竹島問題の参考図書


最終更新 2013.5.26

1.竹島は、日本領であるとも韓国領であるともしない中立的立場での説明

本の画像 本の名前と概要
内藤正中/著 『竹島(鬱陵島)をめぐる日朝関係史』 多賀出版 2000.10

竹島を日本領とも韓国領ともしていない立場での記述。
大西俊輝/著 『日本海と竹島 日韓領土問題』 東洋出版 2003.1

竹島を日本領とも韓国領ともしていない立場での記述。詳しくて、分かりやすい。
内藤正中 金柄烈/著 『史的検証竹島・独島』 岩波書店 2007.4

竹島を日本領とも韓国領ともしていない立場での記述。主に日本に残る歴史資料を元に、竹島問題の解明に重点が置かれている。

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池内敏/著 『竹島問題とは何か』 名古屋大学出版会  2012/12/20 

  池内敏教授の竹島問題研究の労作。内容の多くは、これまでに発表した論文をまとめたものではあるが、修正・加筆されている点も多いようだ。なかなかの量で、内容も高度。本の値段も高いので、個人で購入するのは、ちょっと躊躇してしまう。私は、近所の市立図書館にお願いして、購入してもらった。こういう本は、公立図書館で購入して、なるべく多くの人に読んでもらいたい。

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玄大松/著 『領土ナショナリズムの誕生―「独島/竹島問題」の政治学』 ミネルヴァ書房 2006/12 (国際政治・日本外交叢書)

本の前半は、竹島問題の解説。竹島は、日韓どちらのものであるかに対する、いろいろな説を紹介している。また、戦後、竹島をめぐる日韓交渉を詳述している。本の後半は、韓国における竹島問題意識の調査結果のまとめ。
内藤正中/著 『竹島=独島問題入門 日本外務省『竹島』批判』 新幹社 2008.10

 2008年2月、日本政府外務省は『竹島−竹島問題を理解するための10のポイント』と題するパンフレットを発行した。本書は、このパンフレットの内容を批判するものである。このパンフレット以前の外務省の説明は、伯耆藩などと存在しない藩の住民の証言を根拠とするなど、きわめてずさんなものだった。2008年2月にこれら誤った部分を修正し、大幅に加筆したパンフレットを発行したが、過去の外務大臣答弁の誤りを外務省発行パンフレットで訂正するわけにも行かず、中途半端で我田引水的説明に終始している。内藤の本は、このような外務省説明を批判したものである。外務省説明は、ずさんで読むに値しないものであるので、その批判書である本書も、内容が充実しているとは言いがたく、外務省説明に興味が無ければ、特に読む必要はないものと感じる。
内藤正中・朴炳渉 /著 『竹島=独島論争 歴史資料から考える』 新幹社 2007.3

竹島は日本の領土であるとの主張を歴史資料から批判している。竹島が韓国の領土であると積極的に主張しているわけではない。著者の島根大学名誉教授・内藤正中氏は島根県の歴史が専門の歴史学者であるため、歴史考証は厳密正確である。
 竹島日本領論を唱えている第一人者は拓殖大学の下條正男氏だが、こちらは著書によって主張が異なることがあったり、我田引水的解釈が目立ったりと、歴史の解説としてみると力量に格段の違いを感じる。 この本の、もう一人の著者である朴炳渉氏の説明には賛否両論があると思うが、下條正男氏に比べれば、説明が論理的 。

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『竹島/独島問題の平和的な解決をめざして』子どもと教科書全国ネット21/著 (2010/12) つなん出版

 現在、竹島問題を学校教育で教えることになっているが、ほとんどの学校では、日本政府の主張のみを教えている。本書は、このような教育が果たして正しいのかとの観点から出発して、竹島問題をどのように教育するべきかと問題に主眼が置かれているようである。ただし、本書の内容は教育の方法論よりも、むしろ竹島問題の歴史的経緯や解決方法の提言にページ数を割いている。 ただし、81ページの薄い本なので、竹島問題の詳しい内容が書かれているものではない。

