葉っぱ鑑定の入門書「葉で見わける樹木」著/林将之

 従来の樹木図鑑では、初心者が木の名前を調べることはできなかった・・・私はこう言い切っても間違いではないと思っています。事実、私が木のことを何も知らなかった学生時代、いろいろな図鑑をあさって木の見分け方を学ぼうとしましたが、さっぱりわかりませんでした。そもそも、葉っぱしかついていない木が多いのに、図鑑に載っているのは花や実ばかり。どうしてこうも使えない図鑑ばかりなのか? そんな疑問を抱いた私は、葉で木を見分ける方法を独学し始めました。それが本書を制作するに至ったきっかけです。葉で木を見分けるには、ただ感覚的に覚えるのではなく、まずどこに着目すればよいのか、類似種と何が違うのか、どうすれば覚えやすいか、といった合理的な手順や着眼点を持つことが大切です。そんなノウハウをこのポケットサイズの一冊に収めました。(作者)

※2010年7月14日に増補改訂版が発売になりました。本書は在庫がなくなり次第、販売終了となります。
 

葉で見分ける樹木

検索表
(p.4)検索表の一部

シロダモ見本
(p.82)シロダモ・ヤブニッケイ

ハウチワカエデ見本
(p.180)ハウチワカエデの仲間

ヒノキ見本
(p.200)ヒノキの仲間

小学館のフィールド・ガイドシリーズ22
葉で見わける樹木

発行/小学館
著者/林将之→プロフィール
定価/1750円(税込1838円)
判形/B6変形・256ページ
発売日/2004年3月31日

<本書独自の特長>
●4つのチェック項目で葉を簡単に調べられる、明快な検索方法。
●超リアルな葉のスキャニング画像で、特徴が鮮明にわかる。
●学術用語にとらわれず、類似種との見分け方をわかりやすく述べた本文。

<解説>
●葉で木の名前を調べる場合、まずそれが何の仲間(例:「カシ類」「モクセイ科」など)なのか見当をつける必要があります。しかし初心者にはこれが大きな難関です。本書では、巻頭の「検索表」を使って何の仲間かを簡単に調べることができます。調べたい葉について、「葉の形」「つき方」「ふちの形」「落葉樹か常緑樹か」の4項目をチェックして検索表をたどれば、候補種とそれらの掲載ページがわかります。(※このような検索機能がついた図鑑を「検索図鑑」と呼びますが、これまで初心者向けのものはほとんどありませんでした)

●本書では、身近な雑木林や公園で見られる木々を中心に約350種を紹介しています。使用した葉の画像は、筆者が独自に考案したスキャニング方法で撮影したもので、できる限り実寸大で表示しています。実物の葉を直接スキャナで取り込んでいるので、あたかも本物の葉がページにのっているようなリアルな立体感を感じていただけると思います。また、見分けのポイントとなる部分には、拡大スキャン画像や解説文を加えています。

●葉以外の写真には、フィールドで観察しやすい樹皮(幹肌)や樹形の写真を優先的に掲載しています。もちろん、よく目立つ花や果実の写真も豊富に掲載しています。解説文は類似種との区別方法に重点をおき、既往の植物学にとらわれることなく、自由で親しみやすい表現を心掛けています。文末には「見わけ難易度」を3段階で示し、巻末には用語解説もつけました。

<ご購入>
ご購入は全国の書店や、下記のAmazon(アマゾン)などのオンライン書店などでどうぞ。(※2010年7月14日に増補改訂版が発売になりました。本書は在庫がなくなり次第、販売終了となります)

 

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