-あれば便利な道具類-

基板を始めると、程無くして判るのですが、基板はデリケートなもので、たまには
メンテナンスも必要であると言うことです。
折角高いお金を出して買った基板なのですから、末長くお付き合いをするつもり
なら、以下に挙げる道具類はあった方が便利なのです。

いきなり全てを揃えるのも経済的に大変ですので、少しづつ買い揃えて行くことを
お薦めします。だいたい買い揃えて行きたい順に挙げていきますので、楽しく遊ぶ
為の用品として徐々にゲットしていきましょう!!
  



その1.テスター

まず第一に欲しいものはテスターです。日常最もテスターが活躍するのはコント
ロールボックスから供給される電圧チェックです。
5V系電源の設定電圧は殆どの基板は5.0±0.25Vです。これの点検を怠ると、
基板を故障させてしまう恐れがあります。
ある日突然、基板が立ち上がらなくなったり、時間と共に画像が乱れて来たり、
急にゲーム中に初期画面に戻ったりする不具合があった時には、まず電圧を
始めに疑うものなのです。

その他、コードの断線やショートのチェック等にも大変役立つものです。
計測機として他に欲しいものとしてはオシロスコープがありますが大変高額
ですし、余程電気に詳しく自分で基板を直す自信のある方でないと、使う機会は
あまりありません、まずは日常用としてテスター1台を準備しましょう。

尚、針が数字を指すいわゆるアナログタイプアバウト過ぎて使いづらい
ですので、館主は以下で紹介しているようなデジタルタイプのものを
お薦めします。
基板の電圧設定は0.01V単位で測定可能なデジタルタイプがメンテナンス用に
便利です。



その2.半田付け用道具

切れてしまった配線類を修理するのに必要です。又、ハーネスを自作したり
電気部品の交換を行なったりする為に使用します。
揃えたいものは半田コテ(30〜50W程のもので取り敢えずはOK),半田線の
他、修理用に半田吸い取り機や半田吸い取り線があると便利です。
特に「JAMMA規格」でない古い基板を遊ぶ場合には1牧1牧専用にハーネスが
必要になります。基板屋さんから購入するよりも自分でチャレンジした方が経済的
で大変なメリットとなります。(尚、ハーネス作成は結構手間が掛かりますので
基板屋さんから購入する時の数千円の代金は決して高くないことを身を持って
理解できたりしますね…。)(^^;



その3.ニッパー,ペンチ,ドライバー等

半田付けする配線を切ったり、ICを抜いたり、緩んだネジを締め直したり、
とにかくちょいとした道具が欲しいものです。
以下に挙げている写真のような道具類も揃えておきたいものです。
直、写真中央右に「ワイヤーストリッパー」が写ってますが、コードの
皮を剥くのに大変便利な優れもので是非購入しておきたいところでしょう。

ワイヤーストリッパーは是非欲しいところ。



その4.各種パーツ類

基板を止めるネジ(これをおろそかにすると基板同士が接触して危険です。),
配線用コード,各種コネクター類,ICた抵抗,コンデンサ等のポピュラーな部品
等が用意してあると便利です。
館主はその昔ゲーセンからただで壊れた基板を譲ってもらいましたが、単に
1000μFのコンデンサが機械的に潰れ、中でショートしていただけと判り、
交換により無事復旧したら、なんとそれが「フリスキートム」と言う珍しい基板
だった、そんなおいしい思いをしたことがあったりします。



その5.コネクター,カード,結束バンド

これも又パーツ類ですが、是非自分でハーネス作成をチャレンジしたいところ。
コネクターは36P,44P,56Pの3種揃えば殆ど恐い事はありません。
結束バンドはハーネスを結んでコードの引っ掛け等の事故を未然に防ぐ効果が
あるばかりで無く、その他の配線をまとめてすっきりさせるのに便利です。
ハーネスの作成方に付いては、いつかの機会にUPする予定です。



その6.静電バンド

基板が静電気で壊れる場合があることは以前にもUPしていますが、基板のメンテ
の際に、静電気による不具合を防ぐ為に静電バンドの準備をお薦めします。

腕時計のように手首に装着し、コードをアースに接続します。これを装備して修理
等に臨んでも、やはり静電気で壊してしまう場合もあり、つくづく裸の基板
デリケートであると感じます。まあ事故を低減させる効果がある、と言う道具と
言うことで…。(帯電防止仕様のエアキャップに包まれている場合には、それ程
気を使わなくても良いと思いますが、油断は禁物ですからね!)

これを持っていない場合には、まず手を洗って湿り気を多くしたり、静電気が
起きるセーターは脱いだり、基板に降れる前にアース線に触れて体に溜まった
電気を放電したり、工夫して取り扱いに臨みましょう。

「ある日突然基板が壊れた!何も悪い事をした覚えが無い!!」
と言うトラブルの原因の幾つかは、静電気による故障なのです。
皆様、くれぐれもご注意の程を!



その7.その他

ちょいとした通電確認等に仕様する、ワニ口クリップ付きコード,半田が剥き出し
の箇所に事故未然防止の為に巻く絶縁テープ,接点復活剤,帯電防止剤あたり
が予備にあれば言う事はありませんね。
接点復活剤は、オールド基板等の腐食したコネクターエッヂ等をきれいにして
接触不良を防いだりするのに便利で、帯電防止剤はモニター等、静電気が発生
しそうな所を拭いて静電気を防ぐのに使ったりします。(決して基板に直接
塗ったりはしませんように!)

その他、写真にはありませんが、オールド基板の故障箇所の特定に「急冷剤」が
あると役に立つ事がありますが、まあ、取り敢えずディープでない方以外はパス
しておいても構いません。

尚、基板が不調を訴え、もし自分で直す自信が無い方は、
親切な基板屋さんに相談してみるのが一番の近道
です。館主は親切な基板屋さん(例えば「お薦めのお店屋さん
コーナーでも紹介させて頂いてます。)とお付き合いをお薦めしますが、こういう
アフターメンテもお付き合い上、重要なファクターなっているからです。



以上、ざっと道具類に付いて紹介させて頂きました。これだけ揃えておけば、まず
は小さなトラブルを自分で解決できると思います。
そして、自分の手に余るトラブルが発生した時には基板屋さんにすぐ相談!!
どんどん訳が判らないうちに深みにはまって行くと、取り替えしが付かない事態が
訪れます。例えば、勝手に基板のパターンを切ったりしたら、メーカーは修理を
受け付けなくなりますからね!!皆様ご注意の程を!!
(「べからず集」でもUPしましたね。)
   



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