さて、皆様これもご内密に。
ゲームメーカーは昨今不況のどん底です。

アーケードも「対戦格闘技」なんてとうに終焉を迎えているし、今後の事を考える
オペレーターの方々のご心労といったら無いでしょう。

そう言えば茨城県の某オペレーター経営のゲーセンで
「ＳＮＫ倒産寸前（超マジ）記念格闘技大会」（原文そのまま）
なる催しものが行われたと聞きますが、（諜報部員の斉藤太郎さん、情報どうも
です。）洒落にしてはキツ過ぎますね。(^^;
でもって大会に使われたゲームは「ＱＯＨ９８」だと言うのですから、いよいよ
オペレーターもキレてます。わざわざパソコンを店に持ち込んだりしてさぞかし
大変でしたでしょうに。（笑）
筐体に入ったＳＮＫのゲームなんか見向きもされず、同人ゲームのＱＯＨで場が
すっかり盛り上がっているのですから、往年のＳＮＫファンの方々には何とも悲し
過ぎるお話ですね。

まあ、昔ＳＮＫさんは
「うちはゲーム性よりゲームのキャラクター性を重視しております」
とかおっしゃってましたけれど、同人ゲームとゲーム性は同じでキャラでは完全に
押されているのですから全く困ったものです。(^^;
（それだけ同人ソフトのクオリティが高い、と言えるのかも知れません。）
今後アーケードゲーム市場はどうなってしまうのでしょうねえ…

一方コンシュマー分野ではなんかＰＳ２ＰＳ２してますけど、なんだってあんなに
はしゃぐのでしょう？
鉄○とリッ○なんてリメイクものたった２本で引っ張るのは苦しいと思いますが。
買う事よりも買ってから何に使うのかの方が大事なのですが、それをすっかり
忘れていらっしゃるようですね、某社。
是非任天堂の爪の垢飲ませてあげたいところです。

しかし、ＰＳ２の先が今になっても全然見えないのは館主だけかしら？
？？ああ、ＤＶＤが見れる機能とかもありましたか。さすればＰＳ−ＤＶＤと名前を
変更した方が今後売れるかもしれませんよ。（笑）
皆様はソフト込みで５万も出す価値のあるゲームってラインナップにありますか？

さてさて、前振りはこの位にして、早速本題に入りましょう。
今回は各ゲームメーカーの惨状をお伝えしましょう。

そう言えば某コンシュマー業界筋の話では、
現在景気の良いのはゲームボーイとポケモン関連だけ
だそうですね。
その他は全て不況に喘いでいると言うのですから全く驚きです。
まあ、新作が一日に３機種も出る勘定なのですから売れなくても当たり前ですが、
なんでも７割のソフトが受注で１万本行かないと言うのですから惨いです。

アーケードに至っては＄箱が何も無くて更に事態は深刻でしょう。
（音楽ゲームは新作が出るサイクルが早まるわ、マニアしかやらなくなるわで、
今やオペレーターに取っては＄箱でも何でもありません。）
客寄せにクレーンゲームで海老釣らせたら動物愛護団体からクレームが
入った話は新聞にも載りましたが（笑）それは良いとして、
何も目新しいアイデアが無いのも困ったものです。

今のままだとゲームメーカーが自然淘汰されて行くのは必至です。

１．エ○ッ○ス
某有名ＲＰＧの発売延期が決まり（以前は「昨年暮にズレ込む」とか言ってました
のに）いきなり５月まで待たされるようですね。（「ようです」としか書けません、
館主実際にはもっと遅れるものと見ています。）
このメーカー、昨年になって急に「映画＝ゲーム」なるトンチキな主張をし始めて
ますが、このメーカーの動きが妙なのは、昨年問屋に対して
「ド○クエについては代金を全額前金でよこせ」
と言っている事です。これには問屋もびっくりです。
発注したソフトの代金を全額前金で払うなんて、今迄聞いた事がありません。
このメーカー、以前は「資金繰りには困った事が無い」とか豪語していたのですが
どうも最近様子がおかしいですね。
なんか出版関係の方も思わしく無いようで、やはり大作ソフト１本しか柱が無い
のでこんなんなっちゃうんでしょうか。

