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続々 リブラーへの道!

Librettoファン集まれ!
今回はL1専用革ケースの製作です!(第二回/全三回講座)



ベルト通しを作ってしまおう!


 蓋を閉じた時にロックになるベルト通しを付けましょう。別にそれぞれの好みでホックでもベルクロでも構いませんが、内張りを縫ってしまうと作業が出来なくなりますので、今のうちに作業をしておきます。

 適当な位置(勿論左右では真中ですが)で5cm+4mmの切れ目を2本入れます。間隔は自由に取ってもらって構いませんが、あまり狭いとロックになりませんので、まあ同じ5cmで良いと思います。
 なお、内張りは仮止めしていますので、ホッチキスを外して作業しましょう。(そのまま切る人は居ないと思いますが)
 


縫い終わるとこんな感じ?

 両端を縫って、サイドをカットします。別にやらなくても良いのですが、内張りや補強を入れない人はやったほうが良いと思います。
 これは、Librettoを出し入れする時に引っ掛からないように配慮したのですが、内張りはともかく補強材を入れるとあまり関係ないかもしれません。

 当初自分はどうするか迷っていたので、敢えて先に加工をしておきました。あまり精密にカットする必要はないので、ハサミを使って丸くカッティングして下さい。



補強材を選択しましょう〜

このままだといくら本皮とは言え、フニャフニャしてケースと言うよりも「袋」になってしまうので、単体でも形がピシっとするように補強剤を入れます。(ベルト穴のマチを隠す為にも入れた方が良いでしょう)

 材質は出来ればプラバンや薄くて強度のある板が良いのですが、お金がない人(或いはケチな人)は紙でも良いです。
 ボール紙よりも多層構造の薄いダンボールが良いですが、厚みがあると例によって全体が厚くなってしまうので、身近にあるもので色々試してみてください。
 忘れないうちに先に入れておきましょう〜。



サイドを合わせてみました

 実際の作業では必要ないかもしれませんが、イメージとしてはこんな感じで閉じると考えて下さい。ホッチキスで何度も仮止めされて穴だらけですが、隠れてしまう部分なので問題ありません。(笑)>勿論ホッチキスは残しませんが

 この後簡単に縫い付けますが、間隔はこのホッチキスの幅+1mm程度を参考にして下さい。
 これ以上幅広く縫ってしまうと、もう一枚縫い付ける時に干渉してしまうのです。
 ちなみに、この写真を撮る時にうっかり内側にホッチキスの歯を向けてしまい、ちょっと引っ掻き傷を作ってしまいました。



穴だけ開けておきます

 まだ縫う必要はありませんが、穴だけ開けておきましょう。と言うのも、この部分だけは普通の裁縫針(自分は刺繍針と言う太い針を使いましたが)で軽く縫うだけですので、穴を開けておかないと大変です。

 左右の穴をズレずに同時に開けますので、重ねて貫いてしまいましょう。
 余談ですが、このまま貫くと畳に穴が開いてしまいますので、気になる人はダンボールを重ねたり、電話帳(貫けませんが)を置いたりして対処して下さい。
 この時内張りの仮止め、取らない方が良いです。後で取るのが面倒ですが、内張りがズレてしまいます。



実際に縫い合わせていきます

 開けた穴にそのまま糸を通していけば良いのですが、いちいち裏側に針を抜けさせず、穴を開けた時のように重ねて通してしまっても構いません。
 実際にはこの部分、それほどしっかり縫わなくても、後で側面補強の革(前回切り離した革)を貼り付けるので、縁同士がピッタリになっていれば大丈夫です。

 末端は適当に処理して、ホッチキスの弾は必ず全部取っておきましょう。
 縫いながら順番に取っていっても良いです。手の大きい人はその方が楽かもしれませんね。



側面を仕上げましょう

 最初に切った2.5mm幅の革(側面の補強)を適当な長さ(実際に合わせて長さを決めて下さい)に切って、「革用の針」で縫いつけていきます。
 色々試したのですが、内側に指を入れて上からグリグリと穴を開けて針を通すと綺麗にいきました。

