LIBcounter



続々 リブラーへの道!

Librettoファン集まれ!
今回はL1専用革ケースの製作です!(第三回/全三回講座)



上ブタ側面の仕上げ


 内張りを織り込む感じで、側面を縫っていきます。この時注意したいのは、バランス良く内張りを引っ張って固定しないと、皺になってしまいます。(見掛け悪いですが、機能上はそんなに気になりません)

 例によってホッチキス使っていますが、縫いながら途中で外していっても大丈夫です。ここまで進んだ貴方なら、恐らく注意すべき点も自ずと見えて来てると思いますが、結構目立つ部分なので焦らずゆっくり、「綺麗」に仕上げてください。
 この部分が直線になるかどうかで、かなり仕上がりの出来栄えも変ります。まぁ、曲がっても手作りっぽくなって味があって良いと思いますが、それって言い訳?(笑)



内側はこれで完成です!

 上で言い忘れましたが、内張りを伸ばしながら側面だけでなく、上部も平行に縫ってしまいましょう。自分は1cm程度しか空けませんでしたが、端から2cm程度見たほうが良いです。(そのスペースにベルトを取り付ける為です)

 どうでしょうか、内張りがあまり弛まずズボっと本体が入れば、とりあえず成功だと思います。多少固いかもしれませんが、革なので使っている内に馴染んでくると思いますので、長い目で使っていきましょう。
 革の登山靴の様に、強制的に伸ばせば伸びない事もないとは思いますが、側面の糸が切れない程度にやった方が良いと思います。
 


ベルトを取り付けます

 作業に掛かるまで、最後まで取り付けで迷ったベルトの取り付けです。最初の裁断で切り取ったベルト部分を、写真の要領で取り付けました。(ここだけ過去形^^;)
 はいそうです、満足していません、この取り付け方法。(汗)
 写真の通りですが、狭いスペースに2列の縫い付けをしています。これは内側(内張りを含めて)の見た目を考慮して、見えないようにこの位置に縫ったのですが、どうせならばもっとスペースを開けておけば良かったです。
 実際にはこの上に更にもう一枚、革が乗るので全部で4列の縫い付けとなるので、強度的には問題ないと思います。後の写真で裏面を確認して貰えば、この短い2本の縫い目は隠れているのが判ると思います。



内張りの最終加工です

 もう内張りを切ってしまっている人は、やらなくても良い作業ですが、ベルトの通る穴だけ開けてください。
 実はこれもこの時になって、どうしようか迷った結果こうなったのですが、ベルトの穴から中の層が見えて面白いのでこのままにしておきました。(笑)
 もし商品化されたらこの部分は見えなくなるんでしょうが、この辺が手作りのある意味善いところだと思います。>人に見せましょう
 側面上部が縫っていませんが、これは上蓋の縁を折って縫い込もうか悩んでそのままになっていました。結局折らなかったので、そのまま縫ってしまえば良かったです。(皆さんは最後まで縫いきってしまいましょう)



あう、曲がってる・・・ (T_T)

 ちょっとベルトが右曲がりのダンディーですね、左曲がりかな?(汗)
 内張り末端は例によってホッチキスで仮止めしていますが、縫う時に順番に外して行きましょう。

 気が付いてる人はいると思いますが、無理にベルトにしなくても構いません。自分は蓋の長さが足りない(重なる部分が殆ど余裕が無い)ので、敢えてこの方法にしましたが。余裕のある人はベルクロ(ベリベリ)やハトメ(ホック)、錠前等もハンズで手に入ります。ベルト通しがそのまま台になるので、最後に選んでも大丈夫です。
 自分はもう予算が無いので、今ある革で金属抜きで勝負に出ました。



蓋の端を処理します

 以前にも話しましたが、この部分は当初二つ折りで縫って処理しようと思っていたんですが、長さがヤバ目なので上に一枚革を貼り付けて処理する事にしました。
 実際、もっと大きな革を縫い付けて更に蓋にしようと考えたりしましたが、あまりに見苦しいあがきに思えて素直に諦めました。(笑)>デザインセンスの問題ですが
 あと、真っ直ぐに切って貼り付けても、実際に縁に沿ってボールペンで線を引くと直線にはなりません。(意味判ります?)真っ直ぐに見える線は厳密な直線ではなく、革の縁に沿って縫われる事で直線に見えるので、その点だけ注意して定規で引いてください。
 その線に沿って縫えば、綺麗に縫えます。(ボールペンの線は隠れて消えます)



ベルトを細工しましょう

 これもその時になって思いついた細工ですが、縫い白を1cm以上残しておくと、ベルト穴に通した後その部分が反り返ってつっ返るので、ロックになります。
 当初は裏まで届くほど長い状態にしようかと思いましたが、ズルズル引っ張られて固定できず、かと言って二重に折ると短すぎるので、苦肉の策としてやったのが巧い事行きました。\(⌒▽⌒)/

 ベルトを選択しなかった人には何のメリットも無いお話で申し訳ないんですが。



こんな感じでしょうか

 はい、完成です。実際にやってみて思ったのですが、「想像してたよりもあっけなく出来たかな?」と言う感じです。

 実際、自分は小学校の家庭科で習った波縫いしか知りませんでしたし、革の縫い方も「付属の説明の絵」で初めて知ったくらいです。(それも無鉄砲かもしれませんが)
 生まれて初めて縫った革製品しては結構使えそうな印象ですが、細部の見てくれはご愛嬌です。(笑)

 完成に喜んで見せて廻った(何て迷惑な)ところ、概ね「丈夫そう」「CDCの作にしちゃ良い出来」と言う評価を頂きました。

 革製品独特のしっとり感や柔らかさ、色合い何かもやはり手作りによって更に魅力が出るんじゃないかと、強く感じました。
是非貴方もチャレンジして下さい。




はい、全三回シリーズでお送りしましたリブレットL1革ケース製作はこれで終了です。
全部読んで下さった方、どうも有難う御座います。
完成から丁度1週間で3講座アップ完了しましたが、辛抱強く待って下さったリブらーの
皆様、ご期待に添えたでしょうか。(この時点でカウンターは200も!)
プロの革職人の方に見られたら大変恥ずかしい作業ですが、素人の初挑戦ですのでご容赦下さい。(笑)
職人は「こうやる」なんて情報頂けたら、アップした甲斐も御座います。
是非、感想等を頂ければと思います。

また、リブらーの皆さん、売っていなくても大抵のアクセサリーは自分で作れます。
熱意とやる気、ほんのちょっとのお小遣いと時間があれば、一生モノだって夢じゃない。
そんな拘りが少しでも伝われば、製作記を書いた甲斐があったと思います。
「こんなの作れよ」「俺はもっと凄い」等、お言葉頂ければ嬉しいです。待ってま〜す。\(⌒▽⌒)

それでは皆さん、有難う御座いました。m(__)mペコリ    18 July 2001 CDC
第一回 第二回 戻る