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江戸時代の鳥取と朝鮮 (鳥取県史ブックレット5 )
鳥取県立公文書館県史編さん室/編集 (2010/3)鳥取県

本は90ページほどの薄いもので、内容は、江戸時代の鳥取県と朝鮮の関係史。ただし、鎖国の時代に、それほど交流があったわけではなく、本の半分は、大谷家の竹島渡海と安龍福事件などの竹島関連の史実、残りの大部分は、漂流民の話。

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2.竹島は、日本領であるとの立場での説明

本の画像 本の名前と概要
川上健三/著 『竹島の歴史地理学的研究』 復刻新装版 古今書院 1996.6

 昭和41年に出版された本の復刻。
 竹島は日本領とする立場での記述。外務省職員による著書で、日本の竹島領有論の根拠の集大成。初出が古いので、その後、誤りが指摘されている部分もあるが、当時としては、まじめに緻密に書かれているものと思われる。
大熊良一/著 『竹島史考』 原書房; 普及版 (2012/11)

 1968年に出版された『竹島史稿―竹島(独島)と欝陵島の文献史的考察』の普及版として出版された。
 著者の大熊良一は自由民主党調査役などを歴任し、自民党の領土問題の理論を確立した。このため、竹島問題以外に、北方領土、尖閣、小笠原、琉球の領有問題に関する論文がある。

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田村清三郎/著 『島根県竹島の新研究』 復刻版 島根県総務部総務課 1996.3

 昭和40年に出版された本の復刻版。
 最初の章に、竹島の歴史が書かれているが、日本に都合よい資料解釈である以上に、必ずしも正確ではないようで、今となっては、学習の価値は乏しい。
 内容のうち、一番多いのは、日露戦争前後に日本が韓国を植民地化して時期、あるいはそれ以降に、竹島を支配している状況の説明。この時期、韓国は日本の領土だったのだから、竹島が、日本の領土であったことは明らかで、現在の竹島領有権争いには無関係だ。
 終章では、韓国の竹島領有論を批判している。しかし、事実の我田引水的解釈があったり、批判の論拠も練れておらず、今となっては、あまり参考になるものではない。
 いづれにしても、内容が古すぎるので、竹島問題を理解するためには、今では、別の本を読んだほうが良いだろう。同時期に出版された川上健三の本に比べて、記述内容の深浅を感じる。
 
上地竜典/著 『尖閣列島と竹島 中国・韓国との領土問題』 入門新書(教育社) 1978.12

表題は『尖閣列島と竹島』となっているが、内容の80%は尖閣の話。
尖閣・竹島ともに、日本の領土であることを主張する内容であるが、ページ数の関係だろうか、竹島に対する論拠は、今一つ明確ではない。
下條正男/著 『日韓・歴史克服への道』  展転社 1999.8
下條正男/他著 『知っていますか、日本の島』 虎ノ門dojoブックス(自由国民社) 2002.10
下條正男/著 『竹島は日韓どちらのものか』 文春新書(文藝春秋) 2004.4

日本領とする立場での記述。竹島問題の解説書として現在、最も有名。しかし、その割には、内容に誤りや強引で都合の良い解釈が多いので、この本を読んだ場合は、他の図書で、事実かどうかを確認する必要がある。
『山陰地方の歴史が語る 竹島問題』杉原隆/著 (2010.9) 杉原隆・自費出版

 島根県のWeb竹島研究所に連載された「杉原通信」を書籍化したもの。内容はすべてインターネットに公開されている。
 著者は、高等学校の社会科教諭を務めたのち、平成17年に島根県が作ったWeb竹島問題研究所に参加した。現在、副所長を務める。
 
 本書は、純粋な研究成果・歴史解説ではなく、山陰地方の文書を中心に、竹島が日本の領土であることを広報するため、日本に都合のよい歴史・解釈がなされているようだ。しかし、嘘を書いているわけではないので、歴史理解の一助にはなる。なお、竹島が日本領であることを強く主張するものではない。