 余り力みすぎて思いっきりやろうとすると、指を刺してしまうので気をつけましょう。
 どちらかと言うと力が加わるのが上部なので、上の端に合わせて下さい。
 なお、最初の側面は良いですが、反対側をやる時は狭いので、ピンセットを使って糸を輪っかに通すと簡単です。



言う事なくなっちゃった(汗)

 前の項で説明した通りなんですが、小細工なしでゆっくりと縫っていった方が良いと思います。通常裏側は目に触れませんので、表側が綺麗に直線になるように縫って下さい。

 表側の目安ですが、外側から3mm程度で平行になるように縫うと綺麗です。
 縫い幅は5mm程度、末端は裏側でお互いに片結びして、短く切っておきましょう。
 内張りは多少キツめに張っておくと、仕上がった時にピンと張ります。(私は失敗してブカブカですが)



途中経過ですがどうです?

 ここまで出来上がると、大体の形も見えて来たんではないでしょうか。完成まで半分だと思って良いと思います。
 


簡単な縫い方(ミシン縫い)

 色々な革製品を観察しましたが、全てこの縫い方で統一しているみたいですのでマスターしましょう。
 最初に刺した穴から、糸を「縫いたい距離の2倍」程度、針から糸を手繰り出して裏側に引っ張って置きます。これが裏糸です。
 最初の穴から針を抜いて次の穴に刺します、間隔は5mm程度を基準にしましょうか。さっきの糸は押さえておくと良いです。
 刺した針を少し戻すと輪っかが出来ますので、裏糸をそこに通してやり、針はそのまま抜きましょう。すると、裏糸が引っ張られる形で表に出てくるので、双方の糸を引っ張って、コブをどちらに置くか決めます。



こんな感じに縫えましたか?

縫い方さえ判ってしまえば、後はかなり簡単に進んでいけますので、一安心です。糸自体はナイロン製ですが、蝋が塗りこんであるので結構手がベトベトになります。
 生地に食い込んで良いんでしょうかね、最後の末端は裏糸と片結びして、余った糸は少し残して切ってしまいましょう。
 ライターで炙って溶かしてしまっても良いですが、出来ればターボライターで短時間に済まさないと、周囲が溶けるので注意しましょう。
 溶かした末端の糸は、潰して扁平にしておくと、そこから解けなくなります。
 縫い方についてはこんな説明ですが、例の「革用針糸セット」を買うと説明が付いて来ます、それを見て貰えれば一番判りやすいですよ。(自分は10年間波縫いしか知りませんでした)



底を縫ってみようぜ

30pを縫った貴方なら、もうある程度のコツは掴んでいると思いますが、糸を見た目真っ直ぐに縫うのは結構大変だったかと思います。(お疲れ様です)

 今度は短いですよ、二つ折りになるリブレットが入る「底」の部分を縫います。
 実際にリブレットを挟んで、左右両方の位置を決めカッターで1p程切り込みます。
 幅は3.5〜4p程度で良いです。両方の長さは揃えた方が良いですが、仕上がりはそんなに判らないと思います。(爆)
 なんたって両方同時には見れない場所ですから。(笑)
距離は短いのでは練習だと思って綺麗に縫う事を目指しましょう。両方縫います。



と言うことで、一気にやっても大変だと思いますので、一応一回目はここまでにしておきましょう。
次回は側面を縫って、補強材・内張りの処理をしたいと思いますので、お楽しみに。
なお、ここまでの作業で「実際にやってみて」判らない部分、恐らくあると思いますので、
掲示板かメールにて質問して下さい。(何人が質問してくれるのかすら疑問ですが)
やる気のある人募集!一緒に色々チャレンジしていきましょう〜!。
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