レビュー第2回目
POOYAN(プーヤン)
(CopyRight:Konami)

ゲーセンっ子最盛期…

 1982年、スーパーコブラに続くコナミ第3弾本格派
 シューティングゲーム。(大袈裟過ぎ)
 ままさんブタが子ブタを守る為にゴンドラに乗って上下し
 風船を使って降りてくる(昇ってくる)狼を弓矢で撃ち
 落とすゲームです。
 大変カラフルな画面、乾いた心地良いスネアドラムの音と
 共に始まる「森の○○さん」の楽しいオープニング音楽は
 ほのぼの感抜群。特にアイテムの「肉」を投げてまとめて
 狼を倒すアイデアは愉快爽快でした。

   CopyRight:Konami



 -館主談-

ゲーセンっ子花盛りの学生時代、行き付けの世田谷区尾○台駅前のゲーセン。
ゲーセン「7○7」のディグダグハイスコアラー(80万点)の地位にも飽き、
ギャラリーも付かなくなった頃に現われた変なゲーム。「おまえやってみろよ」
のゲーム仲間のささやきに触発され、ついつい手を出したらはまってしまって…。

「おーいあっくん、これ見ろよう、変なゲームが入ってるぜ、
プーヤンだってよ、ぷ・う・や・んっ! …
…ぎゃははははは…!!」
… … …
 
…ふんっ、相変わらず井村(仮名)は軽いノリだ。だいたいコイツ、変なゲームは
自分からやらず、まずは人にやらせてスパるタイプだ。
この間のゲームなんかは猿に散々リンゴを投げられてあっと言う間に
ゲームオーバーだっだぞ!おいっ!
責任取れ!

…まあ、気を取り直して、言われたからには引き下がれない性分な館主。
早速コインを投入、鳴り響く森○クマさんのVGM。



をを、なにやら狼が子ブタをさらって行くぞ!
後から追いかけて来るのは… …ママブタ!
なんとシツエーションの分かり易いオープニング。
…しかしこの間の変なゲームと言い、また母親が子供を救う
動物愛護ゲームか、う゛ー … …

…いやいや、前回はカンガルーの子を一回も救えなかったから
これは雪辱戦と言えるかも!
(…既に乗り気)

実は俺、こういうのに弱いかったり…(^^)
…おおお、なにやら狼がゾロゾロ風船で降りてくるではないか!
と、思ったら何時の間にかママさんブタがやられてるっ!
…どうやら狼は石つぶてを投げてくる模様!
ガッデム!今度はやられん!
…あああ生意気にも撃った矢を跳ね返して来るぞ!
ますます許せないいい!」


程なくしてコツを掴んだ当時の館主、いよいよその気に。
…しかし、肉など投げて狼共がますます元気になったりはしないのであろうかと
今更ながらについ突っ込んでみたくなるのですが…
コナミ様ごめんなさいませ。

「ああっ、下に降りた狼さんが、狼さんが私を噛みに来ているぅ、
イヤ〜ン。
ああ、お願いだからうちの子をいぢめないでえ!
…あああ、あそこの牢屋に閉じ込められているのはうちの子供達!!
早く、早く助けてあげなければ狼さんの餌食になってしまうわ、
ああああお願いだから、お願いだから上からそんな大きな岩を落とそうと
しないで、キャーッ!!」


すっかりなり切っている館主。(… …)
程なくゲームオーバー、耳に残るPSG版「ユー○レスク」のVGM…。



そんな訳で、ついつい又コインを投入してしまう妙に味のあったゲームでしたね。
1発で壊れない風船もあって、撃ち逃してしまうと狼がゴンドラ後ろのはしごを
昇って噛みにくるわ、頭上に大きな岩を押し出してくるわでなかなか忙しいゲーム
でした。
散々人にやらせて笑っていた井村君(仮名)も、いつの間にか熱心にプレーする
ようになっていました。(笑)

当時のゲームって、「ディグダグ」とか、いかにもユーモラスなやつばっかりで
楽しかったですね。
今のゲーセンのゲームって、なにやら上に黄色い横棒が2本あるやつばっかりで
おじさんはつまんないです。(T_T)(たまに愚痴など)



 -基板のウンチク-(素人な館主談)

この基板を眺めてみると、メインCPU、及び音声ボード制御CPUにZ80を使用
しているのは当時としてはごく普通な仕様ですが、なによりもPSG音源ICを贅沢
にも2つ使っており、この頃から「Konami」(敢えて「コナミ」と言いませ
ん。基板に印刷されている当時のコナミのロゴがコレ。)はVGMにこだわっていた
様子が伺え、興味深いです。
「やっぱりコナミは音楽だよねえ」などと、もうとうに枯れた言葉をついつい口に
出してしまいます。



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