-業界こいばな第3話-
スーパーリアル麻雀P4とP5の比較


さてさて、このコーナーのこいばな、少々マニアック過ぎると一部より指摘があり、
すこし揉みほぐすつもりでソフトっぽい話をUPしたいと思います。
今回は脱衣麻雀ものの大御所、「スーパーリアル麻雀」シリーズに付いて取り上げ
たいと思いますが、これだけだと館主、とても1コンテンツで語り尽くせません。
そこで、敢えてスーパーリアル麻雀P4とP5のみに題材を絞り込み、

 「何故P4よりもP5の方がインカムが悪かったのか?」

を館主なりに考察してみたいと思います。
館主なりに苦言申し上げて、是非時期新作はより高いインカムが得られる良質の
麻雀ゲームをSETAさんより出して頂きたいと心から願うあまり、あくまで
建設的な意見で述べさせて頂きます。
(館主、言わずもがなこのシリーズの大ファンな一サラリーマンゲーマーです。
…「P5」は除きますが。)

みなさん、ゲームセンター関係の方と親しい方なら聞いているかもしれませんが、
「P4」と「P5」の2機種を同時に稼働させていると、結果として「P4」の方が
インカムが良かったと言う話を良く聞きます。(もう大分昔の話です。)
ゲームセンターによっては、「P5」は降ろしても「P4」は降ろさないところも
あったりしました。

常識では新作「P5」の方がインカムが良くてもよろしいはずではないか?と
素朴に疑問を感じますよね。
「P4」のSSVマザーボードよりも更にパワーアップし、動画がよりスムーズに
表現可能となった「P5」のカスタム基板。
開発段階で折角のSSVを捨ててまでこだわった開発陣の表現力への力の
入れようは立派だったのですが、回答は「インカムの結果」と言う形で
出ているのです。

それでは早速、一体「P5」は何がまずかったのか、館主なりに考証して行きたいと
思います。



1.キャラクター設定の比較
 
脱衣麻雀のインカムは、まず殆どがキャラクターの人気で決定されますが、
より多くの客層に受けることができなければ高インカムは望めません。
そのような観点で見てみると…
「P5」は「P4」に比較して負けているのです。

「P4」…3人姉妹の設定、愛菜15才、悠17才、香織19才。
「P5」…高校2年生同級生3人の設定、みずき、綾、晶。

「P5」は高校制服フェチな方にのみ受け、ファンの層を狭くしてます。
(この失敗を受けてP6では逆にとてもキャラ年齢に大袈裟な位差を設けて
いるようですね。)


2.ご褒美シーンの見せ方。

麻雀に勝った時のお約束、脱衣シーン。「P4」はJAMMAとぎりぎりの駆け引き
もあり、パンツを一瞬脱ぎます、いや、脱ぎかけたりします。これって従来無かった
表現であり、なかなか新鮮でした。
一方「P5」はそのような冒険なぞはなから捨てています。
又、「P4」ではじっくりと拝める「ゆっくりスクロール」の手法が良く取られて
いますが、「P5」では、基板の性能を誇示したいばかりに次々と画面がせわしく
切り替わり、ご褒美を見た気がしない事があります。
館主が「P5」を初プレーした時には「なんだかなあ…」でした。新しい表現方法に
付いて、全く別な次元にパワーを割いてしまっているな、と率直に感じました。


3.ランジェリーの凝り具合

「ランジェリー」とは本来女性の魅力を十二分に高める為のアイテムであります。
「P4」では、それぞれのキャラに良くマッチしたランジェリーが選定されており、
実にキャラクターの女性な魅力を引き出してしてくれていたのですが、「P5」は
どうでしょう?

