| −こいばな番外編第4話−
 交通安全推進コンテンツ
 
このコンテンツ、お問い合わせには一切ノーコメントですが、実在の個人や団体と非常に濃厚な関係があります。
 
 さてこのコーナー、前回は傍若無人な原チャリおばさまの話をUP致しましたが
 賢明な皆様は決してあのような真似はなさらないと思います。
 (真似しようったってそうそうできるものではありませんですけれど)
 
 痛ましい交通事故が増加する昨今、館主はふと交通安全を祈念してみたくなり
 ました。いや突然そう思っただけの話です。
 今回も館主のある知り合いの取った行動を紹介させて頂きますが、
 このコンテンツが少しでも皆様の交通安全のお役に立てば幸いです。
 
 
 
−知り合いのKさんプロフィール−
 この人物もう50過ぎなのですが、…ここだけの話、その昔はい○き○走連合
 (I○会)の初代ヘッドだったりします…。
 (申し上げておきますが館主は暴走族とは無縁です。Kさんとはたまたまバイク屋
 で知り合いになり交友関係が続いているものです。)
 
 今ではすっかり足を洗い、善良な小市民に帰化しているお方ですが(笑)、人と
 言うものは足を洗ったとは言ってもそうそう昔の癖が直るものではありません…。
 実はKさん、車とバイクを既に50台以上乗り「潰して」きており、その道楽ぶり
 と言ったらありません。
 
 これに愛想を尽かした奥様が「いつでも別れていいよ」と離婚届けにハンコを
 押して準備されているそうですから、まあこれ、Kさんの奥様らしい脅し方だなあ
 とついつい笑いが込み上げてきます。
 (なんだかんだ言っても30年以上別れずに付き添っているのですから、館主奥様
 をとても尊敬してしまいます。)
 
 さて、この方が起こした事件をこれから紹介して参りましょう。
 皆様が「してはいけない見本」として一読頂けましたら幸いです。
 尚、これからUPする話は既に時効を迎えている(15年以上経っている)ものも
 あります。
 どうか野暮な事はおっしゃいませんようお願い致しますね。
 
 交通安全第1話
 KさんのバイクがFZR1000だった頃…
 館主宅に息子連れで昼過ぎに訪れたKさん、聞くと午前中
 茨○県水○市の皆○園に行って来たとの事。
 
 出発した時間は午前10時、…で、帰って来たのは12時…。
 高速はい○き〜水○インターを使ったと言っても早過ぎる。
 どう考えても高速片道100Kmの道のりを30分以内で走った計算になる。
 
 「いやあ、息子がどうしても『今日ファミコンのおじちゃん(館主のこと)
 のところに遊びに行くから必ずお昼までには帰ってきてね』と言うもの
 だから…」
 
 とか言い訳のように話すKさん。
 Kさんは大変な子煩悩。息子との約束を命を張って守ったのだから大したもの。
 (…いやそう言う問題ではないかも… )
 
 まあ、しょっちゅうこんなハイペースで走り捲り高速隊のパトカーも振り切ったり
 したものだから…おまわりさんも黙っているはずは無い。
 
 ある日、Kさんいつものように高速を全開走行していたところ、マーク中の高速隊
 パトカーがこれを見つけ、追跡を始めた。
 Kさんはこれをまた振り切ろうとした。…が…その日は勝手が違った…。
 
 どうやら事前に準備がされていたらしく、数キロ先でKさんを待ち伏せていたもの
 は…道一杯に広がった捕獲ネット。
 
 ついに捕まったKさん、違反の内容は「100キロオーバースピード違反」。
 罰金は20万円。FZR1000を売ったらちょうど20万になったのでチャラ
 だったとか。
 
 まあKさん、やることが半端じゃあ無いけれど捕まり方も半端じゃあありません。
 これに懲りて少しは頭を冷やせたかしら?
 