株主総会では社長自ら「必ず年内に出します」とおっしゃっていたようですが、
（総会の場で発表するのも異例。単なる株主様への取り繕いと言われても仕方が
ありませんね。）
一方ではシナリオライターのＵ・Ｈ氏が株主の後ろで
「できる訳ないじゃん！」
とたいそうお怒りだったとの事で、心中大変お察ししている次第であります。
（少しでも前人気が欲しくて次々と広報がネタをたれ流ししたのも問題でしたね。）

それにしてもド○クエ、実は昨年１２月２４日の発売予定日の段階で
α版さえできていなかった
と言うのですから、もし株主の方々がこれを知ったらお怒りは相当なものになる
でしょうね。
このような一連の動きを総合して見れば、かなり台所事情は苦しくなってきている
ものと推測できるのですが、いかがなものでしょうか。

そうそう、一部で言われている「ＰＳ２戦略の為に発売日をずらした」は嘘です。
一日でも早く潤いたくているのに、今更プラットフォーム変更して掛けてきた開発費
をドブに捨てるような事なんて誰がするもんですか！(^O^)
発売するしないに関わらず会社の運営の際には「固定費」が掛かりますから、
財政は今後増々ひっ迫していく事でしょうね。

２．Ｓ○ＧＡ
「専務」なるゲームが３０万枚売れたそうですが、７０億掛けて損益分岐点の１０分
１にしかならないと言うのも深刻ですね。（ゲームは良い出来だそうですけれど）
なんか前のプログラマーがいなくなっちゃったんでデバッグもままならないまま
見切り発売したそうで、フリーズするバグがおまけに付いてくるとか。（笑）
「専務」が今後何作続くか知りませんが、こんな事を続けていれば来期も赤字が
決まりです。
Ｓ○ＧＡは過去２期連続赤字でしたが、今期赤字決算になると「３期連続赤字」で
自動的に一部上々転落になりますから、Ｓ○ＧＡにとってはただ事では
ありません。
そう言えば昨年のリストラで１０００人も退社したあたりから加速して傾き続けて
ますね、この企業。大卒のゲームマニアな新人３００人も採用していた景気の良い
時代も昔はありましたのにね…。
（余談ですが、ゲームクリエイターとして使い物になったのはそのうちたったの１名
だけだったとの事でした。まあ、現実はこんなもんです。単に「ゲームが好き」であ
る事を「ゲームが作れる」と勘違いしている輩のなんと多いこと！この数字が
物語ってますね。）

それにしても「店鋪は命」とスローガン上げておきながら、まっ先に直営店の
従業員を切りに掛かるなんていけませんね。
自社がサービス業である事をすっかり忘れていらっしゃる。
まあ、もともとサービス方面では良い話聞かないですけれど。（笑）

コンシュマー部門も「中古扱っているショップにはＤＣを卸しません」なんて
言ったお陰で昨年公取委にガサ入れされてますが、販売が当初の目論み通り
うまく行っていない国内の焦りが良く伺えると言うものです。
（ちなみにアメリカではＤＣは成功してます。これは本当に良かったのですが、
アメリカのアミューズメント施設の方は相変わらず不振でして、手放しでは喜べ
ません…。）
しかし、公取に引っ掛かるなんて余程○ヌ○ですね。他社のようにうまくバレない
ようにできなかったのかしらん？Ｓ○Ｅの一件からは何も学ばなかったようで…。
館主ついつい同情してしまいます。

