて,とてもいい曲だと思います。発売日が楽しみです。

(一部省略,原文のまま)

 「DANCING QUEEN」の根強さが感じられますが,「THAT’S ME」が北海道地方で不調だったのは残念ですね。「きらめきの序曲」の吉報を楽しみに待っていましょう。

 今回は支部長レポートは一つしか紹介できませんでしたが,次回は各支部・支部長の活発な活動の様子をお知らせできるものと思っています。このコーナーの担当は, それでは,ABBA FANのみなさん,よいお年をお迎えくださいネ!


企画コーナー

 「もっとアバのことを載せて!!」というお手紙をみなさんからいただきました。そこで,企画コーナーVol.2は「アバその音楽の全貌!」と題し,ファンクラブスタッフが各国レコード会社に手紙を出し製作したディスコグラフィーを掲載します。日本では現在入手しにくいものなどもありますが,外国に行く機会でもあったら探してみましょう。

 以上4種がディスコメイトレコードが出している,すぐに買えるアルバムです。

 これ以下に紹介してあるのは,日本ではすでに廃盤になっているか,出ていないものです。

★シングルレコードリスト★

 まずは本国スウェーデンでのリストです。(A面/B面)

 日本でのシングルはディスコメイトレコードのものだけにしました。廃盤になったシングルはほとんど入手が不可能なためです。ご了承ください。

★いかがでしたか? 見にくくなってしまいましたが,これだけのスペースに収めるためと思ってガマンして読んでください。また,ご意見ご希望,お待ちしております。

planning and Written by 噂のペンギン君でした。

海外コーナー  ●THE MOVIE ●THE ALBUM ●THE BABY

ヨーロッパでは… クリスマス公開,ABBA主演映画「ABBA THE MOVIE」のお話

 この映画はともともABBAのドキュメンタリー・フィルムを作ろうと考えたのが話の始まり。1977年の初め,ABBAヨーロッパ・ツアーの際,スティッグ・アンダーソンはスウェーデンTVで活躍中の若手ディレクターに同行を求めました。彼はもちろんABBAの大ファン。すぐにOKでカメラマンと制作スタッフが旅に加わりました。 ところがABBAがオーストラリアへ着いたとたん,ただのドキュメンタリー・フィルムではなく劇場用映画にしようという企画がもちあがったのです。この企画は莫大な費用と膨大な時間とそして何より稀有な才能を必要としていました。ABBAの4人,そしてマネージャーのスティッグはスタッフと綿密な話し合いを行いました。ベニーは以前スウェーデンのポップス界をリードしていた人気グループ,ヘプ・スターズに在籍していたとき,映画制作をし大失敗をした経験から,この話には消極的でした。アンナはスウェーデン版『ジーザス・クライスト・スーパースター』で一度女優を経験したことがあったので,楽しい仕事になりそうだと思っていました。話し合い,アイデアを出し合った結果,映画の制作は決定し,こしてこんなおもしろくドリーミーなストーリーができました。