 ・みずき:超下劣極まりないヒモパン。歴代最低なランジェリー。
 ・綾  :地味なベージュ系ランジェリー、何故かときめかない。
 ・晶  :やっと3人目でランジェリーらしくなりましたが、このキャラでは…。
      
新基板の性能を誇示したく動画を見せる手法ばかりに凝った為か、ランジェリーに
付いて力が入っておらず、大きくアンマッチにパワーダウンしているようです。

以下に「P4」愛菜ちゃんのかわいさ溢れるランジェリーと、「P5」の下劣極まり
無いみずきのランジェリーを参考に紹介しておきましょう。

        「P4」愛菜          「P5」みずき

   

Copyright:SETA (上の2画像)


4.プレイヤーの尊厳をいたく傷付ける「P5」

さて実際にプレーしてみると、ほのぼの3兄弟のボケと突っ込みの繋ぎがなかなか
楽しい「P4」と比較してみると「P5」は「シリーズものだから絶対売れて当り前」
と言った、開発陣の客を忘れた姿がちらほらします。
ちょっと1人目の「愛菜」と「みずき」のせりふを比較してみましょう。

               愛菜           みずき

・CPUが勝った直後  「あは(はあと)」     「へへーんだ!」   

・CPUが勝ったデモ 「わーい勝っちゃったあ   「なーんだ、たいしたこと
             勝っちゃったあ」      ないじゃん!」

・CPUが負けた直後 「かなピー…」           −
・CPUが負けたデモ 「おかしいなあ…」     「麻雀は運だけじゃ勝て
                            ないんだよ!」

・ゲームオーバー時  「えー!もうやめちゃう   「なあにい?もうGIVE
            のおー?」(ウルウル)   UP?」(完全に見下し)

・その他       「もう一回、する?」    「うあ…(醜い顔付き)」
          (ゲームオーバー後デモ)   (リーチ時)

お気付きでしょうか?愛嬌を決して失わない「P4」と比較し、常時プレーヤーを
見下し続けている「P5」、プレーしていて不快極まりありません。
ゲームの難易度もずっと高くチューニングされている分、尚更繰り返し
見せられるのですから、たまりません。


5.ゲームストーリー

3人姉妹のボケと突っ込み連携が楽しい「P4」と比較し、P5はどうでしょう?
一人目「みずき」にさんざん不快な思いをさせられて、いざ2人目「綾」と言うと、
なんと病弱な女の娘。最後は倒れてしまうのですが、3人目「晶」の登場で「あー!
何やってるの!!!」と言われ、プレイヤーはすっかり悪者扱い。(それでなくても
良心が痛んでプレーに耐えないですのに…)
3人目は一目で判るパッ○ラ丸出し娘で、歴代リアル麻雀娘の中で人気最下位と
きたものです。これがラスボスか?と疑ってしまいますね。


6.ゲームシステム

「P4」では、3人目をクリアすると、「P2」「P3」の計3人娘とプレーができる
ボーナスステージがあります。又「カン・ポン」を押してスタートすれば「悠」と
「チー・リーチ」を押せば「香織」と直ぐプレーが可能で、3コイン内でクリア
すればスタッフスクロールも拝めます。(実際3コインは可能です。)
一方「P5」は、一切そんなサービスはありません。あるのはいたずらに難易度が
上がり、高インカムを目指しているのがありありなチューニングばかりです。

おそらくシリーズ最新(過去の話)と言う事で、この位難しくしても、みんな
コンティニューするのが当り前と考えたのでしょうか?それとも格闘技ゲームの
稼働率がオペレーターの頭にある事から、以前の難易度では基板が売れないと
考えていたのでしょか?これの真意は館主判りません。


7.まとめ

以上、P4とP5を比較させて頂きましたが、館主の言いたい事は、
いくら基板の性能が向上しても「お客様にコインを入れて頂くのだ」
と言う初心を忘れてしまえばシリーズものでも失敗する可能性が十分に有り得る

のだと言う事です。

システム基板まで捨てて性能にこだわったまでは良かったのですが、
同時に大切な「楽しく快く遊んで頂けるのか」と言うゲーム屋としての
基本の気持ちまで捨ててしまったかのようですね。
表現できる土台はあった、しかし、それを生かす事ができなかったのが
何とも残念な機種でした。

そういえば「P7」は元祖SSVに戻りましたが、あれで充分ゲームは成り立って
いますね。
開発コストの掛けどころは悪くは無かったのではなかったのでしょうか?

以上、館主なりに何故「P5」の方インカムが悪かったのか、大変好き勝手では ありますが考証させて頂きました。

最後にSETAさん、どうかプレイヤーを楽しませるような作りを忘れずにお願いし
ます!!念の為申し上げておきますが、館主、このシリーズものの大ファンです!


                                 by館主




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