２．コ○ミ
このメーカーの最近の動向が面白い事は前回お話した通りです。
なんかはぶりはとても良さそうな印象を受けますが、いやいや…実は…です。
はぶりの良い頃は分社化なんて良くやってましたが、今のこの会社の動きは
「統廃合」
です。
昨年はＫ○Ｅ六本木が閉鎖しましたね。
本社が東京に移転してきたのもきっと何か裏事情があるのでしょうとも。
これだけ膨らんだ企業ともなると維持するのも大変です。安定して売れ筋のものを
供給し続けないと、ちょっとした事で潰れてしまいます。（コン○イルが良い例）
なんか新作ゲームで糊口を凌げなくなってきて、昨年あたりから「特許」を盾にする
等、コ○ミは保守体制に入ってきていますね。
昔は新作ゲームの責めが嬉しかったのですが。

いや、もっと詳しく内情を言えば、赤字の会社ができると黒字の会社と合併させて
赤字を見せないようにしていると聞きます。
それから、儲かる機種を出す際にあえて赤字の会社から発売したようにして
黒字化したりします。
でもって極め付けは、経費をその期に計上しないで翌期に持ち越しています。

確か前期の経費の繰り越し（平たく言えば赤字）は６億あるそうで、これどうするん
でしょうね？また来期に繰り越しかしら？
まあ、赤字だなんて判ったら株価に影響しますから、企業としてはこう言った事を
せざるを得ないのですけれど。（いわゆる「投資家対策」と言うやつです。）
コナミの昨年からの一連の動きは、やはり財政がひっ迫してきている事が原因の
ようですね。

それにしても去年の特許騒ぎの後遺症で、今後ナムコとセガのアミューズから
注文を永遠に貰えなくなってしまいましたが、併せて全国の６〜７割の
シェアを占める直営店を敵に回して、今回の強気な振るまいは果たして
賢明だったのでしょうか？？
あ、「地方オペレーターを優先する」経営方針だから影響無いですか？(^O^)
良いですね！地方は言い値で筐体購入してくれますんで。
でも、不況続きでそうそう新しい筐体も買って貰えなくなってきてはいませんか…？

蛇足ですが、全国のオペレーターに対し、
「音楽ゲームはコ○ミ社以外からは買わない事」
だなんてとんでもない事を言ってましたが、これ独禁法に引っ掛かりませんか？

…で、実は唯一これにクレーム付けたのはナ○コだったと。
…ああ、なる程それで同じ条件のセガを差し置いて「Ｖ○」訴訟だった訳ですね？
今更気付いた私が鈍うございました。（笑）

コンシュマーの方では「と○メモ２」がまた、随分と強気ですねえ。
実はコ○ミからの「限定版」の卸値は、何と
１８,０００円（定価９８００円）
です。
道理で限定版の価格がショップで２４８００〜２９８００円するはずです。
中古扱っているショップならば、コ○ミからの商品の入荷が止まるのは痛いです
からこの卸値になかなか文句が言えません。
きっと当面コ○ミは中古問題を盾に営業活動をするんでしょうね。

本当に限定版を２万個しか作ってないのかどうかは知りませんが（笑）
この価格ともなると全然売れません。
マニアはとうに入手し終わってるし、売れ残りの限定版の値崩れは
もう時間の問題です。
それにしても、今後また某グッズ屋で色々とブルマーとかグッズを鰌狙いで売り
出すんでしょうかね…。

もうとっくに皆覚めてますよ！コ○ミさん！！（笑）

しかしこの企業、一体どこからこんな強気な姿勢が出るのでしょうね？？
腹を空かした獅子が一生懸命威嚇しているようにも見えてなんか哀れです。
気が付いたら回りはすっかり敵だらけだし。
勢いでＪＡＭＭＡ抜けて良かったのかしらん？
ファンの一人としてコ○ミの一日も早い正常化を望まずにはいられません。

４．Ｓ○Ｋ
なんか次回のＡＯＵショーでは何も出展しないようですね。ファンは寂しい限りでは
無いでしょうか…。
そう言えばこの会社、最近ではもう売る物も無くて
ＰＨＳ携帯電話機の販売
も手掛けていますね。

