-用語豆知識その1-

それでは、良く使われるアーケード基板周辺の用語を紹介してゆきましょう。
なるべく噛み砕いて書いてあるのでマニアな方は笑わないで下さいね。(^^;

後の機会に今回UPで漏れた用語や、マニアの会話用語(「カンスト」とか)を
紹介して行きます。
 



・インカム
 ゲームセンターで稼がれるお金の事です。投入されるコインが多いゲーム)程
 「インカムが良い、又は高い」と言う表現がされます。
 インベーダーなぞは最初は「インカム」が良かったのですが、1回当たりの
 プレー時間がプレーヤーの慣れにより伸びていったので、「インカム」は
 どんどん落ちてゆきました。当然、「面白いゲーム」=「インカムが良い」
 ではありません。最近のゲームはインカムの良いものしかありませんね。
 (皮肉)

・インスト(インストラクションカードの略)
 ゲームセンターのゲーム機(「筐体-きょうたい」と言います)
 に貼ってあり、ゲームの遊び方説明書のことです。
 余談ですが、某レアゲームのオリジナルインストのプレミア価格が5万円と
 聞いて驚いた事がありました。こんなんただの紙切れです。(笑)

・AMショー(エーエムショー)
 アミューズメント・マシーンショー。業界関係の方々のみ入場できる新作発表会
 です。JAMMA主催のショーです。

・AOUショー(エーオーユーショー)
 こちらは「AOU」と言う社団法人が主催する新作ゲーム発表会です以上(爆)。
 すんません、館主は「AOU」の詳細が分からないです。(T_T)
 こちらは一般客が有償で入れる日も設定されているんで、こちらの方がメジャー
 なんでしょうね。
 館主は以前、業者しか貰えない招待券を貰う機会に巡り会えたのですが、仕事
 の都合上泣く泣く辞退した経験があります。ああ惜しい事を…
 一般客もいなくてのんびりタダゲーしまくりブーでしたのに…。

・帯(おび)
 インスト同様、筐体に貼られます。細長くいもので、最近の格闘技ゲームは
 技表が出ていたりしますね。

・オペレーター
 ゲームセンターの経営者を言います。(主に小さいゲームセンターを個人経営
 している方をこう呼ぶようです。)

・機種
 ゲーム開発関係の方々が使う「ゲーム」の意味です。やはり1つ1つカスタムで
 基板を設計する為、「基板の種類」と言う意味合いが強いのでしょうね。

・筐体(きょうたい)
 ゲームセンターに設置している、お馴染みの100円入れて遊ぶゲーム機を
 指します。昔の喫茶店に置いてあったテーブルのようなものを「テーブル筐体」、
 最近のゲームセンターで良く対戦格闘技ゲームで使われているような、モニター
 が斜めに立っているタイプのものを「アップライト筐体」と言います。
 カーレースも等の大きなヤツは「大型筐体」と俗に言います。

・クレジット
 コイン(お金)を入れる事によりゲームができる回数が画面隅に表示されます
 が、これをいいます。ちなみにゲームのエンディングで開発者等の名前が出て
 来ますが、こちらも「クレジット」と呼ぶようですが、大概はゲームが遊べる
 回数の表示の方を指して言います。

・クロスハッチ
 基板のディップスイッチの設定を「テストモード」にした際た、電源を入れた際
 に現われる碁盤の目のような表示パターンを言います。
 モニターの調整時に使います。

・コインカウンター
 筐体の中にあります。その日一日のコイン投入数が表示されるもので、普段
 コインが飲み込まれた(コインを入れてもクレジットが上がらない不具合)
 場合等で筐体を開けない限り、筐体内部にあるので、お目には掛かれません。
 基板にもカウンター用の出力端子はあるのですが、家で基板を遊ぶ時には全く
 不要になります。

・コンパネ(コントロールパネル)
 筐体に付いている、手で操作するレバーやボタンが付いている部分をこう言い
 ます。一口にコンパネと言っても、トラックボールあり、ループレバーあり、
 色々な種類があります。

・サブボード
 システム基板(下項目、「システム基板」を参照)に挿す基板を言います。
 ファミコンのカセットみたいなもので、差し替えにより、サブボード毎に別な
 ゲームが同じ基板で遊べるようになります。(対称語:マザーボード)

・システム基板
 一つの基板で別なROMや基板やカセット等を差し替える事により、別なゲーム
 が遊べるようになる基板を言います。
 オペレーターもわざわざ基板をまるごと買わずに済むので、経費削減に役立ち
 ますね。

