増補改訂版 葉っぱで調べる
身近な樹木図鑑
発行/主婦の友社
文・写真/林将之(→プロフィール)
価格/1,300円+税
判形/A5判(210×149mm)208ページ
発売日/初版:2008年1月 増補改訂版:2014年9月12日
<はじめに>(p.2
序文を転載)
私たちは、毎日目にする木のことを案外よく知りません。ふと、名前を知りたいと思ったとき、花も実もない木を、どうやって調べてよいのか途方に暮れてしまいます。そこで筆者は、葉っぱで調べる方法を独学し始めました。葉っぱなら、どんな木でもつけているし、落ち葉も拾えます。全国の山野で数十万枚の葉っぱを集め、スキャナで直接スキャンして記録してきました。するとどうでしょう、木の種類ごとに葉っぱにも個性があり、ほとんどの木は葉っぱだけで見分けられることがわかりました。
本書は、初心者でも1枚の葉っぱから木の名前を調べられるように工夫してあります。細かい説明は抜きにして、まずは4ページの検索表をのぞいてみてください。本書に掲載したのは、身近(本州の低地を基準)に見られる背の高い樹木140種です。アジサイやツツジのような背の低い木は載っていませんが、家の屋根より高い木であれば、日常生活で目にする木の9割以上は本書で調べられると思います。
話は戻りますが、私たちはなぜ木のことを知らないのでしょう? その理由の一つに、我が国の木材自給率が20〜30%前後しかないことが関係していると思います。家の柱は北アメリカ産、紙の原料はオーストラリア産、バーベキューの炭は東南アジア産……今の日本ではごくふつうのことです。その結果、日本人にとって身近な樹木との結びつきは薄れていく一方で、日本に木を輸出する国々では、森林減少や自然破壊が深刻な問題になっています。だからこそ本書では、樹木の利用面や、生態系の仕組みなどを多く解説しました。樹木は、観察や保護の対象だけでなく、人間が生きていくために必要な資源でもあります。節度をもって大切に使うことで、自然への理解が進み、地球環境は守られるはずです。そのきっかけとして、本書がお役に立てると幸いです。
(2008年1月 林 将之)
<掲載種 約175種>
アオキ、アオギリ、アオダモ、アオハダ、アカガシ、アカシデ、アカマツ、アカメガシワ、アキニレ、アセビ、アブラチャン、アメリカスズカケノキ、アメリカデイゴ、アラカシ、イイギリ、イタヤカエデ、イチイ、イチョウ、イヌエンジュ、イヌガヤ、イヌザクラ、イヌシデ、イヌツゲ、イヌマキ、イロハモミジ、ウバメガシ、ウメ、ウリハダカエデ、ウワミズザクラ、ウンシュウミカン、エゴノキ、エノキ、エンジュ、オオバヤシャブシ、オオモミジ、オニグルミ、オリーブ、カイヅカイブキ、カキノキ、カクレミノ、カシワ、カツラ、カナメモチ、ガマズミ、カヤ、カラスザンショウ、カラマツ、カロリナポプラ、キャラボク、キョウチクトウ、キリ、キンカン、キンモクセイ、ギンモクセイ、ギンヨウアカシア、クサギ、クスノキ、クヌギ、クマシデ、クリ、クロガネモチ、クロマツ、クロモジ、ケヤキ、コウヤマキ、コシアブラ、コジイ、コナラ、コノテガシワ、コブシ、サカキ、サザンカ、サルスベリ、サワシバ、サワラ、サンゴジュ、シキミ、シダレヤナギ、シナノキ、シマトネリコ、シャリンバイ、シラカシ、シラカバ、シロダモ、ジューンベリー、シンジュ、スギ、スダジイ、スモモ、セイヨウハコヤナギ、センダン、ソメイヨシノ、ソヨゴ、タイサンボク、ダケカンバ、タブノキ、タラノキ、タラヨウ、ダンコウバイ、ツゲ、ツタウルシ、トウカエデ、トウネズミモチ、トサミズキ、トチノキ、トネリコ、ナツツバキ、ナツミカン、ナナカマド、ナンキンハゼ、ニセアカシア、ヌルデ、ネコヤナギ、ネズミモチ、ネムノキ、ハウチワカエデ、ハクウンボク、ハクチョウゲ、ハクモクレン、ハゼノキ、ハナミズキ、ハリギリ、ハルニレ、ハンノキ、ヒイラギ、ヒイラギモクセイ、ヒサカキ、ヒトツバタゴ、ヒノキ、ヒマラヤスギ、ヒメシャラ、ヒメユズリハ、ビワ、フウ、ブナ、フヨウ、ベニバナトチノキ、ボックスウッド、ホオノキ、ボダイジュ、ホルトノキ、マグワ、マサキ、マテバシイ、マユミ、ミズキ、ミズナラ、ミヤマシキミ、ムクゲ、ムクノキ、ムクロジ、ムラサキシキブ、メタセコイア、モチノキ、モッコク、モミ、モミジバスズカケノキ、モミジバフウ、モモ、ヤブツバキ、ヤマウルシ、ヤマグワ、ヤマコウバシ、ヤマザクラ、ヤマハンノキ、ヤマボウシ、ヤマモミジ、ヤマモモ、ユズ、ユズリハ、ユリノキ、リョウブ、レッドロビン
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