まあ、この会社が傾いたのは別に今始まったばかりではありません。
家庭用ＮＥ○ＧＥ○のＲＯＭ在庫を大量に抱えて、たまらず注文生産に切り替えた
あたりからおかしくなり出しています。
Ｓ○Ｋさん、今後韓国のＲＯＭカセット工場は「諸事情」とやらで閉鎖ですか？
それにしても社員全員に「今の携帯電話を解約してでも一人一台購入する事」
なんて、そんな焼け石な事してていいのかしらん？？
社員はＮＥ○ＧＥ○ポケットも一人一台購入した上で
自家用車にロゴシールを貼れ
だなんて、いかにも台所事情の苦しさが伺い知れると言うものです。
最近になってパチンコ系の某大手の傘下に入って、取り敢えず倒産は免れたよう
ですが、これ某大手は将来性と言うものをきちんと考えていらっしゃるの
かしらね？？
これ、業界では「大きなヤ○ザの組が小さな組を乗っ取ったようなもの」とか酷い
言われようです。（社員の方々には同情申し上げます）

５．コン○イル
折角和議申請で借金を法的にチャラにして貰っているのに、結局はうまく行って
無いようです。
会社を立て直しする気があるかどうかは知りませんが、期待の新作は
○よ○よ３作…
…って、本当に大丈夫なんでしょうか…？？？
社員に対しての給料の遅配が続いているところを見ると、ちっとも会社の体制が
以前と変わっていないようです。
饅頭部門だけ独立したら良いかも知れません。

６．ジャ○コ
本当は出るはずではなかった（笑）某麻雀ゲームの後ってどうなってるんでしょう
ねえ…その後発売された売れ筋の新機種って何かあります？
本当最近ここは何やってるんでしょう…ちっともパッとしません。
これって、まさかまさかＫ社の圧力の影響ですか？
最近某商業誌から広告が消えた所を見ると、業績が悪化しているのかも
しれません。（勘ぐり過ぎですか。）

７．その他
その他ＤＥＣＯの和議申請なんてのもありましたね。
最近のゲームメーカーの不況ぶり、昔から見たら全く考えられない事です。

６４ＤＤも「ポ○モン」抜きなのですっかりコケまくってしまって戦略の失敗を露見
させていますし。
６４ＤＤハード製造元ア○プスはさぞかしアテが外れて悔しい思いをしている事
でしょうね。
そう言えばこの製造会社、２年前程、既に６４ＤＤの量産体制を敷いて口開けて
生産を待っていたのですが…　…いかんせん注文が来ない。（笑）
当時の工場長がとうとう
「いつ注文が来るのかわからんラインなんて解体しろ！」
と怒って、本当にラインを解体していたのですから（ひどく正解かと思われます）、
型代も償却できないような今回の仕事、もうすっかりやる気が無いでしょうねえ…
きっと赤字でしょうし。
３２０００色発色の某国民機のリセットボタンの儲けはこれで全て飛びましたね！

−編集後記−
皆様、今回は思いっきりダークですみません。（しかも建設的な話が全然無いし）
ですが、いまのゲーム業界の不況ぶりを知って頂ければ幸いです。
どこの企業でもそうですが、自社が経営不振に陥れば必ず何か方策を練ります。
上に上げたゲームメーカーも実は相当必死であって、藁でも掴みたい気持ちが
あるのではないでしょうか。
上の話を読んだだけで一方的にゲームメーカーのみを悪者にしてはいけません
からね！実はゲームメーカー以外のどこの企業でもこんなもんです。
（社会人な方ならお判り頂けるかと。）

一方、基板屋さんもアミューズの不況のあおりでここ１年の間で相当厳しくなって
きているのでは無いでしょうか？
一人でも多くのゲームマニアをこの基板道に誘い、基板マニアのプラットフォーム
であるところの基板屋さんを支えていきたいものです。
往年のアーケード文化が永遠守られて行く事を強く祈りまして、今回のコンテンツ
の締めくくりとさせて頂きます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文責：館主

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