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続々 リブラーへの道!

Librettoファン集まれ!
今回はL1専用革ケースの製作です!(第一回/全三回講座)



こんな革ケースを作ってみないか?


 大変画期的なL1ですが、その大きさは今までの旧リブレットに比べて大きく、しかし他のノートに比べると一回り小さいと言う、中途半端な大きさです。

 もっとも、普通に使っている分にはそんな事は全く気になりません。が、問題は持ち歩く時になって適当なケースが無い事に気が付いて愕然としませんでしたか?

 無い物は作る! 1年もすればきっと製品が発売されて、L1用のケースなんて沢山出回るかもしれません。

 だから作るからにはずっと使える良い物を作りましょう。 きっと何年経っても市販の物に引けを取らない自慢の一品となります。
 素人の自分でも一発勝負でこれだけの物が出来ます。必要な物は「やる気」だけです。



使った道具も大集合!

 特別な道具は必要ありません、30pと15pの(有れば鉄定規)定規2本、普通の糸と針、洗濯バサミ数個、ボールペンにピンセット、カッターナイフとハサミです。
 革用の針は東急ハンズで1700円で購入しました。>ボビンで糸内蔵です
 恐らく新たに購入しなければならない物は革用の針だけでしょうが、どうしても用意出来なければ千枚通し(ドライバーセットのでも可)で代用しても構いません。
 先に穴を開けておいてから、糸を2本にして強度を持たせて縫い込めば縫えない事もありません。
 ただ労力も掛かりますし、糸も全然強度が違うので一生使うつもりならば、1700円出して針・糸セットで買った方がお得だと思います。>その辺はお任せしますが



革を裁断しましょう〜

 購入する革はなるべく厚手の物が良いのですが、結構値段も張りますので大きさにも注意して購入しましょう。
モノが無くて薄い物を使うのであれば、補強を入れるので少し大きめに購入しないと足りなくなります。(挟み込んで厚くなるので)
 やはり東急ハンズで購入しましたが、原皮はかなり割高になっていると思いますので、専門の問屋さんで購入した方が良いみたいです。電話帳で調べて直接聞きに行きましょう。(何軒かリストアップして直接聞きにいきます。TELはダメ)
 大きさは幅が30p程度(余裕をみて34pくらい?)と、縦は60p程度欲しいです。(50p以下は厳しいです)
 カッターと定規で切り終わったら二つ折りにしたりして、幅が均等かどうか確認してください。



大きさを確認しましょう

 写真の大きさから見ると大きく見えますが、余った部分をベルトや側面補強の分を切り取ったらギリギリになってしまいました。(汗)
 もう少し長めに取っても良いかも知れません。
 何処まで深いポケットにするかと、蓋の先がどこまで届くかを検討しますが、ベルト幅5pと縁を縫うのに2.5センチが2本、合計10センチを取られます。
 その分を差し引いて考えるのと、縫っている間に段々と短くなっていきますので、余分にあるかどうか確認して下さい。
 足りない様であれば、他から用意するようにして、こちらから切らないようにします。>長さが足りないと一発アウトですし



縁の補強を切り出しましょう

 幅2.5pで均一になるように定規を使って切り出します。写真にはハサミが写っていますが、必ずカッターで真っ直ぐに切るようにして下さい。
 30p定規を大まかに水平に当てて、直角に15p定規を当てて縁までの距離を測ります。何箇所かで測定して、常に2.5pになるように30p定規を微調整して最終的な位置を決め、カッターで切ります。

 この作業で曲がってしまうと、歪なケースになってしまうので注意してください。もし2.5pの幅を逸脱しても、2.3p程度まではセーフです。その幅で作成します。
曲がって切れた部分は、その幅分をカットして捨ててしまいましょう。



内張りはどうしましょうか?

