ラオス & カンボジア 紀行
12月24日(金) 晴 |
ビエンチャン |
朝起きて、朝食を食べるためにビエンチャンの街で食堂を探した。 食堂の露台に色々な具の入ったフランスパンが売っているのを見かけて、見た目ではおいしそうなので買って食べてみた。 ソーセージ、ハム、チキン、トマト、きゅうり、レタスなどボリュームたっぷりとサンドしているフランスパン、ソースとバランスが良くて美味かった。ラオスはフランスパンが主食になっているとは意外だったなあ。 そして、レンタサイクルしてビエンチャンの街を観光した。近代的なビルがない店並み・・・林も多い・・・ここは首都じゃないなと疑ってしまう気持ちだった。 まず、ビエンチャンの名所 パトゥーサイへ行ってみた。パトゥーサイはパリの凱旋門に似ている。パトゥーサイの屋上まで登って、ビエンチャンの全景を眺めた。本当に田舎・・・。首都とは信じられない・・・。 |
![]() パトゥーサイ (凱旋門) | ![]() ビエンチャン全景 |
次に、ラオスで一番大きな寺で、国のマークにも描かれているシンボル的なタートルアンへ。 タートルアンの建物は金色ピカピカで日差しがあたってまぶしい! タートルアンの中には、金箔の貼った仏像がずら〜りと並んでいた。 ビエンチャンはとっても暑くてバテバテしたので、フルーツシェイクの店で休憩。 ラオスはタイと同じくトロピカルフルーツが豊富で、毎日フルーツシェイクの店に寄って、色々なフルーツをシェイクしてもらって飲んでいた。アップルとパインとバナナのミックスシェイクが一番気に入った。 ドリアンは春夏のシーズンのため売っていなかった・・・。 | ![]() タートルアン |
それから、ラオスの初代大統領カイソーンの博物館へ行ってみた。博物館はまるで刑務所ようで周りに金網の塀が囲まれていた。博物館のガイドの1人が私とWの前に、もう一人が後ろにいて連行しながら館内を案内してくれた。館内は撮影禁止。カイソーンがラオスを社会主義国として建国した歴史やカオソーイの遺物品などの展示があった。見学した後に、カイソーンの顔バッジをもらった。 博物館の中で厳しそうな監視に包まれたせいで、ラオスは社会主義国だなと改めて確信した。 最後に、ビエンチャンの市場でブラブラして、夕暮れになる頃にレンタサイクルを返して、昨日と同じくメコン川へ行って、ビア・ラオを飲みながら夕陽を眺めた。 そういえば、今日はクリスマスイブ。Wと男二人でクリスマスを迎えるなんで、、、惨めだな・・・。 メコン川ほとりの食堂テラスでビア・ラオを飲んでいる時に、川岸で手話でおしゃべりしながら歩いてくるラオス人らしい女性二人を見かけた。 私と同じろう者じゃないか!? Wに「あの女性二人に声かけて交流してみる?」と確認し合って、早速、女性二人に手話で「ろう者?」と話し掛けてみた。 女性二人はびっくりして手話で「君達もろう者?」と尋ねる。私達は「イエス、日本からラオスへ旅しています。もしよかったらここで話し合いませんか?」と聞いて、女性二人は喜んでOKしてくれた。 これはナンパだと思われるが、まさかラオスに私と同じ障害をもつラオス人と会うのは思わなかったし、ラオス人と交流してみたい気持ちがあったのだ。 その食堂の中で、お互いに自己紹介をした。名前はリラィーさんとオーダライさん。二人ともビエンチャン在住。年齢を聞けないが、20歳位に見える。手話はアメリカ手話(ASL)を使っている。 私はASLは出来ないが、身振りで大体通じることができた。 リラィーさんとオーダライさんに、仕事の内容、ラオスでのろう者生活、ろう文化など聞いたり、私達からはラオスの旅行の感想、日本でのろう者生活など話したりと交流した。 そして、彼女たちの紹介でレストランに連れてもらって、ラオス料理を食べながら交流した。そのレストランには、イルミネーションが飾っていて、彼女達とクリスマスイブを迎えて楽しい気分だった。 クリスマスイブの日に、ラオス人女性と交流できるなんて運がいいなあと感激した。 明日私達は午前中にビエンチャンにいるので、彼女たちが一緒に案内してあげると言ってくれた。明日もつきあってくれるそうで嬉しい気持ちになった。 夜10時すぎに、彼女たちが私達の宿に見送ってもらってから、バイバイした。 宿の中で、Wと二人で、彼女たちから教えてもらったラオス手話を使いながら覚えるようにした。 明日もまた彼女たちと会って交流できる。楽しみでたまらなかった。 こういう楽しい出来事、神様がくれたクリスマスプレゼントかもしれない。 |
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