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山本皓一/著 『日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記』小学館(2007/5/31)

 著者は写真家であり、本書は、著者が撮影のために行った、日本の国境係争地の上陸記。写真家の著書であるため、写真も掲載されているが、多くはない。
 写真の本としてみると、写真の掲載点数が少なすぎる。 上陸記として見ると、それほど興味ある文章ではない。領土問題の解説も、安倍総理との対談を含めて、かなりのページ数に上るが、内容は、日本の政治家の政治宣伝や、簡単なパンフレットをそのまま書いているような程度。

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SAPIO編集部 『日本人が知っておくべき 尖閣・竹島の真相』

本の内容の多くは、SAPIOに書かれた竹島・尖閣問題の関連記事を集めたもので、山本皓一氏の著述が中心。
 内容は、日本政府の説明を越えるものではなく、さらに、重複する記述が多いので、ページ数の割には、内容が乏しい。この本を読むよりも、日本政府が無料で配布しているパンフレットを読む方が、理解しやすいと思う。

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山本皓一/著『日本の国境を直視する 2  竹島・北方領土』 (2012/12) KKベストセラーズ

 この本を読むことを勧めない。同じシリーズに、『1 尖閣諸島』がある。どちらも全体の半分弱が写真。尖閣の写真は珍しく、できばえも良かったが、北方領土や竹島では、写真や動画はそれほど珍しくもなく、また、本書の写真のできばえが特に優れていることもないので、写真集として見た場合、たいしたことはない。
 本文の半分が竹島問題で、残りの半分が北方領土問題。日本に都合の良い解釈だけであるうえ、事実関係も正確さを欠くため、この本を読むよりは、無料で外務省が配布しているパンフレットやpdfファイルを見たほうがずっと正しい理解が得られるだろう。
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水間 政憲/著 『いまこそ日本人が知っておくべき「領土問題」の真実 国益を守る「国家の盾」』  PHP研究所 (2010/12/1)

 著者が特定の思想・立場で執筆するのは当然ではあるが、前提となる知識が薄弱では、単なる思い込みの駄弁になってしまう。
 そういう意味で、この本を見ると、日本の領土問題について解説したものでも、領土問題に対する政策提言をするものでもなく、一部の無知なネット右翼に呼びかけて、特定の思想傾向を導きだそうとするものだろうか。
 それにしても、もう少し、日本の領土問題をきちんと調べてから執筆してほしかった。
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奥原碧雲/著 『竹島及鬱陵島』 ハーベスト出版 2005.6

 明治39年に発行された図書の復刻版。
中澤孝之、日暮高則、下條正男/著 『島国ニッポンの領土問題』 東洋経済新聞社 2005.8

 日本領とする立場での記述。日本の領土問題全般を扱った薄い本。竹島問題も少し扱っているが、内容が乏しい。竹島日本領の立場で書かれているようである。
別冊宝島編集部/編集 『尖閣諸島・竹島が日本領土である理由が分かる本』 宝島社 (2012/10/15)

 日本に都合の良いことだけを書いている本。この本を読むよりも、日本政府が無料で配っているパンフレットや、インターネットに公開している資料を見たほうが良いだろう。



3.竹島は、韓国領であるとの立場での説明

本の画像 本の名前と概要
泉昌彦/著 『現地取材領海なき島・竹島 独島秘史』 1980

出版が古く、読む機会も少ない本なので、今、読む価値が多いとは思えない。
日本の古文書だけではなく、朝鮮の古文書にも当たり、竹島問題を論じている。
慎ヨンハ/著 韓誠/訳 『独島(トクト)(竹島) 史的解明』 インター出版 1997.6

