ラオス & カンボジア 紀行

12月27日(月) 晴

シェムリアップ (アンコール遺跡)


アンコール・ワット
朝5時にゲストハウスの入口で昨日と同じバイクタクシーに乗ってアンコール・ワットへ行った。真昼は気温35度もするのに、朝5時では気温20度位で寒ーい。
アンコール・ワットの前に着いたら、観光客が10人位いて、ほとんどカメラ三脚を用意していた。私は三脚を持ってこなかったので、夜明けのアンコール・ワットを上手く撮れるかちょっと不安。
6時を過ぎると、空がますます明るくなってきた。しかし、雲が沢山覆われていて、太陽が見えない・・・。
そのため、アンコール・ワットのシルエットははっきりとしなかったが、青く染められていて美しくみえた。「青いアンコール・ワット」とタイトル決めて写真を撮った。
太陽が昇って空が明るくなるまで、アンコール・ワットの全貌をしっかりと脳裏に焼きつけて、昨日とまた違った感動を味わった。

ゲストハウスに戻って、近くの食堂でフランスパンなど朝食をして、9時頃にバイクタクシーが迎えに来て、その近くにあるキリング・フィールドへ行ってみた。
キリング・フィールドとは、ポル・ポト政権時代(1975〜1980)に、カンボジアの人々を虐待した場所である。今は、慰霊塔が建っていて、その中に無造作におびただしい数の人骨が埋まっていた。無数の頭蓋骨を見て、恐ろしくて寒気がした。

次に、アンコール遺跡の残りのスポットを観光した。
タ・プロームという遺跡スポットでは、木がヘビのように寺院にからみつき、まるで食べているように建物が崩れかけていた。熱帯森林の脅威を身に染みて、神秘的な雰囲気だった。
ギリシアの神殿のような建築、日本寺院の灯篭みたいな石造物など珍しい遺跡が沢山あって観賞したり、崩れた建物の上をよし登ったりして、なんか考古学者になりながら探検している気分で楽しめた。

タ・プローム

トンレサップ湖
昼食の後に、バイクタクシーで、トンレサップ湖へ行った。トンレサップ湖は、東南アジアで一番大きな湖。
俺とWの二人だけで小さなボートに乗って、トンレサップ湖を遊覧した。ボートの運転手はまだ中学生位の少年。
ボート乗り場あたりは、マングローブがあちこち生えていて、水に浮かぶ家々が建っていた。その水上の家に住む人々が自分のボートを運転しがら、陸上へと移動していた。こういう水上の生活を見るのは初めてて興味津々となった。
水に浮かぶ家々で生活している人達を眺めていくうちに、広大な湖面が視野に広がってきた。対岸が見えない広い水平線で
「海じゃないか?」
と疑った。結局、湖であることと忘れたように、海を眺めて感激した。

ボート遊覧が終わる頃に、夕陽がトンレサップ湖に照らしていて、素晴らしい風景だった。
バイクタクシーでゲストハウスに戻って、そのドライバー二人と別れの挨拶をした。特に、ケンカ顔のおじさんには、最初危ない人だなと思っていたけど、親切に案内してくれたり、面白いパフォーマンスを見せたりしていたので、「いい人だな」と感心した。

夕陽のトンレサップ湖