-業界こいばな第1話-
コンシュマー中古問題から来る不安

さて、まずいきなりですが、このHPとは趣旨が外れたコンシュマーゲームの今の
話題、「中古問題」を挙げさせて頂きます。

-コンシュマー中古問題って?-
約1年半程前、CESA(パソコンのHゲーム等に対し「ソフ倫」を制定していま
す。JAMMAと同じような働きをしています。)とARTS(テレビゲーム専門店
業界団体)の間で発生した、「中古ソフト問題」。要は「中古ソフトが売られている
おかげで新品ソフトの売り上げで年間3000億円も損しているから販売するな」と
言う主張(頒布権が基準)と「ゲームに頒布権は無いと考えるし中古を止めたら
倒産してしまう」の意見の対立で泥沼状態が続いていますが、
その後いろいろなゲームメーカーからの訴訟も相次ぎ、あちこちで火の手が
上がっているようです。

-頒布権って?-
ようは「著作権を持つメーカーがそれを売る権利がある」位に説明は留めておきま
しょう。なにせ館主にも良く判りません。
世界に目を向ければアメリカでも施行されているのです。
(しかしながら、アメリカでは頒布権が及ぶのは、正規に流通した製品が店舗に
出回るまでの間までで消費者が購入した段階でその効力は消える決まりになって
いるのですが…。)

ゲームメーカーの作ったものに著作権があるのは当然かと思いますし、店側から
すれば中古販売は経営上欠かせないものになっている場合が多く、なかなか話が
進まないようで、まだ判決も出ていないようですね。
(訴訟は1つではありません。)

さて、今回大手メーカーが訴訟を起こしていた内容に対し某業者が
「全て承諾する」
と言う決着が付きました。これは、判決を待たずして業者側が譲歩した形になって
います。(どういった経緯があったのかは館主判りません。)

それと、某有名RPGゲームメーカーでは「新作発売後9ヵ月以内は中古の販売を
認めない、中古販売は価格の7%をメーカーに対し支払うこと」と主張し、これも又
最近になって業者側が承諾しているようです。

今回の裁判に付いては館主がとやかく言えるものではありませんが、今後中古
ソフトの販売が無くなるか、値上がりが起きる可能性が出てきました。基板貧乏な
館主、実はコンシュマーゲームも大好きですから(「館の屋根裏部屋」コーナーで
UP済)これは非常に痛いでしょう。
(但し、「判決」がまだ出ていない以上、中古販売はまだ「違法」と決まった
訳ではありません。)

-館主の主張-
あくまで一消費者として言わせて貰えば、実に嫌な既成事実を作られた印象を
受けます。
バ○○○○○のポリゴン格闘技ゲーム「美少女戦士セ○○○○○○」と言うダメ
でカスでクズでどうしようもないクソゲーを新品で掴まされ、速攻で売り飛ばした
経験のある館主、(年に1度はこの不幸な事態が発生します。)今後中古を売る事
が出来なくなったらこの怒りをどこに向ければよいのでしょうか…。

特に上述の某有名RPGゲームメーカーに至っては中古販売をしていない業者を
相手に承諾させていますので、まさに
「頒布権が認められたら中古が合法になってしまう可能性が高いのだから、
その前になんとか既成事実を作ってしまえ!!」
と考えて知恵を絞ったところかと勝手に推測していますが、大筋に置いて
外れてはいませんでしょうて。
真っ当に裁判で対決していた前述の大手メーカーとは異なり、痛くも痒くも
ない新品のみを取り扱っている業者に対し「有名RPG」の名をかざし中古
販売を認めるその手口は卑怯な感じまで受けます。
館主の心の中で、このメーカーについてのみ評価は地に落ちました。
現在「中古販売は違法!」と主張し争っているメーカーに対しても悪影響
を与える可能性がゼロではありません。
(この場ではあくまで中立の立場を取らせて頂きます。)

-まとめ-
「中古販売は違法だ!」「中古を売るなら一定期間は駄目で、上前もよこせ」
…もしこれがコンシュマーソフトで認められてしまったらどうなるか、そう、今回
館主が最も心配しているのは、
中古基板とてシツエーションは全く同じで今回の問題が飛び火 しては来ないか?
と言うことです。

コンシュマーと比較すれば圧倒的に市場規模が小さく、メーカーもまだ気にして
いない様子ですが、いつ矛先がアーケード業界に降って降りるか判りません。

今回基板コレクターな館主は一マニアとして漠然とした不安を抱いています。
どうかアーケードゲームにこの問題が飛び火しませんよう、心から願うばかりで
あります。
なんせ、コンシュマーと異なり額が一桁価格が異なりますからね。もしそう
なったら館主、買い物を控えて行くしか対処のしようが無くなります。(T_T)



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