レビュー第14回
METAL CLASH(メタルクラッシュ)
(CopyRight:DECO)
初代ロボット対戦ゲーム
さてさて、今回は一風変わった機種を紹介致しましょう。
1985年、初代グラディウスと同時期にお目見えしたゲームと言えば、時代的には
判り易いかと思います。
このゲームは当時のジャンルで言えば「アクションゲーム」の部類に分けられる
ものなのでしょうが、実は今風に言えば立派な「対戦格闘技もの」の部類に
入ります。
敵ロボットとのCPU戦の他、人対人で対戦プレーができたのは当時として
とても画期的だったものです。
操作性に少々クセがあるものの、敵ロボットを慣性を付けて壊すのは中々快感で
とても楽しめる出来でした。
館主基板推薦度:☆
(まず諦めて下さい。)
CopyRight:DECO
−ゲームストーリー−
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このゲーム、メタロイドMR−41と言う
ロボットを操縦して、敵パワードメタロイドを
破壊して行くものです。
左の画像はスタート直後、乗組員がメタロイド
内部に乗り込むデモシーンです。
当時としてはなかなか演出が凝っていまして、
DECOの渋いセンスが感じられるところ
ですね。
さあ!戦闘開始です!
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CopyRight:DECO
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ゲームがスタートすると、ここかしこから
敵ザコロボットが出現してきます。
左の画像でも判りますが、実はこのゲーム、
空中ロボット戦と言う何ともSFチックなもの
です。背景が左右にスクロールし、敵から
ダメージを受けて跳ね飛ばされると、画面反対
側から自キャラが飛び出て来るさまは
「マ○オブ○ザース」と同じ、とでも想像して
頂ければ、判り易いかと思います。
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CopyRight:DECO
−ゲームシステム−
ゲームはダメージ制です。画面上にパワーゲージ表示されていて、これが敵の
攻撃によってダメージが与えられる事により徐々に減っていき、残料が0になれば
1ミスとなります。
ある程度ザコキャラを倒すと、ボスパワードメトロイドが出現し、格闘技もの宜しく
ボスとのパワーゲージの削り合いが始まり、ボスを倒せば1ステージクリアとなり
ます。
何ステージまであるのかは、悲しいかな館主の腕前では確認する事ができません
ですが、参考までに3面の画像を下に紹介しておきますね。
CopyRight:DECO
面が変わったと言っても、実は背景が変わっただけと言う話も…(^^;
実はこのゲーム、敵キャラも倒すのにはちょっとしたコツが必要です。
単に空中浮遊しているままボタンを押しただけでは敵キャラを破壊する事は
できません。
実は8方向レバー2ボタン(パンチ,キック)を駆使し、レバーを入れて慣性を
付けた上で、その方向にパンチ、キックをお見舞いしなければならないのです。
更にレバーをニュートラルにしたまま放っておくと、自重により徐々に下に落ちて
いってしまう事もありまして、…操作には結構慣れが必要です。(^^;
下は、パンチ,キックで敵ザコロボットを破壊した瞬間の画像です。
CopyRight:DECO
勢いを付けて破壊!…なかなか快感です。
−お助けアイテム−
ゲーム中、プレーヤーを助けるアイテムは2つあります。
1.UFO
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プレー中、一定時間毎にUFOが飛んで
きます。
このUFOを壊せばパワーゲージをある程度
回復させる事ができます。
しかし、運悪く敵からのダメージを受けて跳ね
飛ばされて、背景がスクロールしてしまうと、
UFOも一緒にスクロールアウトしてしまい、
もう2度と出現せず、次の飛来まで待たされる
事になります。
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CopyRight:DECO
ありがたいライフ復活アイテム。
2.ガン
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ガンはボスキャラが持っています。
ある程度ボスにダメージを連続で与えると、
ボスはたまらずにガンを放り出してきます。
これをうまくキャッチする事ができれば、
強力なショットをお見舞いする事ができるよう
になり、ザコキャラなどは1発で破壊できる
ようになります。但し、敵から連続でダメージ
を受けると自キャラも同様にガンを放り出して
しまいます。(^^;
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CopyRight:DECO
もし取りこぼしてしまうと、
その面では2度と出現しません。
−隠し得点−
敵キャラを倒す意外に得点を得る方法が2つあります。
1つは、背景のビル等の特定の箇所が壊せるようになっていて、1000点もの
高得点を得る事ができます。
もう1つは、地面で助けを求めている仲間を救う事により100点が入るものです。
以下は助けを求めている隊員です。もう、小さくて良く判りませんですね…。(^^;
CopyRight:DECO
パンチ,キックをお見舞いすれば、助けた事になります。(笑)
−対戦ゲームについて−
冒頭で述べましたようにこのゲーム、プレイヤー2人で対戦する事ができます。
対戦の内容は今どこのゲームセンターにもおいてある、対戦格闘技ものと何ら
変わりは無く、画面上のゲージの削り合いです。
それにしても、ここ暫く6ボタンで遊ぶゲームしか作る芸の無い某メーカーが出した
初代ゲームがお目見えするよりも6年も前にこんなゲームをDECOさんが
世に出していたのですねえ…。
DECOさんはとても先見の目があったようです。…ただ、この時代に出すのは少し
早過ぎましたね…。(^^;
一旦ゲームが始まってしまえば、さすがに「乱入」はできませんでしたけれども、
「乱入」でボコボコにされた下手なゲーマーが次々とゲーセンを去る事態を、きっと
DECOさんはこの頃から憂えていたから、敢えてこんな仕様に
していたんでしょうね。はははは!(^O^)さすがです!!
CopyRight:DECO
まんま現在の格闘技ゲームです…。
−あとがき−
このゲーム、面クリアしても次の面は単に背景が変わって行くだけと、ちょい画像
の説明中で書きましたが、いえいえ実は敵も少しずつパターンを変えて強くなって
行くようです。
しかし、背景が変わる意外、基本的に何らゲーム性に何ら変わりは無いけれど
敵の攻撃パターンがちょっと変わっていくだけのゲームって、… …
…何かまるで6ボタンのゲームしか最近作っていない某メーカーの、
今のゲームそのものですね、また進歩がありませんですこと。(笑)
しかもそのメーカー、数年前に対戦ロボット格闘技ものを出して失敗していたような
記憶もありましたが?(^^;
6年も前のメタルクラッシュをパクッておいて、DECOさんが6ボタンを使う
ゲーム出したらいきなり訴え出て、ちょい反訴されたら臑に傷あるもんだから程なく
訴えを取り止める醜態を以前面白おかしく披露して下さいましたけど、いつから
6ボタンって一社だけの専売特許になったのかしらん…、某メーカーさん?(^O^)
…そう言えば最近これと似た失態を演じた某大手の他社って確かありません
でしたっけ… コ(以下略)
…むむっ…久々に業界こいばなが書きたくなってきました館主…(笑)
by館主
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