レビュー第5回
Pu・Li・Ru・La(プリルラ)
(CopyRight:TAITO)
異色ながらも良質なアクションゲーム
さてこのゲーム、1991年にお目見えしたアクションゲームです。
実はこのゲーム、ファイナルファイトの頃から根強い人気だったアクションものが
同年出回り出した格闘技もの(元祖ストII。)のブレークダウンにより一気に終焉を
迎えてしまった、たまたまそんな端境の年に出回ってしまったものだから、
運が悪かったと言えるでしょう。(同年、マジックソードも出ていましたね。)
お陰であまりプレーされる事無く姿を消して行った、何とも悲劇だった機種です。
決して駄作などではありません。
実際にプレーしてみれば判りますが、いかにも当時にアクションゲームらしい
難しいながらもパターンを構築して行けば何とか先にに進めるようになる作りで
あと1年〜2年早く出回っていれば、こんな憂き目に会わずに済んだかと思うと
少々残念です。
最近はあまりアクションゲームなぞお目に掛かれず、何やら画面上側に黄色い
ゲージが2本あるスト2リメイクばかりで館主寂しい限りなのですが、まさか
元祖スト2がこれ程ゲーム史を塗り変える力を持った機種だったとは当時は
思いも依りませんでした。
館主基板推薦度:☆☆☆
(基板は入手困難。プレステサターン版をどうぞ)
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メルヘン溢れるデモ画面。VGMも世界観
に良くマッチしており、館主が良くプレー
する機種。
1プレー15分程の短いゲームなので
ついつい時間が空いた時にハーネスを
挿してしまいます。
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CopyRight:TAITO
1.ゲームストーリー
不思議な国ラディッシュランド。それぞれの街で時計じかけのネジを番人が守り
時間の流れが保たれていた。そかし、そのネジを奪い、時間を狂わせる悪いやつ
が現われた。
危険を感じたおじいさんはザックとメルの二人を呼んだ。そして、自分達の街を
守るために発明した魔法のつえをたくした。
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そんな経緯から奪われたネジを悪者から取り
戻すべく、ザックとメルが「人の夢が現実化し
様変りしてしまったそれぞれの街」を、元々
かわいい小動物だった怪物共を魔法の杖で
元の姿に戻してあげながら各面のボス(人)
を夢から目覚めさせてあげる旅が続きます。
なんとも設定に殺伐さが無くてメルヘンの香り
溢れます。館主大変お気に入りの世界観です。
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CopyRight:TAITO
2.ゲームシステム
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ゲームは横スクロールタイプ。同時2Pプレー
が可能で1P側がザック(男),2P側が
メルちゃん(女の娘)です。
ちなみに館主はメルちゃんしか使った事がありません。
ボタンは3ボタン。ショット(杖を振る)と
ジャンプと魔法が割り当てられています。
ショット時にレバーを入れる方向により
アクションが変わってきます。
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CopyRight:TAITO
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3ボタン目、魔法はデフォルトで3個ストック
されています。魔法の種類は「動物大行進」
(tamaちゃん、情報どうも)の他、合計
5種類プラス、2人プレーの時のみにできる
2人ボタン同時押しによる究極無敵銀河最強男
な核爆弾風な魔法があります。
魔法を使うメルちゃんのしぐさが超かわいくて
グー!!(左の画像)
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CopyRight:TAITO
魔法は何が選択されるのかはランダムである為、実際ボタンを押してみないと
判りません。
又、旅の途中、随所に現われる(出現場所は固定)羽の生えたカボチャ(?)を
叩く事により、ライフ(無くなると1Pミス。3Pミスでゲームオーバーです)、
又は魔法が補充できます。
3.異色な世界観
このゲームの世界、元々は人の夢の中なのですからもうハチャメチャです。
ひょっとすると幻のトリオザパンチを凌駕するかも知れず、
「俺のオーラで焼き尽くしてくれる」と言わんばかりの怪しさを兼ね備えて
います。
なんだかトリパンとメルヘンだなんて、到底合いそうもないものをドッキング
させてしまったTAITOさんについ敬意を表してしまいます。(笑)
CopyRight:TAITO(上の2画像)
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左の画像は魔法の一つです。電子レンジから
変な覆面男が出現、現われる敵をラップで
包み次々とレンジの中に放り込み「チン」して
しまいます。「チン」された怪物達は本来の
動物姿に戻り、まとめて高得点を狙う事ができ
ます。(このゲーム、得点は動物に触れる事に
より得らるシステムです。)館主、始めてこの
魔法を見た時はそのセンスの濃さに大いに
笑わせて頂きました。
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CopyRight:TAITO
4.あとがき
館主に取ってのこのゲームの最大の魅力は、一挙一動が全て愛くるしい
メルちゃんのしぐさでしょう。
ごく普通の地味目なおさげの女の娘ですが、この愛くるしさをお伝えできないのが
残念です。歩き方、跳ね方、杖の振り方、全てのしぐさのかわいらしさと
言ったらありません。
実際にご覧にならなければ判りづらいかと思いますが、下の画像が想像の助けに
多少はなるかと思います。「おさげのフリフリ」なんかも必見です!
扇子を持って胸をフリフリしてプレーヤーに媚びを売る方に思わずこの可憐さを
教えてあげたくなりますね。
(…館主殺されてしまうかも…。ごめんなさいませ。)
Coyright:TAITO(上の3画像)
ついでにおまけです。いや、何も言いますまい… (^^;
CopyRight:TAITO(上の3画像)
-館主談-
このゲーム現在はコンシュマー(プレーステーションとセガサターン)に移植されて
います。館主は購入しておりませんが、ただゲーメスト監修のゲーム攻略ブックが
付録に付いているようで、買って損はありません。
実際にプレーしてみたい方はファミコンショップへ足を運ばれる事をお薦めします
が、おそらく両機種共ほぼ完全な移植度ではないかと想像しております。
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