・JAMMA(ジャマ)
 基板のマニアが言えば「JAMMA規格」の配線がされたハーネスや、    
 「JAMMA規格」の基板側のコネクターを挿す端子部分を呼ぶときに使う言葉
 で、いわゆる「基板のJIS規格」みたいなものでしょうか。
 「その基板ってジャマですか?」と基板屋さんに言えるようになれば、もう
 いっぱしの通ぶれます。(^^)
 「JAMMA」は正式には「社団法人 日本アミューズメント工業協会」と言い、
 アミューズメント業界の管理人のような働きをする機関です。
 詳細に付きましては次回のUPを参照下さい。

・チューニング
 開発関係の方々が、ゲームの難易度等を調整することを指して言う言葉です。

・直営店
 ゲームメーカーが直接経営しているゲームセンターを言います。ナムコで言えば
 「プレイキャロット○○店」とか、セガで言えば「ハイテク○○店とか、
 タイトーで言えば「ジョイ○○店」とかがそうです。

・ディストリビューター
 ゲームメーカーより新作基板をまとめて購入し、オペレーター等に卸す、要は
 「基板」の問屋さんです。
 基板屋さんの中でも、中古基板ばかりを扱わずに、ディストリビューターを兼ね
 ているところが多いです。(どちらが本業かはお店によるかと…)

・ディップスイッチ

 左に示す写真の様な、基板に付いている
 スイッチを言います。
 これでゲームの難易度調整や、1コイン  
 2プレーにしたり、デモ画面の最中の   
 デモサウンドの有り無しや、画面の上下  
 反転等の、ゲームの仕様設定ができます。
 イカサマばかりで絶対に脱がない脱衣麻雀 
 は、「Hardest」にディップスイッチを  
 設定している可能性がありますからね!  
 (お店の考え方によります。)


・テストモード
 基板のディップスイッチの設定により入る、ゲームで無い特別動作モード。
 テストモードにより、モニターの調整をしたり、RAMROMチェック、
 サウンドチェック、コンパネ入力チェック等を行うものです。 

・ノーデスモード
 ディップスイッチの設定による、ファミコン風に言えば「無敵技」で、敵に
 やられても死なないモードです。動作テストや、ゲームの収録等の目的で
 使用します。

・ハーネス
 基板とコントロールボックスを接続する、カードとコネクターが付いた配線を
 指します。詳細に付いては「基板って何?」のコーナーを参照下さい。

・PCB(ピーシービー)
 いわゆる、ゲーム基板の事です。本当は基板の板そのものを指し、部品は
 含まないのですが、こう呼ばれるようになってしまったようです。

・フリープレイ
 基板のディップスイッチの設定で、コインを入れなくてもゲームが遊べるように
 してある状態を言います。通常のゲームセンターではこの設定はしません。
 AMショーやAOUショーで見受けられる位でしょう。

・ポップ
 ゲームセンターのテーブル筐体等に貼られる、よりそのゲームをアピールする為
 の小道具。大概紙製で、組み立てると立体的になるものです。
 古い方なら、「スーパーリアル麻雀P3の未来ちゃん香澄ちゃんのポップ」と
 言えば泣いて家宝に欲しがるかと。
 (館主は入手の為懸賞に葉書20牧出しました。)

・マザーボード
 サブボード等を挿して遊べるようになる、システム基板のメイン側基板です。
 これ1牧入手できれば、サブボードのみの購入で安くゲームができます。
 (「システム基板について」を参照下さい。)

・RAM(ラム。ランダムアクセスメモリーの略)
 ゲームのデーターを保管するICです。次々と短時間でデータを書き換えて行く
 部分(画像データとか)等に使われます。電気を切れば、中のデータはすっかり
 消え去ります。

・レギュレーター
 基板を動かす為の電源を言います。「定電圧電源」とも言います。

・連射装置
 短い間に沢山ボタンを叩く必要のあるゲーム等で、電気回路を加えて、勝手に
 連続してショットを可能にするもの。
 現在のコントロールパネルには大概付いていて楽チン便利です。一部のゲーム
 センターでも筐体に取り付けています。

・ロケテ(ロケーションテスト) 
 発売前のゲームを実際にゲームセンターに置いて、データ取りを行うもの。
 普通、「ロケテ」と言えばゲームの難易度調整を取るものと思われますが、
 実際にはロケテはもう一つの目的、「1プレー当たりの実際の稼働時間」を
 調査し、オペレーターに提示する為にも行われております。
 最近のロケテは「よりマニアに遊ばれないような可能な限りの難易度UP」
 と、「より短時間で終わる仕様であることを明確にし、オペレーター受けを
 狙う」目的で行わ(以下略)

・ROM(ロム。リードオンリーメモリーの略)
 リードオンリーですんで、常に同じデーターが保管されており、ゲーム中に書き
 換るものではありません。ゲームのキャラクターデータ等が保管されてます。
 電気を切っても中味は消えません。

 ええと、ざっと用語を並べましたが漏れが沢山あると思います。後の回で追加
 補足して行きます。



                  戻る         次の紹介を見る→ 

                メインに戻る