1999年11月の欲望


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11/1

『テロリストのパラソル』を読み終える。すんげえおもしろかった。
主人公が全共闘世代のアル中のバーテンという、ちょっととっつきにくそうなキャラクターなため、作品世界にうまく入りこめるか心配だったのだが、立ち上がりが絶妙で一気に引き込まれてしまった。語り口も品がよく、脇を固めるキャラクターたちも魅力的、プロットもよく練られており大満足な仕上がりである。
おすすめ。


11/2

欲望充たされず。休日の前くらいは飲みに行きたいよ・・・。


11/3

嵐のイベントに行かなくてもよくなったため、秩父宮へラグビーを観に行く。早稲田v.s.日体大のゲームである。早稲田はFBの山崎、WTBの西辻という昨年のレギュラーをけがで欠いているため、力的にはちょっと厳しめ。
と思っていたのだが、日体大のできがひじょうに悪く、早稲田の一方的展開になってしまった。早稲田にも凡ミスが多かったのだが、日体大はそこをつくことができない。終わってみれば71対14で早稲田の勝利。
もっと緊迫したゲームになると思ったんだけどなあ。


11/4

会社の近所のつくねで飲む。その名のとおり、つくねのうまい店である。つくねというと鶏肉だんごを串刺しにしたものが多いけど、ここのは御幣もち状になっている。スパイスの具合がよく、塩で食べるのがおいしい。飲んで食べて飲んで食べて、いい感じで酔っ払えることができた。


11/5

実は、machineの販促の仕事をしていたりもするのですが、本日、ポニーキャニオンにてディーラーさんを招待してのイベントを行なったんですよ。アーティストのカラーからか女性のお客さんが多く、ひじょうに華やいだ雰囲気。
HAKUEI氏・Kiyoshi氏は細身のブリティッシュっぽいスーツ姿で登場。さすがにすごくかっこいい。お客さんひとりひとりと話をしていただけて、みなさん、喜んでいました。
その後、アイノクスのスタッフと軽く飲み、続けてディーラーさんと飲み、深夜帰宅となったのでした。


11/6

目が覚めたら12:00過ぎてた。というわけでだらだらと過ごす。夕方、ちょっと出かけて本を買い、鳥良で夕食。ここのどて玉子はおいしいなぁ。と愛知県出身・赤だし文化圏の男は思うのだった。


『追込』(ディック・フランシス/ハヤカワ文庫/544円)
『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』(カート・ヴォネガット・ジュニア/ハヤカワ文庫/544 円)
『チャンピオンたちの朝食』(カート・ヴォネガット・ジュニア/ハヤカワ文庫/680円)

かなり以前のことになるけど、『ダ・カーポ』の文庫特集で、柴田政人(元騎手)の選ぶディック・フランシスの競馬シリーズトップ5というのがあったんですよ。ちなみに順位は1・『重賞』、2・『大穴』、3・『利腕』、4・『追込』、5・『本命』。この中で唯一、読んでいないのが『追込』だったわけです。ちなみにぼくのおすすめは『利腕』ですね。主人公のシッド・ハレーがかっこいいんだ。
カート・ヴォネガット・ジュニアは着々と読み進んでいますね。


11/7


『池波正太郎が通った味』(馬場啓一/中公文庫/762円)
『謀将真田昌幸・上』(南原幹雄/角川文庫/724円)
『謀将真田昌幸・下』(南原幹雄/角川文庫/724円)

高校生の時、『真田太平記』を読んだのが、池波正太郎を読み始めたきっかけ。その後、『鬼平犯科帳』を読み、鬼平みたいな大人になりたいものだと思ったわけなんですよ。
現実にはまったく違う大人になってしまいましたが(笑)、これからちょっと軌道修正して、将来は渋い年寄りになる予定。というわけで池波正太郎が通った店を追体験することで、食の面から自分自身に渋みを加えていこうと思ってます。さて最初はどの店に行こっかなっ。・・・渋さのかけらも感じられない文章だな(笑)。
『真田太平記』を読んでいたこともあり、真田一族にはそこそこ興味があるんですよ。『真田太平記』は真田信之、幸村兄弟がメインだけど、『謀将真田昌幸』はその祖父・幸隆から始まり、父・昌幸に至る物語。どちらも知将といわれた武将なだけに、南原幹雄がどう料理しているのか楽しみである。