 さてさて,オーストラリアの某雑誌記者アシュレー氏は,今までこれといった仕事を与えられたことのない男でしたが,突然ふってわいたような大仕事が舞い込んできました。オーストラリア公演を行うABBAというスーパーグループをインタビューせよとの上司からの命令でした。アシュレー氏それはもう驚くやら喜ぶやら大変。雑誌のトップを飾るであろう自分のインタビュー記事を想像しては心沸き立つのでした。ところが…。ABBAはつめかけるファン,また音楽関係者,雑誌TVラジオ関係者との混乱を避けるためにあらかじめ特別関係者にはプレスカードを渡し,インタビューや写真撮影をスムーズにはからおうとしていました。アシュレー氏はそのカードを持っていなかったのです。そうなると絶対ABBAには近づけません。楽屋の前で泣こうがわめこうがシャット・アウト!!ところがアシュレー氏そこでくじけるような根性ではない。テープレコーダー肩にかけABBA!ABBA!と目の色を変えて追いかけ回すのです。 かわいそうにアシュレー氏もう少しで…という時にじゃまが入ってなかなかインタビューがとれません。当のABBAはオーストラリアの熱狂的なファンに迎えられABBAのいる所はパニック状態になっています。ABBAのステッカーをはった服を着,ABBAのバッジを付けABBAの旗をふる子供たち,ABBA!!とさけぶ声の中を必死で車に乗りこむメンバー−−。しかし残念なことにコンサート当日は雨。びっしりつめかけた人々に屋外スタジアムのため雨が降りかかるのですが動こうとせず,じっとABBAを待つ25,000の聴衆。その声援を真正面からうけて立つグレイテスト・グループABBA!! 舞台は一瞬のうちに白夜の国から降りてきた4人の魔力でキラキラと輝き出すのです。実にファンタスティックな光景がくり広げられいつのまにかあなたも観客の1人に加わ ってしまいます。ABBAの完ぺきなステージに酔っていつのまにか25,000の人々は一つになっていきます−−。そういえばアシュレー氏は? さてアシュレー氏は見事この大仕事をなし遂げることができますことやらはたまた泣きの涙にくれることやら。ファンの皆さん結末を推理してみて下さいませんか。この後のストーリーを考えついた人は原稿を送って下さい。続きは来月号で話します。

●次のアルバム「ABBA THE ALBUM」のお話

 映画挿入曲が5曲入っているこのアルバムはアライバル(到着)の後の出発でもあるABBAのレコードづくりの心いきが感じられるアルバムです。タイトルもそのものずばりで「THE ALBUM」。ABBAの音楽原点とでも言いたそうなタイトルですね。内容はよりスケールの大きなエレガントさを身につけたABBAサウンドがもう自由自在にくり広げられスペーラーな音づくりに驚かされます。ヨーロッパの伝統的な味をポップとみごとにとけ合わせ華麗に展開するこのアルバムこそABBAの自信作と言えそうです。(日本発売2/25)

●アンナに男の赤ちゃんが生まれました!

 たくさんの問い合わせがありましたアンナの赤ちゃんの件,落着致しました。12月4日スウェーデンのダンダード病院で産声を上げた赤ちゃんです。まだ名前は決まってないのですが元気な様子で世界中のファンを一安心させました。目元がビョルンに似ているとか口もとがアンナそっくりとかいろいろ意見がありますがさてどちらに似ているでしょうね。(ファンクラブではお祝いを送ろうと思ってます。)


DENGONBAN

クリスマス 師走の風は 強くとも、わたしは一人で アバこいおどり
 伝言板,はじまりー!!

★アバファンのみなさん こんにちは!
僕の話を聞いて下さい。それは,10月のとある日曜日のことです。朝起きて,アライバルを聞いていると,友人が来てなにげなく近くのレコード屋さんへ行くと,すごい音でTHAT’S MEをかけていました。そして今度は駅ビルへ行くと,ある店でLPのアライバルを何度もかけていました。僕は「きょうはアバデーだな」なんて思いながら家に帰ってTVを見ていると,日本テレビの「ビックリ日本新記録」でアバの曲のカラオケをかけていました。それを見終り,そしてラジオのスイッチを入れると,なっなんとまたTHAT’S MEがかかったのです。まるで夢のような1日でした。(これはまぎれのない事実です!)

佳之

★こんにちは。ABBA CLUBのみなさん,ABBAの本 注7 が出ているのをご存じですか? この本は,全部英語です。Made in England,そう洋書なのです。出版はLondonのEverest Booksというところ。著者は,Harry Edgington氏とPeter Himmelstrand氏の2人。内容は,ざっと見たところ,ABBAの生い立ち(メンバーのプライベートなことも含まれているみたいです。),それからふだんの生活の様子もあります。あと,白黒ですが,写真が22枚。その中には,結婚式のもの,それから子供といっしょに映っているもの,マネージャーのアンダーソン氏のものもあります。ともかく英語ですので,読むのに一苦労。160ページもありますヨ!! アンナの男の子 注8 はとてもかわいい!! この本の価格は,570円です。作ったのは,1977年です。では,さようなら!!

