レビュー第3回目
リバーパトロール
(CopyRight:ORCA)

学校サボりゲーセンに入り浸り
 

 1981年、各メーカーがこぞってオリジナリティー溢
 れるゲームを発表していた時期に登場した機種です。
 川を下るのでは無く上っていくのですが、途中溺れて
 いる人を連続で助けていくと最高1,000点まで点数
 が伸びた、当時としてはなんともインフレな得点稼ぎが
 魅力でした。又、道中船やら丸太やらワニやら渦巻き
 が邪魔をし、面が進むに連れて川の地形がトリッキー
 になっていく様は奥が深く、慣性の働く操作性と
 相まって面白さは絶品でした。

   CopyRight:ORCA



 -館主談-

「今日は学校に行きたく無い!」
と思い付いたら即それを実行する、いやできた当時、決まって足が向いた
のは川崎市○田の駅前ゲーセン。

「Mr.LO!」(笑)なる怪しげなゲームも稼働していて、
「溝○口のゲーセンにはMr.DO!と言うコピー品があったぜい!」
などとと顔が燃えるような事を知らぬがゆえに通ぶって知識をひけらかして
いた時期にこのゲームは入って来た。

操作いたっては簡単そうで、2方向レバーに1ボタン。人のプレーをスパッてみると
…以外に面白そうではないか!
早速ボンボヤージ!

… …

おお、なかなか船の慣性が働いて操作が難いぞ、…なにもこんなに
難しくしなくてもなあ…
(あくまで自分の腕前は棚上げにするのが館主の流儀、船や岸にぶつかりながら
程無くゲームオーバーに。)

…これでも俺はゲーマーのかなりはしくれ、早速連コイン、
ボンボヤージ!
… … … … …
おおお、操作性に慣れてきたら、なんか面白いぞ!(^O^)
…ああ、渦巻きにつかまってしまった、あああ、どんどん浸水するう!
(船には穴が空いており、刻々と浸水して一定時間にゴールしないと途中で
沈没すると言う、何とも破天候な設定です。)

…人を助けて行くとなんだか点数が200、300、と上がっていくぞ?
こりゃ楽しいいい!ほらほら、どんどんいらっしゃい!
助けてあげちゃうからっ(はあと)
ああ、ほらそこの船、邪魔しないで、航海条例違反よん。

ああ、ワニだワニがいる!… とすると、…
ここは
スワニー川だな!スワニ〜、マイラーヴ♪
…ぎゃはははは、
さすがは俺!!
(既にトランス状態)

…結局10クレジット程プレーしたところでコインが尽き、強制退却する事態に
なった記憶がありますが、しかし、慣れてしまえば延々エンドレスで遊べるこの
ゲーム、今のゲーセンに置いたらインカムの悪さに即撤去ものでしょうねえ…。

ああ、今日はとても沢山人助けができて気分爽快。
…これできっと学校をサボった罪も帳消しだな。
…そうだ!明日も人助けに来ようっと。
ボンボヤージ!



 -基板のウンチク-(素人な館主談)
この基板、CPUにZ80を1つ、そして当時ポピュラーだったPSG音源、
「AY3-8910」を使用し、ROMが9つ(すみません、容量は判りません)、
後は殆どTTLと言う、とてもシンプルな作りになっています。

それにしても駆動電源電圧の定格が「4.5V〜5.0V」と言うのは、この基板以外
は聞いたことがありません。カスタムなICなぞ無いに等しいはずなのですが、
実際にに5.1Vで駆動させると、まれに暴走するのです。スペックアウトしている
からかなのか、それともどこか死にかけているのか、いまだもって判りませんが…?

−1999年2月5日追加−
そうそう、思い出しましたが、この基板は初期には、なんとROMが使用されずに
RAMが使われている仕様でした。勿論、バッテリーバックアップ!
今で言うCPS2(カプコンのシステム基板)の先駆けですね。
そんなことで駆動電圧が「4.5V以上」なんて仕様になっていたのかも
知れませんで、後になって今回紹介したROM仕様が出回ったようです。
人気の出た機種はROM版も出した、と言うことでしょうね。

RAMを使用したのはコピー防止の為ですが、電池が樹脂で固められているらしく
て、無理にコピーしようとするとデータが飛んでしまう、なかなかの知恵もの
だったようです。(館主は現物を見ていないので、これ以上は分かりません。)

でも、電池が切れたら即廃業関係のお世話になるしか無いRAM仕様、いまだに
RAM仕様の基板を持っている方がいらっしゃったら、それは確実に部品取り用
のジャンク
として余生を過ごしている、ということが言えるでしょう。

そういえば知り合いにRAM仕様の「リバー」に無理にROMを移植改造しよう
とした強者がいましたが、…結局はうまくゆかなかったそうです…。
(皆様は真似したりしませんように。)
    



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