 竹島韓国領の立場で書かれた図書。竹島日本領論に比べ、内容豊富で論旨も明快。
金学俊/著 『独島(ドクト)/竹島韓国の論理』 論創社 2004.5

 竹島韓国領の立場で書かれた図書。竹島日本領論に比べ、内容豊富で論旨も明快。
金学俊/著 『独島/竹島韓国の論理 増補版』    論創社 2007.11

 2004年5月に同じ出版社から出版された同名の本の増補版。

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『欝陵島・独島(竹島)歴史研究』 宋炳基/著、朴炳渉/訳 (2009/12) 新幹社

 竹島韓国領論ではあるが、そのことを論証するというより、竹島が韓国の領土であることを前提として、歴史的経緯を説明している。
 本の内容は、古代の鬱陵島・竹島、安龍福証言、鬱陵島の歴史、近代の竹島領有の話など。竹島問題よりも、鬱陵島の歴史の話が多い。

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金学俊 (著, 原著)『独島(ドクト)研究―韓日間論争の分析を通じた韓国領有権の再確認』 論創社 (2012/02)

 『独島/竹島 韓国の論理 (2004/05) 論創社』『独島/竹島 韓国の論理 増補版 (2007/11)論創社』の改定新版。
 前書は一般大衆向けだったのに対して、本書は、より研究者向けになっており、参考文献も豊富。参考文献は、韓国語の本が圧倒的。
 竹島は韓国の領土であるとの立場を一貫して主張し、その根拠や、日本の反論に対する再反論を詳細に記載。

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4.竹島問題理解のための参考書

本の画像 本の名前と概要
大西俊輝/著 『続 日本海と竹島 日韓領土問題の根本史料『隠州視聴合紀』を読む』 東洋出版 2007.10

 『隠州視聴合紀』の詳しい解説。

 本の一節のみを切り出して、無理やり、自分に都合の良い解釈を作り上げるのではなく、まじめに、全体を理解して、その中で正しい解釈を目指すことは、学問としての文献調査の基本だ。大西の本は、不毛な領土争いを声高に叫ぶことではなくて、冷静に学問すべきであると教えている。

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崔文衡/著 朴菖煕/訳 『日露戦争の世界史』 藤原書店 2004.5

竹島問題の図書ではないが、日露戦争の中で、日韓関係を捕らえ、その中で竹島問題に言及している。
子安宣邦/著 『「独島問題」への旅』 現代思想(青土社)6月号 2005.6

図書ではなく、雑誌の中にある4ページの論文。竹島問題に対する日韓の立場の違いを説明してあり、考えさせられる論文です。
新崎盛暉、岡田充、高原明生、東郷和彦、最上敏樹/著 『岩波ブックレット 「領土問題」の論じ方 』 (2013/1) 岩波書店

領土問題では、とかく自国の主張だけが絶対に正しいとする、偏狭なナショナリズムが主張されがちであるが、外交的解決を目指すならば、お互いに冷静な判断が必要である。本書は、5人の著者が領土問題に取り組む姿勢(ことを荒立たせない智恵)を論じている。冷静になるためには、このような主張に耳を傾ける必要があるだろう。

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志位和夫/著『領土問題をどう解決するか―尖閣、竹島、千島』

 共産党・志位和夫委員長の領土問題解説。日本の領土問題である、北方領土・竹島・尖閣について、歴史的・国際法的立場からの解説と、共産党の解決案あるいは政策の説明。歴史的・国際法的立場の解説は、基本的に、日本政府の説明と特に変わったところはないので、この部分に関心のある人に、本書はあまり参考にならないかもしれない。

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朴裕河/著 『和解のために 教科書、慰安婦、靖国、独島』 平凡社 2006.11

 竹島問題は全体の1/5程度。竹島問題に対して、日韓双方の領有主張の説明をしている。日本の主張の紹介の方が多い。日本の主張は主に下條の説の紹介であるが、下條説には日本国内でも疑問が出されているので、これを日本の主張とすることが妥当かどうか疑問。
西牟田靖/著『誰も国境を知らない 揺れ動いた「日本のかたち」をたどる旅 』(朝日文庫)

