ディープパンで油量を稼ごう

 ミッションオイルを交換する際、ついでにドレンボルト付きのメッキディープパンにした。ノーマルのオイルパンはドレンボルトが無く、下抜きでミッションオイルを交換するにはオイルパンをはぐるしかないからだ。しかも新しいオイルパンは1〜2qt程油量が増すので、オイルへの負担が少しでも減らせる。また、スクリーンからパンの底までの距離が広がる分、異物を拾い上げる可能性も減少する。見た目もスペシャルな感じがして良いのだ。まあ、下回りを覗かれることはあまりないが・・・。
 オイル交換の際、スクリーンも同時に交換すると思う。そこら辺で売っているスクリーンは大抵金網の物だと思う。'81のロックアップ付きのミッションは、本来金網タイプではなく布地のタイプを使わなければならない(ロックアップクラッチから異物がいっぱい出るため。また滅多に売ってない)。私のは別にオイルフィルターを設けたので、普通の金網を使っている。
 ミッションオイル交換で注意する点を1つ。オイルパンをはぐるなり、ドレンを緩めるなりで下抜きで作業した場合、できるだけ多くの量を替えようとして長時間ほったらかしてはいけないのだ。これは、バルブボディや脳味噌(ミッションのオイル通路)内にエアを咬ませないために重要なことだ。一度脳味噌内にエアが入ると、これがなかなか抜けてくれない。エアが咬むと、ブレーキと同じで油圧が伝わらなくなり、クラッチが滑ったりする。オイル交換したらクラッチが滑るようになったと言う場合、エア咬みの可能性が高い。こうなると、運を天に任せて偶然エアが抜けるのを待つか大袈裟だがO/Hしかない。
 よって、怖い人はチェンジャーを使ってヒートエクスチェンジャーに行くラインで交換した方が良いかも知れない。これならオイルを切らさない限り、エアが咬む心配はない。

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