| -こいばな第2話-
 
 分別ある社会人ゲーマー
 
某社で某ソフト関係の仕事に従事しているお二方、I氏(仮名)とM氏(仮名)が遠方よりご来館。
 当館のゲームライブラリーを満喫して頂く事に。
 
 
 よりお客様にお喜び頂く為、幅広いジャンルの基板を取り揃えることを大義名文と
 している当館のライブラリーからM氏選んだのは
 
 … マジカルデート どきどき告白大作戦 …
 (業界初ポリゴン美少女恋愛ゲーム:By TAITO)
 
 早速クレジットを入れ、このゲーム中
 最も重要な選択を迫られるプレーキャラセレクト画面に。
 
 …3人の女の娘から程なくしてM氏がセレクトしたのはダウナー系ヒロイン、
 冬野霞ちゃん。(3番目のキャラ)
 
 …と突然、傍観していたI氏が、
 「ははあ〜ん、…やっぱり、な…。」(ニヤリ)
 
 以下は社会人らしい分別ある「こいばな」のやりとり。(敬称略)
 
 M「えっ!???」
 I「…やっぱりな〜。…おまえは3番目を選ぶと思ったんだよ。」
 M「ええええ〜っ…!?…何で、分かるのお?!!??」
 I「分っからない訳無いじゃん!、もう6年もおまえと一緒に仕事して
 いるんだぜ、おまえの好み位は分かるさ。」
 M「ええ〜っ! … …ショックだなあ…。」
 言い当てられたショックを隠し切れない様子のM氏。
 …じゃさ、じゃさ、次に好みなのはどれだか分かる?」
 I「うーむ、…おまえの好みの順番は、…3番、1番、2番、だな。」
 M「へへ〜ん!!外れだもんね!3番、2番、1番、だもんね!!
 失地挽回とばかりに得意満面なM氏。
 …そうだ、Iさんの好みの順番を当ててやろうか、1番、3番、2番、
 でしょ!」
 I「へへへ〜ん!!外れだもんね、1番、2番、3番、だもんねえ!」
 更に得意満面なI氏
 
 … …
 「…あの〜、もう、ゲーム、始まっちゃてるんですけどお…」
 延々1番!3番!と、こいばなが続く中、すっかり蚊帳の外になってしまった
 館主がそう言い出す機会さえすっかり失ってしまった程の、何とも熱い
 漢二人の分別あるやり取りな午後の一時なのであった。
 
 … … … … …
 
 しかし、普段会社ではごく真面目な仕事ぶりのお二方、当館においてこんなにも
 豹変するとは…
 
 
 
−館主コメント−漢の意地とプライドを掛けた壮絶なやりとりに思わず目頭が熱くなった
 館主でございます。
 
 
 
 
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