レビュー第12回目
ギャラクシアン
(CopyRight:namco)
老若男女がゲーセンにいた良き時代
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1979年、スペースインベーダーのフィーバーが終演を
迎えた時期にお目見えしたシューティングゲーム。
当時としてはカラフルな背景の星々に代表される、目が
冴えるような美しいグラフィックがとても印象的で、敵機
が横から後ろから体当たりしてくる緊迫感はまた見事で
決してインベーダーの亜流では無い事を主張していた
秀作ゲームでした。
また、飛んでいる最中の敵機を撃てば点数が倍になり
護衛が付いた親機をまとめて倒せば最高800点と言う
高得点にもなって、うまく撃ち込めた時の快感は、また
格別でした。
(あまりに有名過ぎて説明不要かも知れません)(^^;
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CopyRight:namco
(注:コピーもののようで「namco」
と表示が出ません。最近事態に
気付きました。)(T_T)
-館主談-
さてさて、もう20年も前の話になる のですね…。
当時浪人の身の上だった館主、いよいよ再受験を間近に控えた身の上にも
関わらずスペースインベーダーP2などに熱中しまくり、いい加減己の腕前に
限界を感じ出していた頃にお目見えしたゲームです。
受験生だった館主は結局、あまりハマる余裕は無かったのですが、それでも
インベーダーとは異なった、動きが変化に富んだそのゲームの面白さを理解
するのにそれ程時間は掛かりませんでした。
当時はゲーセンばかりでは無く、喫茶店やデパートの屋上等どこにでも置いて
あった人気機種で、コピー品も結構出回っていた記憶があります。
そんなある日…。
… …
ここは福島県い○き駅前(そう言えば昔の駅名は「漢字一文字」でした…。)の
ゲーセン「JOYL○ND」。
(パチンコ屋を廃業してオーナーは職変え。当時はインベーダーブームで随分
パチンコ屋が打撃を受けてましたね。)
木にとまって点滅しているカラスを撃つゲーム(記憶では「与作」と言う名前だった
ような…)のあまりの理不尽さに腹を立てていたところ、ふと奥を見るとなにやら
珍しいものが設置されている事に館主気が付いた。
近付いて見ると、何とも大きなスクリーン。
「…おおお何て大きな画面!…これプロジェクターとか言うんだっけ?」
そう、畳一条程の大きなスクリーンにゲームの画面が映し出されていたので
あった。(70〜80インチ?いやもっと大きかったかも…)
そのスクリーンの大きさに圧倒されたのもさる事ながら、
映し出されている画面にも驚いた。
背景に流れるカラフルな星空、生き物のようにスムーズに動き回るデモ画面の
敵機!
… … … … …カッコいい!! … …
CopyRight:namco
…しばし感激して見入っていたが、ふとやって見たくなるのがゲーマーの性、…
…しかし、その日は与作に全財産を使い果たして既にオケラ状態…。(T_T)
館主、ドブにお金を捨ててしまった行為を死ぬ程後悔したが時既に遅し。
姉が汗水垂らして働いて得た当時5万円程の薄給からくれた臨時収入の
1000円を、「申し訳無くて使えない、大切に大切に使わなくては…」
と思っていたのに… !!
(しょーがないよね使っちゃったもんは)(^O^)
我慢して「見てるだけ」していた館主、ふと周囲を見ると、やはり当時もの珍し
かった大型スクリーン、別な客が数人見物に寄って来た事に気が付いた。
おばちゃん :「いやあ、でげえテレビだごどお!!」
おじちゃん :「あんにゃ、このゲーム、高がっぺなあ!!」
サラリーマン風:「おんちゃん、ひゃぐえんだよ、100円!」
い○き語→日本語変換
おばちゃん :「いや、大きなテレビですね!!」
おじちゃん :「お兄さん(サラリーマン)、このゲーム機、高いでしょうねえ!!」
サラリーマン風:「おじさん、(1プレー)ひゃくえんですよ、100円!!」
なんともノンキな見物客。(^^;
…しかしスクリーンに見入っていた館主、ふと時ある事に気が付いた。
「おお!何故か4クレジット入っている!ラッキィー!!」
…今だに真実は謎だが、確かにその時クレジットが入っていた!