本の内容は、著者が訪れた地域の取材記。北方領土、竹島、尖閣、沖ノ鳥島など普通の日本人が訪れることができない場所を取材している。北方領土には、二度、ロシアのビザを取っての訪問である。著者は、取材した事実を客観的に書いており、好感が持てる。

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歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか 保阪正康/著 (朝日新書 2011/8/10)

 2010年は、中国漁船が尖閣周辺海域で逮捕されたり、メドベージェフ大統領がクナシリ島を訪問するなど、領土問題への関心が高まる事態が相次いだ。このため、領土問題関連の図書の出版が続いている。本書もそうした本のひとつで、歴史小説等を手がけるノンフィクション作家による執筆。日本に領土問題が生じた経緯、北方領土問題、竹島問題、尖閣問題について、書かれている。
 特に、右よりでも、左よりでもなく、中立的な立場での記述であるが、領土問題の解説よりも、著者の日本の領土に対する思いが感じられる。このため、ノンフィクション作家の歴史小説あるいは領土問題に対する感想として読むならば、十分な内容かもしれないが、領土問題を正確に理解したい者にとっては、不十分な内容だ。

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『竹島に行ってみた!マスコミがあえて報道しない竹島の真実』 古谷ツネヒラ/著 (2012/11/16) 青林堂

 本書は竹島旅行記であるが、鬱陵島の独島博物館の見学記なども含まれる。しかし、一冊の本を書くには内容が乏しいと見えて、話が冗長。韓国渡航に際して、ヨドバシカメラで電気コンセントの変換アダプターを買った話など、どうでもいいようなことが、グチャグチャ書かれている。また、鬱陵島から竹島に渡航した高速フェリーで船酔いした話が事細かに書かれている。船酔いしたことを書くのはよいが、話が冗長すぎ。読んでいて、面倒になる。

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『メチのいた島』 すぎはらゆみこ/著、 かみなかおさむ/イラスト 山陰中央新報社 (2014/03)
 子供向け絵本
 内容は、竹島で捕獲したニホンアシカが飼われていた池で、ニホンアシカと遊んだ小学生の話をした後に、竹島は日本の領土であると一方的に説明するもの。
 小さい子供に、事実の都合よい部分だけを教え込んで、大人の都合に適した教育を押し付ける典型的な手法に感じる。このような教育は、一般に行われ、特に、成績が悪い子供をしつけるためには、もっとも有効な手段なので、自分の子供が、成績が良くないと感じている人は、この本を子供に見せて、領土問題の学習に使うことも有効だろう。ただし、優秀な子供は、自分で考える習慣をつけさせるべきなので、この絵本は、あまり役に立たないと思う。

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海商、会津屋八右衛門 小寺雅夫/著 (2013/6) 文芸社

天保年間、浜田の回船問屋・会津屋八右衛門は密貿易により死罪となった。この事件は竹島事件として知られている。本書は、この事件、あるいは会津屋八右衛門を題材とした小説。

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『竹島とナショナリズム』 姜誠/著 (2013/6) コモンズ


 在日韓国人による竹島問題の解説と解決のための提言。
 在日の人にとって、領土問題で紛糾することは、困ったことだろうから、何とか両者痛み分けの解決方法を模索した末の提言なのだろうけれど、両国にとって受け入れ可能な案には、なっていないような感じがする。

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独島中毒 韓国人の異常な愛情 高月靖/著 (2013/5)文芸春秋

 韓国人が、竹島に強い思いを持っていることを、色々な事例で紹介している。歴史的背景があるので、当然のことなのだけど、そこには触れず、現在の現象に特化した記述。韓国現代風俗に興味がある人が、現代韓国事情の一部として読むならば、この本の記述でも面白いかもしれない。しかし、私には、現代韓国事情には特に興味がないので、この本の記述には興味が持てなかった。

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