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第1便 マレーシア編
『第1便 マレーシア編』の宝物

マラッカの宝物

People at Traveler's Lodge
奥の二人は新婚旅行でバックパッカーをしているという若者カップル、真ん中はこのTraveler's Lodgeのオーナーの奥さん、手前は長谷川さん。マラッカのTraveler's Lodgeにて。(2002年05月18日)
 ペナン島の瑞士旅社で出会った佐々野さんが紹介してくれたマラッカのゲストハウス、Traveler's Lodge。オーナーの奥さんが日本人ということで初めての一人旅の私にとっては安心だった。ゲストハウスはとても清潔で、従業員のHarryとAziziは本当に気さくな奴らだった。おそらくここを訪れる日本人から学んだんだろう、二人とも日本語はほとんど理解しているだけでなく、日本の歌まで歌っていた。とりわけHarryは日本人の女の子が大好きで、自分のことを「ハリー・ポッター」と言いながらウケを取っていた。
 ベルギー人のSandyは初日に宿泊したドミトリーでのルームメイトだ。こいつも気さくなやつで、私が日本人とわかると「フーリガン!!こわい」(日韓共催W杯で日本はベルギーと対戦することになっていた)と言い、私を笑わせた。一緒に近くのマコタ・パレードのマクドナルドに夕食を食べに言ったときは、とにかく良くしゃべる奴だと思った。私もよくおしゃべりと言われるが、明らかに私以上だ。ベルギーでは郵便局員をやっていると言っていたが、彼のような奴が気さくに手紙を届けてくれたら街中ハッピーになりそうだ。Paulはカナダから来た男性だ。一見「ゴメス」という名が似合いそうな彼は私とタバコを吸ってしばし話をした後静かに本を読んでいた。まじめそうな人だった。Nicolasはちょうど私が旅立つ1時間前くらいにこのゲストハウスに到着したフランス人だ。あまり話はできなかったが、彼とはなかなか気が合った。
 宿泊して二日目に合ったのがTomoこと長谷川さんだ。名古屋から来た彼は私と同じ歳で、カンボジアやインドなどちょっとディープなところを2ヶ月旅してきたそうだ。長髪と長く伸びたヒゲ、そして焼けた肌がいかにもという感じだった。私が「2ヶ月も旅出きるなんていいね。俺なんかとれて2週間くらいで、戻ったら翌日から現実に戻されるよ。」と言うと、彼は「そんな旅もいいと思うよ。」と言った。そうだよな、別に長さは関係ないよなと思わされた。名前は聞かなかったが若いカップルが新婚旅行と題してバックパックの旅をしていた。こんな新婚旅行も素敵だなと思った。二日目に初めて会ったこのゲストハウスのオーナーの奥さんはもともと関西出身でマレーシア人と結婚してここにいるという。いろんな生き方があるのだなぁ。写真にはないが、この他に初日のドミのルームメイトで22歳のヨウタロウ、そしてコタ・キナバルでNHKの『世界遺産』撮影チームに会い昼飯を奢ってもらったと喜んでいた読書好きの21歳、ヨシコもまたそれぞれの旅をしている素敵な人たちだった。
気さくなベルギー人、Sandy。 真ん中がカナダ人のPaul。左がAziziで右がHarry。 とにかくテンションの高いHarry。 私が去る日に到着したフランス人のNicolas。
名古屋から来たTomoこと長谷川さん。

※このページに掲載している写真は基本的には掲載許可を得ているつもりですが、不都合がありましたらご連絡ください。

2005/08/23(Tue)掲載