キーレスエントリー装着
キーレスエントリーを装着した。私のはパワーロック付きなので、後付のキーレスユニットを取り付けるだけでよい。しかし、パワーロックのリンケージが取り外されていたため、そのリンケージを作らないとパワーロックは動かない。今までは、ロックアクチュエーターは動いていたが、キーには連動していなかったのだ。
幸い、右ドアのリンケージは解体車から頂くことが出来た。問題は左ドアだ。リンケージ自体は5mmの鉄棒で出来ているので、右側用のリンケージをコピーして作ることにした。
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リンケージ作成中 リンケージ完成 右側用のオリジナルはリンケージの先が楕円穴に入れるように抜け止め構造になっている。この辺をコピーできるように、5mmの長ネジとナットで作ることにした。長ネジはワイヤーベンダーで加工し、抜け止め構造の所はダブルナットと曲げ・削り加工でオリジナル同様の構造にした。まあまあの出来で、実際装着してみたところオリジナルと遜色無く機能した。
リンケージを装着するには内張を剥がし、ドアのアクセスプレートを外して、そこから手を突っ込んで取り付ける。
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ドアアクセスプレート 蓋を取った状態 さて、パワーロックリンケージが出来て、パワーロックが作動するようになったところで、本題のキーレスユニットの取り付けだ。VPAというメーカーで、サミットで購入。$53だった。機能はドアのロックアンロック、スターターインタラプト機能、予備チャンネルでリアハッチなどの解錠、パーキングライトの点滅などの機能があり、本格的なセキュリティは付いていない。セキュリティについては、コルベットオリジナルのものを使うつもりだったので、敢えてセキュリティ無しのモデルを選んだ。
リモコンでのロック・アンロック時にパーキングライトを点滅させる機能が有るのだが、ライトでは分かり辛いと思い、ノーマルホーンに繋いで音が出るようにした。また、リモコンロック時にスターターを回らなくする機能もあるのだが、キーレスユニットが故障した場合に面倒なので、この機能は使用していない。更に、予備チャンネルもリアハッチなど無いので使わない。
実際の取り付けだが、コルベットのパワーロックの配線は「フリップフロップタイプ」と呼ばれる、ちょっと複雑な配線になっている。単にロック・アンロックの配線に+12Vを印可すれば良いと言うものではない。よって、この「フリップフロップタイプ」に対応したキーレスユニットでないと、リレーなどを外付けで用いない限りダイレクトにキーレスユニットを繋ぐことが出来ない。購入したキーレスユニットはこの「フリップフロップタイプ」にも対応しており、コルベットのパワーロック回路にユニットを挿入することで、元のパワーロックを殺すことなくキーレスエントリーを実現できる。
ユニット本体は左キックパネルの裏側のピラーの中にすっぽりと収まった。電源はヒューズボックスの予備端子に平型端子を差し込み、引っ張ってくる。リモコンロックしたときに点滅するLEDが有るのだが、それは左Aピラー付近のダッシュとガラスの隙間に入れた。
パワーロック回路図運転席ドアの内張を剥がすと、パワーロックスイッチに繋がる配線が顔を出す。この配線のグレイがロック側で、タンがアンロック側だ。キーレスユニットは、この配線に割り込ませるように接続する。コルベットのパワーロックの回路図を示すが、単にこの配線に+12Vを繋いだだけではショートしてしまうことが分かるだろう。キーレスユニット内にはリレーが内蔵されていて、モーター側の配線に+12Vを印可すると同時に、スイッチ側は回路を切り離すようになっている。通常時はスルーで導通しているので、元のスイッチによるパワーロック動作も行える。また、オリジナルのセキュリティ作動・解除の信号は、モーターにかかる電圧をモニターしているので、無改造で元のセキュリティが使用できるのだ。
左ロックスイッチの配線に割り込ませるキーレス本体からドアのロックスイッチに向かう配線は、パワーウインドウなどの配線が通っているゴムチューブの中を通せばスムーズだが、非常に通しにくかったのでチューブの外を通した。
配線はチューブの外を通す