★このエベレスト社のアバ本は,単行本をやや大きくしたくらいの黄色い表紙の本で,ファンクラブより販売する本とは違います。

★《買います!》もしだれか,米国や英国やオーストラリアでシングルになったKNOWING ME KNOWING YOUやMoney Money MoneyかWaterlooのレコードを持っている方,ゆずって下さい。すこし高くても,けっこうです。あと,ABBAが表紙になっているレコード・ワールド誌やカーペンターズの載っている物がありましたら,譲って下さい。


ファンクラブからのお知らせ

(1)8〜11月までの間に会員になった方すべて11月会員として登録しましたので, 次回の会費は,来年4月1日〜4月20日にお願いします。

(2)アイロン・プリントは,まだすこし在庫があります。御希望の方は,ファンクラブ まで,50円切手を10枚(500円分)を送ってください!


 ハーイ,ABBAだぬきですよ〜 またまた大情報〜!
 銀座のテクニクスギンザでABBAの大特集。それも2回にわたってがんがんやるんだよ。第一回目,おなじみ(東京地区の人たちは号外で知ってるね)ター坊・ユキのSound Studio Lively,「11月に特集してもっともっとみんなに聞いてもらいたい。そしてABBAをどんどん知ってもらいたいからね…」とユキは申しておりましたが,題してター坊・ユキの「速報!ABBA旋風日本上陸!!」新曲・新着フィルムどんどん聞けるよ! そして第2弾は,これまたDISCOMATEのおねえさんがんばってABBAをショーカイしてくれるよ。みんな,1月から寒さに負けずに(スウェーデンよりあたたかいゾ)ボクたちの声をおおぜいにひろめよー! みんなでおーえんにいこうね。
・ ター坊・ユキのSound Studio Lively…1月20日5:00
・ ’78ABBA大特集は1月29日日ようび


会員のみなさんへ

 最近伝言板へも,クラブへも,手紙があまりこなくなりました。日本でのアバの人気が,上昇するにつれ,クラブへの関心はうすくなってきているように思えます。
 今,このうまれかわったファンクラブがどのように成長していくべきかを,会員みんなに考えてもらいたいのです。日本中からアバという1つの枠をもった人があつまっているこのクラブの輪をひろげすばらしいものにするために,入会し会員となるだけでなく,クラブに参加してほしいのです。
 何でもかまいません。意見を寄せてください。

with Love Mari


注1: この号には,号数と発行年月の記載がありません。Chifumiが追加しました。
    この号がChifumiのもとに届いたのは,1977年12月28日でした。
注2: 会報では「左記」となっていますが,復刻版のレイアウトの関係で「上記」としました。
注3: 収録曲・曲順が多少異なる日本盤が1973年,日本フォノグラムから発売されました(SFX−5091)。
注4: スウェーデン盤は,POLS−252。アメリカ盤収録の「リング・リング」は,ミックスが異なっています。
注5: 日本盤にはB-6「リング・リング」が収録されていません。
注6: スウェーデン盤は,POLS−266。リリース当初,「悲しきフェルナンド」は収録されていませんでした。また,アメリカ盤は,収録曲・曲順が異なっています。
注7: 原書のタイトルは『ABBA』。1978年,日本でも訳本が出版されました(『アバ★世界の恋人たち』訳・山本沙由理,徳間書店)。
注8: この本に掲載されている写真は,アグネタとビョルンの長女リンダです。

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published: 1977-12
by The Japan Official ABBA Fan Club

this page created: 2002-05-12
last updated: 2021-11-07
by MURAKAMI Chifumi