 ハッキリ言ってこの内張りが一番厄介でした。これを計算に入れていなかったので作業が進めば進むほど、どんどん厚さに取られていって蓋の長さが短くなっていったのです。
 内張りは無くても構いませんが、補強材を入れようと思っていたのでその目隠しにする意味と、リブレットが入った時のクッションの意味で採用しました。

 合皮を使っていますが、表面のサラサラした生地が良いと思います。当初はフェルト生地を予定していましたが、もし使っていたら更に分厚くなるので注意しましょう。



内張りしない人はパスしてネ

 側面の内張りをカットしますが、カッターでは刃が立たなかったので線を引いてハサミで切りました。>材質次第なんですけど
 わざわざ線を引いて切っていますが、どうせ後で隠れてしまう部分なので、歪んでしまってもここは構いません。
 極端に切り過ぎないようにだけ注意して下さい。本当に気をつけないといけないのは、もっと後にありますので、取り合えず邪魔な部分を除去する・・と言う程度に考えてください。



ホッチキスで仮止め

 側面の内張りをホッチキスで仮止めしておきましょう。
 縁のギリギリを狙って全体に仮止めしますが、この際出来れば内張りから外に向かいホッチキスを刺して下さい。
 と言うのは、後でポケット部分を刈り組みして実際にリブレット本体を入れてみるのですが、その際に内側が足だとリブに傷を付けてしまう可能性が高いからです。

 先に片方だけ縫ってしまう場合は、入れる時はホッチキスを取ってありますので、最初の側面だけは反対でも構いません。(抜くのはその方が便利だったりします)



早速縫ってみましょうか

 ポケットの縁の部分(蓋じゃなく手前の部分です)を適当な幅で折って、縫い始めましょう。
最初は戸惑いかもしれませんが、上手い下手よりも平行に、そして垂直に真っ直ぐ縫うつもりでやってみてください。
 革用の針の場合は、針の先から糸が出ているので縫う時最初は力が必要です。一気に縫うのも手ですが、ドライバーのようにグリグリ回して挿すと厚い革でも比較的楽に刺さります。
 ただし、その際も真っ直ぐ垂直に縫うよう心掛けて下さい。詳しい縫い方は次で説明します。



簡単な縫い方(ミシン縫い)

 色々な革製品を観察しましたが、全てこの縫い方で統一しているみたいですのでマスターしましょう。
 最初に刺した穴から、糸を「縫いたい距離の2倍」程度、針から糸を手繰り出して裏側に引っ張って置きます。これが裏糸です。
 最初の穴から針を抜いて次の穴に刺します、間隔は5mm程度を基準にしましょうか。さっきの糸は押さえておくと良いです。
 刺した針を少し戻すと輪っかが出来ますので、裏糸をそこに通してやり、針はそのまま抜きましょう。すると、裏糸が引っ張られる形で表に出てくるので、双方の糸を引っ張って、コブをどちらに置くか決めます。



こんな感じに縫えましたか?

縫い方さえ判ってしまえば、後はかなり簡単に進んでいけますので、一安心です。糸自体はナイロン製ですが、蝋が塗りこんであるので結構手がベトベトになります。
 生地に食い込んで良いんでしょうかね、最後の末端は裏糸と片結びして、余った糸は少し残して切ってしまいましょう。
 ライターで炙って溶かしてしまっても良いですが、出来ればターボライターで短時間に済まさないと、周囲が溶けるので注意しましょう。
 溶かした末端の糸は、潰して扁平にしておくと、そこから解けなくなります。
 縫い方についてはこんな説明ですが、例の「革用針糸セット」を買うと説明が付いて来ます、それを見て貰えれば一番判りやすいですよ。(自分は10年間波縫いしか知りませんでした)



底を縫ってみようぜ

30pを縫った貴方なら、もうある程度のコツは掴んでいると思いますが、糸を見た目真っ直ぐに縫うのは結構大変だったかと思います。(お疲れ様です)

 今度は短いですよ、二つ折りになるリブレットが入る「底」の部分を縫います。
 実際にリブレットを挟んで、左右両方の位置を決めカッターで1p程切り込みます。
 幅は3.5〜4p程度で良いです。両方の長さは揃えた方が良いですが、仕上がりはそんなに判らないと思います。(爆)
 なんたって両方同時には見れない場所ですから。(笑)
距離は短いのでは練習だと思って綺麗に縫う事を目指しましょう。両方縫います。



と言うことで、一気にやっても大変だと思いますので、一応一回目はここまでにしておきましょう。
次回は側面を縫って、補強材・内張りの処理をしたいと思いますので、お楽しみに。
なお、ここまでの作業で「実際にやってみて」判らない部分、恐らくあると思いますので、
掲示板かメールにて質問して下さい。(何人が質問してくれるのかすら疑問ですが)
やる気のある人募集!一緒に色々チャレンジしていきましょう〜!。
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