アライメント測定

 フロント周りをバラして以降、ちゃんとアライメントを取ったことがなかったのでようやく(今頃(^^ゞ)取ってみた。購入して直ぐに一度アライメントは取っているが、以来分解することが多かったのでまともに調整されていないしその時のデータは残ってない。唯一、左リアのトーが外を向いていることは覚えている。リアのトー調整は最もやっかいな部分なのでやっていなかった。今回はフロントのデータ確認がメインなのでリアはキャンバーのみ調整した。本来ならばリアを基本にアライメントを取るのが常套手段だが、トーをいじるのは大変なのでリアハブをバラした時か、シムの枚数を計算で求めて後日改めて調整する。
 今回使用したテスターはアムテックスのV3D2なるテスター。これはなんだか凄いぞ。ワイヤーだのレーザーだのくっつけて面倒なキャリブレーション無しに即測定可能。ホイールに取り付けた水玉模様のターゲットに向けて赤光線を照射してCCDカメラで水玉模様の動きを感知してコンピュータが計算するスグレモノ。一度ターゲットを認識すればリフトアップしようが車を横にずらそうがターゲットの状態を常に記憶・計算しているのでデータは変化しない。詳しいことはよくわからんのでアムテックスのHPへどうぞ。


ターゲット


こんなのを付ける


こんな状態で測定する

 このアライメント調整前にキャスターをもう少し付けていて、計算では4〜5度付いてる予定だった。調整前の実測は、左右ほぼ4度。なかなか期待通りの数値になっていたようだ。
 まずはリアのキャンバーから調整する。前述の通りトーは今回調整せず。今まで錘をぶら下げてホイルの上下差から計算してセッティングしていたがちょっとキャンバーが小さかったようだ。1°付けたつもりだったが、実測左右とも0°36’前後だった。
リアキャンバーの目標は1°
調整後は 左1° 右1°06’

 次にフロント周りの調整。フロントのキャスター・キャンバーはアッパーアームのシムで調整する。私の車は左右でシムの数が随分違っていて、右前側についてはシムが1枚も入っていない。ここにシムを足すとキャスターが立ってしまう。よって右を基準に調整せざるを得ないのだ。幸い調整前から右側はキャスター4°、キャンバーネガ0°36’といい感じの値になっていたので、左をこれに揃える。


トー調整はまだやってない


調整中画面

 目標はキャスター4°、キャンバー0°36’とした結果、左キャスター4°18’まで追い込めた。これ以上煮詰めてもキャンバーとのイタチゴッコになるのでこの辺でやめる。
最終測定値は
フロント
キャスター  4°18’  4°00’
キャンバー −0°36’ −0°36’
トー     1.2mm  1.2mm

リア
キャンバー −1°00’ −1°06’
トー    −5.0mm  0.0mm

セットバック(左基準)
フロント   −1mm
リア     +1mm

トラッキング幅前後差(トレッド、フロント基準)
      14mm
左      5mm
右      9mm

ホイールベース左右差(左基準)
      −2mm

まとめ
 リアのトー以外、ほぼ思い通りの数値にセッティングできた。特筆すべきはセットバックとホイールベースの差。これらより極めてコンディションの良い固体だと言えよう。C3では”あり得ない値”とでも言うべきか(^^ゞ ホイールベースはキャスターを揃えれば左右差は更に詰められるだろう。気になるのはトレッド。後ろの方が広いはずなんだが、なぜか前の方が広い・・・

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