この幸運を一人占めするのはバチが当ると言うもの。早速見物していたギャラリー
にも教えてあげた。
館:「ちょうど4人いるべよ、1回ずつ皆でできるべこれ!!
やっぺやっぺ!!」
日本語変換
館:「ちょうど4人いますね、1回ずつ皆でできますね、これ!!やりましょうやりましょう!!」
(なんだか今回は方言講座みたいな…(^^; )
もうプレーした順番などは忘れてしまったが、皆程なくゲームオーバー。
若い「あんにゃ」がコツを掴んで(いや、既に知っていたのかも)800点を出した
のはギャラリーの喝采のおまけ付き。(^^)
(当時出入りしていたサラリーマンって何故か皆とてもうまかったです。)
CopyRight:namco
まさに800点のチャンス到来な1コマです。
いよいよ館主の番になり、椅子に座る。目前の大型スクリーンは何とも迫力!!
館「おおお、インベーダーどはまだ違って次々(敵機が)飛んでくっこど。…あああ
あんなによげだつもりなのに突っ込んで来る!いや、いぢやげんなあ!!
ああああ、後ろから回り込んで来るなんて、ひどがっぺよ!!…よし、今度は
さっきのあんちゃんみでえに高得点目指してみるべ… … あああ、やられで
しまった!!うわ、今度は弾が一杯で近寄れないいいい!!!」
(タイミングを間違えると取り返しが付かなかったですよね。)
おじちゃん「あんにゃ、そんなにごせやげねで、ぼっこれっつぉ!」
館「(レバーは)おっきょんね!おっきょんね!」
(皆様、もう面倒なんで何と言っているのかはお知り合いの福島出身の方にでも
聞いてみて下さいますよう。)
そうこうしているうちに全員がプレーを終え、まるで自分の用事を思い出したかの
ように皆いつの間にか方々ちりぢりに散って行った、何とものどかで平和な
午後の一時が過ぎていったのであった…。
(実は館主、予備校をサボっていたのですが…。それにしてもこの時間帯の
サラリーマンって、いったい…??)
−館主談−
館主所有の基板はどうもコピー品のようで、今回基板のウンチクはありません。
(^^; (皆さん、購入の際には気を付けて下さいね…。)
20年前の田舎のゲームセンターって、今考えると、何とものどかでした。
当時はインベーダーと言えば老若男女を問わなかった社会的現象で、
そのせいか一時期ゲーセンを訪れる客層も随分色々でした。
また、「インベーダーハウス」なるテーブルが全てインベーダー筐体だった
喫茶店などと言うものも当時ありましたが、
結局わざわざコーヒーを頼まなくても良い「ゲームセンター」の出現で
あっと言う間に姿を消しました。
デパート屋上なんかも随分とにぎわいを見せて、悪い友人なんか、ある方法を
使ってタダでゲームしていました。(内容を教える訳にはまいりません。)
当時のデパート屋上ってまだまだエレメカも健在で、行くってみるだけでもワクワク
したものでして、3本指のクレーンゲーム、ピンボールゲーム、入れた10円をその
まま使って遊ぶパチンコゲーム、台を傾けて玉をころがしてゴールまで導くゲーム
などなど…、楽しかったですねえ…。(^^)
館主ついついノスタルジイに浸ってしまいます。(笑)
しかし当時のゲーム、今と変わらず1プレー100円!!
…その変化の無さはまるでオロナミンCドリンクの価格に匹敵する訳ですが、
時代変わってもゲーセンを維持するには、結局1プレー当たりの稼動時間を
縮めるか、プレー料金の値上げ位しか方法は無いのがオペレーターの辛いところ
でしょうね。
今はゲーセンと言えば、音楽ものと格闘ものと大型筐体の3本柱で成り立って
いますが、音楽もの以外は元が取れなくて、さぞかし大変だろうと思います。
(某大手も2期連続赤字ですし。)
まあ、格闘ものなんて殺伐したものは早く廃れて、次のもっと面白いビデオゲーム
は出ないかしらん?…とついつい思ってしまったりする、
ノスタルジック派な館主なのでありました。(^^)
by:館主
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