-業界こいばな第2話-
ここだけの危ないお話…

さてさて、今回のお話はちょいスレスレなお話をします。
最近はコンシュマーではやれ「PS2はDVD対応」だとか「任天堂新ハードは
ROMでは無く別なメディアを使う」だとか話題が尽きず、すっかり業務用基板の
ハードの優位性を凌駕しておりますが、一昔前なら業務用を手に染めている
ゲームメーカーは皆業務用ハードに力を入れており、日進月歩骨肉の争いを展開
しておりました。

以下に話すのは、大分以前、仕事の関係上某ゲームメーカーに出向いた際に
教えて頂いた「基板系こいばな」です。
話の関係上、メーカーの名前等は一切伏せさせて頂きます。

某月某日
某ゲームメーカーに館主考案の某周辺機器の話等をする為に訪問。
一通り説明が終わり、場は雑談で花盛りとなった…。お相手は某お偉い方。
「某新コンシュマーハードはだめでしょ。家電屋の発想ですよね、あれ。」
「いや、某コンシュマーハードは年末までに発売される機種の8割は
ギャルゲーで、もう末期症状で目も当てられませんよねえ」
「ロケテの結果を鵜呑みにしてチューニングしてません?○○○○○?」
と尽きない館主のこいばな。会話がはずむうちに、

「でも、ギャルゲーなら貴社の○○○○○○のボードを使ったら
 きれいでしょうねえ…」

と言ったとたん某お偉いさんが少々驚いた様子。得られた答えが

「良く知っとるなあ!…実はあの機種、フロッピーディスク
ドライブ
が付いとるだろ?実はあれをCDドライブに変えた
ハードが既に完成していてな、動いてはいたんだ…」

…おおおお、なんと基板マニアっ子な館主にはおいしいお話!さすがにガードは
固くこれ以上は聞き出す事ができませんでしたが、なんと技術力のあるメーカー
でしょう。
チャレンジャフルな開発魂、館主すっかりこのメーカーのハードに対する
他社との差別化へのこだわり方が好きになってしまいました。
(当時のレベルでの話です。今は…)

もしこのハードが本当に世に出ていたら、カプコンのCP3よりもはるか昔にCDを
メディアにした業務用ボードとなっていたでしょうに、色々事情があったようですが
館主にしてみれば全く残念でなりませぬ…。

-考察-
なんですか最近は「さすがは業務用!」と言われる機種が何一つありませんね。
業務用機種のゲームセンターでの稼働はすっかりコンシュマーに移植する為の
ロケテと化しているし、コンシュマー移植を前提に作ったせいか、
なんか元気が無いですし。
(もともとコンシュマーを見越しての開発なのに「完全移植」だなんて、騙され
てしまう今日この頃ですね。)

9割の機種は格闘技ものの2番煎じで占められている今のゲームセンター、
一般客の客寄せの為に大型匡体も置かれてますが、小規模なゲームセンターを
経営されているオペレーターにはペイされない心配が付きまとい、大変厳しい状況
でしょうね。

実は館主、この状況に辟易し、ここ数年滅多にゲームセンターに足を運ばなく
なっています。
(補足させて頂きますが館主、格闘は苦手ですが、決して嫌いと言う訳では
ありません。)

昔は「さすがは業務用!」とゲーマー唸らせられる機種が沢山あったのです。
館主、ふと良き昔を懐かしんでこの話をUPさせて頂きました。

今回のこいばなに某社からのクレームが来ない事をひたすら祈っておきます。もう
随分以前の話なんで時効にはなりませんでしょうか?もの言いが付けば即UPを取り
下げますので宜しくお願い申し上げます!→某社様



←前の話題を読む          戻る         次の話題を読む→

                メインに戻る