 教訓
 おもわりさんにみつかったら逃げ出したりせずに素直に観念しましょう。
 
 
 交通安全第2話
 国道4○号を車でタイムトライアル走行していたKさん、ハンドル操作を誤り山肌
 と衝突を繰り返し、車はバケットシートを残してこっぱ微塵に。
 その時に出ていたスピードは…時速170キロ…。
 バケットシートに仲間が集まる。
 「おい!K、大丈夫か!?」
 仲間の一人がシートベルトに縛られたまま動かないKさんの頭をおもむろに叩く
 「いででででで…」
 殴られた痛みから、Kさんが悲鳴を上げる。
 「おおお、みんなあ!!生きてるぞお!!殴れ!殴れ!!」
 仲間達が気付けの為に次々と頭を殴り出す。
 「…いでで、いでででで、いででででで」
 
 仲間の手厚い看護(?)のおかげで無事意識が戻り、事なきを得たKさん。
 命に別状は無く、一番の怪我は仲間に殴られた頭のたんこぶだったと言う所が
 凄い…。
 
 狂訓
 シートベルトさえきちんとしていれば、時速170キロからのアクシデントでも
 助かる場合があると言う事です。
 皆様シートベルトの着用をお忘れ無く。
 
 
 交通安全第3話
 ここはい○きの小○浜埠頭○業道路。時間は深夜。
 Kさん、車に仲間を載せてドライブ。T字路を攻めたまでは良かったのだが…
 タイヤがグリップを失い、巨大な円筒形のガソリン貯蔵タンクに突っ込んで
 しまった。
 衝突の際車の中に飛び込んで来た鉄骨材で危うく串刺しになり掛けたが何とか
 2人は無事。
 (丸い形状のガス貯蓄タンクと違って、円筒形のガソリン貯蔵タンクは、外壁と
 中のタンクの間に鉄骨で組まれた隙間があると言う事をこの時知りました。)
 
 車から降りてしばし呆然とする2人。
 程なくして現場をトラックが通り掛かった。
 Kさん、トラックを無理に止め、降りてきた運ちゃんに5000円を握らせて、
 何とかガソリンタンクから車をトラックの牽引で引っ張り出して貰う事に成功。
 
 やがて遠方よりパトカーのサイレン音が聞こえてきた。
 どうやら物音に気付いてだれかが通報したらしい。
 フロントタイヤが曲がり、ハンドルが思うように利かない車だったが奇跡的に
 エンジンは掛かり、2人は早速退散する事に。
 
 少し走っては降りてフロントタイヤに足蹴りを入れ方向を矯正し、また走っては
 蹴りの繰り替えしで…
 何とか現場から逃げおおせたKさん達なのであった…。
 
 教訓
 爆発する危険性があり、貯蔵タンクのある場所でパフォーマンスしてはいけま
 せん。
 
 
 交通安全第4話
 KさんがバイクZ900のクランクケースを道路で擦って何度も駄目に
 していた頃…
 い○き○磐にあるパ○ラマラインと言う、ローリング族が攻めるには格好な峠道。
 Kさんはコーナーの突っ込みが過ぎて転倒。ろっ骨を2本折る重傷を負った。
 仲間がKさんを自宅まで運び込んだが奥さんは取り合わない。
 
 奥「あんたが好きな事して怪我したんだから自分でなんとかしな。」
 (奥様、強いです…(^^;;;;)
 
 結局仲間がそのまま病院に連れて行く事に。
 
 病院で皮ツナギのジッパーを降ろすと、左胸がCカップ程に腫れ上がっていた…。
 懲りないKさん、手当てに携わった看護婦さんを捕まえて胸を見せびらかす。
 
 「ほら見て見て、おっぱい。おねーちゃんのよりも大きいべ!!」
 
 顔を真っ赤にして俯いてしまう若い看護婦さん。
 とても全治2ヶ月とは思えないKさんのパフォーマンスぶりに仲間も沈黙。
 
 教訓
 バイクに乗られる方は、きちんとした装備をしてさえいれば、このように命が
 助かる場合があります。常々心掛けましょう。
 Kさんにはパ○ラマラインのコーナーに良く活けてあるドライフラワーにならな
 かっただけでもありがたいと思って欲しいものです。
 
