-業界こいばな第5話-
コンシュマー中古問題裏話


さて、第1話でお話しました中古問題、つい最近「某RPGしか売る物が無い」
ゲームメーカーと某ゲーム専門店の間で争っていた件に付いて、一審判決が
出ましたね。
結果は皆様もご存じのように「中古販売は違法では無い」と言う判決でした。

この件に付いて館主なりにUPしようとしていたら、もう既にあちこちで論じられて
おりますね。(ゲーム批評等)
なんかすっかり館主の出る幕では無くなってきているようです。

ちょっぴり悔しいので、館主なりに視点を変えて「デ○キューブ株主5社」の事例
からこの問題を切ってみたいと思います。
始めにお断りしておりますが、以下の内容はかなりに館主の推測を含んで
おります。
どうか皆様、「ああそんな考え方もあるのね」位に、話半分にお考え下さい
ますよう。



デ○キューブと中古問題の繋がりに付いて

さて、「某ゲームメーカー5社連盟」が以前中古問題で争ってましたね。
なんか判決を見る前にソ○ー系列の親会社の圧力に屈してゲーム専門店が
「承諾する」形で一応の決着が付いた訳ですが、なんか嫌ですねこういうの。
(おとなの世界はこうだから…)

ファ○コン○信が「S○GA土星機の売れ行きがPS以上!」と暫くウソ情報を流し
ていた過去を思い出してしまいました。
近所のファミコンショップから得られた情報では、売れ行きはPSの3分の1
まで落ちている時期であったにも関わらずです。
なにせ上記2社の親会社は同じで、ソフ○…、あまりに見え見えでしょう。(^^;

本題に入りましょう。
そもそも何故この5社が共同で訴訟を起こしたのでしょうか?

…お気付きかと思いますが、この5社、共同でデ○キューブ株を持っています。

もともと机亜なるメーカーがゲーム業界の流通も含めて一気に覇者ならんと志高く
発起したのが始まりですが、他の4社から
「おまえ一人株を5割以上持つなんてずるいだろう!」
(5割以上持っていれば筆頭株主で意見通し放題になりますから)
と突き上げをくらった経緯がありましたが、S○Eが契約店舗に「定価販売」を
強要していた既成事実もあって、当然のようにコンビニのゲームも定価販売に
なっています。
(S○Eは「そのような事実はありません」と公正取り引き委員会の取り調べで
シラってますが…)
いや、実は定価販売しないと儲からないようなのです。

何せ初期投資の回収と、BSをまるまる1チャンネル買い取って流しているゲーム
の宣伝(各コンビニにBSアンテナが設置されてます。)等の維持費で思った
以上に出費がかさんでいるのです。

2年前は収支決算で38億の赤字とか…音楽CDやビデオ等多角経営に走るのも
無理はありません。(奇しくも机亜が、某ばかみたいにハイクオリティーなゲーム
に費用掛けすぎて資金繰りが火の車だった時期と同じ赤字額ですね…。)
もうゲームソフトの販売だけでは昨今経営が成り立たなくなっていると
言えるのでは無いでしょうか。

S○Eも「定価販売は強要したことも無い」と自分で言ってしまった以上、もう
ファミコンショップの値引き合戦を止められません!対抗手段として値引き販売を
している店舗に対し現在「促販物を回さない」位の姑息な手段位しか
打てなくなってきているのです。
(どさくさに紛れて中古販売を始めてしまった契約店舗が一番いい目をみました。)

さて、ここで少しでもコンビニでのゲームCDの売り上げを伸ばし、デジキューブ
運営の収益改善を改善したいところで邪魔になるのが「値引きソフト」の存在なの
です。
何せ書籍のように「どこでも定価販売」となれば、消費者はどこで本を買っても
損はしません。
事実、書籍専門店の売り上げが便利な24時間経営コンビニエンスストアの
増加と共に落ち込んできている事からも判ります。
ゲームソフトも同じで、もし書籍と同様にどこでも定価販売であったなら、
コンビニでのソフトの売り上げは今以上に伸びるはずです。

「定価販売」を定着させた(もうかなり無理になってきていますが。机亜のソフト
1本しか柱が無い状態はかなり危険ですよね。)としても、次に邪魔になるのは、
現在違法にはなっていない安い中古ソフトの販売なのです。これも潰さなくては
なりませんでしょう。

こういった背景から、思惑通りに儲からないデ○キューブの株を持ってしまった
5社が中古販売に目を付け、「著作権」を盾に駆逐してやろうと気が付くのに
そう時間は掛からなかったと言ったところでしょうか。
(館主、「5社共同訴訟の陰にデ○キューブの台所事情あり!」と館主は勝手に
推測しており、今回これが一番言いたい事だったのです。)

さて、一方コンビニ側から見たデ○キューブの存在はどうなのでしょうか?

実は、あまり受けが良くないようです。理由は、

 ・あの機械と同じスペースに売れ筋の書籍を代わりに置けば、
  月30万円の売り上げが見込める。
 ・初回配布されたソフトは返品が効くが、追加発注したものに付いては
  返品が効かない。
  
(当然、追加に対しては二の足を踏みがちで、更に2週間程で中古が
  出回りだすので、機会損失も多い。)返品が自由な書籍と異なるのが不満。
 ・「どんなゲーム?」と聞かれても答えられない。サービスに自信が無い。
 ・売れ筋のギャルゲーは品揃えの審査対象外になっており不満。
 ・販売予定のソフトのラインナップ情報が来ない不満。

等々が挙げられます。

このような状態が続けば、いつ「常に売れ筋商品のみ残す」と言う
コンビニ業界の鉄則に反してしまい、絶縁状を突きつけられないとも限りません。

以上の事から、
 
 デ○キューブの経営を存続する為には中古販売を潰さなければならない

と、言う公式が、誰が言わなくても成り立ってしまうのです。
たとえこれが「そのような思惑は無い」と5社から言われたとしても、現状を考え
れば決して的外れなどでは無いと判断します。

−締めくくり−

皆様、いかがでしたでしょうか、今回のデインジャラスなお話は、かなり館主の
主観が入っていますが、ようは「著作権」を訴え出した5社の真意は自社で出す
ソフトを保護する目的以上に、逼迫した上記背景があった事が推測できるように
世の中いくらでも隠れた裏事情と言うものがあるものだ、と言うことです。
流れている情報は素直に信じない方が懸命かと思いますが、皆様はどうお考えに
なりますでしょうか?
(館主同様ファ○コン○信のちょうちん記事に辟易されている方はいらっしゃいま
せんでしょうか?あれ露骨ですよね。例えば読者のゲームキャラ人気投票第1位
は「某社の青い針鼠」で、一方嫌いなキャラ第1位は「某社の髭おやじ」だそう
ですから。)

−次回予告−
ポ○モン同人誌事件UPします。あの行きすぎた逮捕事件は許せるものでは
無いでしょう。

                               文責:館主
 
SPECIAL THANKS : サ○○ス某店長、ご協力どうもありがとうございました。
          今まで一度もゲーム買わなくてごめんなさい。



←前の話題を読む          戻る         次の話題を読む→

                メインに戻る