 
 交通安全第5話(危険なお遊び)
 上述のパ○ラマラインの峠道を使ったKさんとその仲間の危険なお遊び。
 
 「パ○ラマライン、山の頂上からふもとまでエンジンを切った車で何回
 ブレーキを少なく使って降りられるか」
 
 これ、当然ブレーキを使う回数が少ない方が勝ちと言うお遊び。
 仲間4人が同乗し、運転する仲間のブレーキを使う回数をカウントする。
 横Gなんか、なんのその。
 
 「キキキキキキ…」
 「いっかーい!!」
 「キキキキキキキキ…」
 「にかーい!!」
 「キキキキキキキキキキ…」
 「さんかーい!!」
 
 一番ブレーキを多く使った仲間が全員にラーメンを奢る約束だったそうで。
 
 教訓
 峠ではきちんとエンジンブレーキを使いましょう。
 
 
 交通安全第6話
 ここはい○き山○町の田舎道。トンネルを抜けて直ぐに急カーブがあるものだから
 良く事故が起きるところ。
 Kさんは「いやあ、あそこの急カーブを130キロで曲がれた」と相変わらずの
 パフォーマンスぶり。
 だが、Kさんが時速140キロにチャレンジした時、とうとう車は限界を越え、
 道路下の沼地に飛び込む事に。
 
 ズブズブと沈み出す車。足下からどんどん泥水が入り込んで来る。
 泥水が腰の高さまで上がって来たのを見て同乗の仲間が声を掛ける。
 
 「…なあK、…そろそろ降りるか…」
 「… … …ああ… …」
 「せーの!!!」
 
 フロントガラスを二人で蹴破り表にはい出したはいいが、二人共泥まみれ。
 程無くして車はすっかり沈没してしまったとのこと。
 
 教訓
 事故の際、パニックを起こさず冷静に行動すればこのように助かるものです。
 
 
 交通安全第7話
 Kさん、バイク仲間3人で高速を走った時の事。
 先頭はSさんのRC30。次いでIさんのV−MAX。最後尾はKさんのFZR。
 この3人がツルんだら半端では無い。時速は200キロオーバー。
 途中天気が崩れ出したが、トンネルを抜けたとたんそこは土砂降りになっていて…
 下りの緩い左コーナー、後ろの2台を差し置いて飛ばしていたRC30は道路左端
 から右端まで一気にタイヤが流れ、滑っていく。
 後ろの二人は呑気なもので、
 「あああああ流れる流れる… …あ、収まった。(^O^)」
 と高みの見物。
 
 普通こんな事があればビビッてスピードを落とすものなのだが…
 この3人は全くお構い無し。
 
 更に雨の中直線に入ったところで、今度はKさんはFZRのフロントタイヤで
 V−MAXの太いリアタイヤをつつき出す遊びを始めた。
 Kさん、先行のV−MAXにもっとスピードを出して欲しいもよう。
 
 「チュイーン…チュチュチュィーン…」
 
 たまらないのがV−MAXに乗っていたIさん。Iさんの悲鳴が上がる。
 
 「や、止めてくれえええええええ!!」
 
 Iさんもアクセル全開で振り切ろうとするが、スリップストリームに入ったFZR
 を引き離せない。
 
 …どうでも良いですけれど、雨の日にバイクで時速240キロ出してこんな事する
 なんてキ○ガイ沙汰ですね。
 
 教訓
 車間距離はきちんと守って走りましょう。
 
 
 
−あとがき−
 Kさんの逸話はもっとあるのですが…余りに危ない為この位にしておきたいと
 思います。
 皆様に申し上げますが、こんな危険な事を真似してはいけませんからね。
 くれぐれも安全運転されますよう、心からお祈り申し上げます。
 
 それから真面目なお話を締めに一つしておきましょう。
 大型トレーラー運転手の館主元同級生、なべさんから聞いた話です。
 以下は本人談です。
 
 なべさんの体験談
 
 いやあ、ある日、川崎街道を徒歩で自宅に向かう途中、何故か車が大変渋滞して
 いたのね。
 歩くスピードの方が早くてさあ、ずっとノロノロ運転の車を抜いて歩いているうち
 に、渋滞の原因を作っていたのが先頭のトラックだって事が判ったんだ。
 全く何だってこんなにノロノロ走って渋滞を起こしているいるのだろう!?
 と腹も立ったんだけれど、トラックを追い抜いてみて判ったんだ。
 …大型トラックの前を幼稚園児達が左一列に並んでチョコチョコ歩いていたんだ。
 別に抜こうと思えば抜けるのに、…でもトラックは決して園児を追い越そうとは
 しなかったんだよね…。
 
 ええ、私の最も好きな話の一つです。
 こんな運転手ばかりなら、きっと事故も無くなるでしょうねえ。
 皆様、どうかくれぐれも安全運転を。(^O^)
 by館主
 
 
 
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