11/8

CD
『カブトムシ』(aiko/PCCA-01391)
『Dear...』(深田恭子/PCCA-01395)
『THE BEST OF HIROSHI K. 〜Yellow Spirits〜』(窪田宏/PCCR-00310)

『カブトムシ』はスロウバラード。しみじみくるいい曲だね。カップリングの『桃色』は『花火』テイストのアップテンポの楽曲。ぼく的にはこちらの方が好きだなぁ。
『Dear...』はインストアルバム。深田恭子がピアノを演奏しています。
窪田宏のベスト盤はBGMにいい感じ。ジャズっぽいテイストなので、夜、酒を飲みながら聴くのに最適。


11/9

欲望充たされず。


11/10

『影武者徳川家康』(隆慶一郎/新潮文庫)を読み終える。関ヶ原の合戦で徳川家康が殺され、その影武者が家康になりかわって行動するというストーリーである。荒唐無稽な話ではあるが、史実との整合性の取り方に説得力があり、かなり楽しめた。ただぼくが家康好きなため、“家康が入れ替わってしまう”という設定に、完全に入り込めなかったというのが残念だった。


11/11

欲望充たされず。


11/12

JOY SOUND(カラオケボックス/港区虎ノ門1-11-1-B1F/03-3580-5489)で同僚とカラオケ。もちろん1曲めは『A・RA・SHI』でしょう(笑)。初『A・RA・SHI』はわりとちゃんと歌えて満足満足。
おもしろいメンバーが多くて楽しいカラオケだったが、会計の時びっくり。まじ高過ぎ(怒)。2度とこの店には行かねえ。


11/13

オルゴール(レストランバー/中央区銀座6-5-1銀座美術館ビル2F/03-3573-0321)でパーティー。なんか見たことがある店だなあと思ったら、以前にも同じようなパーティーで来ていたことを思い出した(笑)。
和やかな雰囲気で心地よく飲んだ後、わざわざ上野までカラオケをしに行ったのでした(笑)。


11/14

パセラ(カラオケボックス/新宿区歌舞伎町1-3-16/03-5291-8351)へカラオケに行く。いやあ、歌ったよ、『A・RA・SHI』、4回も(笑)。おかげでかなり上達したね。『光について』はちょっとだめだめ。『白日』も自宅練習してたんだけど、ハイパーJOYにしか入ってないそうで、歌えなかったのだった。


11/15

コンサート
姫神(at:五反田ゆうぽーと)のコンサートに行く。姫神のコンサートといえば、即売である。お客さんがふだんCDショップに足を運ばない層なので、コンサート会場での即売はすごく売れるんですよ。10/6発売の『SEED』が58枚売れたのを始め、ベスト盤『森羅万象』他けっこうな売れ行きでした。


11/16

CD
『雨の日はふたりで』(木村佳乃/PCCA-01392)
『BEST』(Say a Little Prayer/BFCA-90001)

今回の木村佳乃は、彼女の低い声をうまく生かした曲で、けっこういいでき。高音のオンパレードな歌に疲れた人におすすめ。
Say a Little Prayerはビデオ付きのベスト盤をゲット。ありがとうございました。


11/17

欲望充たされず。


11/18

ライブ
窪田宏(at:ON AIR EAST)のライブに行く。思っていた以上にファンク色が強く、けっこうかっこいい。酒を飲みながら聴きたかったね(笑)。
販促担当者としては即売結果が気になるところだったが、サイン色紙がついたせいか、トータルで50枚以上売れたので満足できた。


11/19

CD
『でたらめな歌』(爆チュー問題/PCDG-00117)
『Twin Suns』(Dr.StrangeLove/PCCA-01363)
『コニーちゃんのクリスマス!』(コニーちゃん/PCCG-00523)

『でたらめな歌』はポンキッキーズで使われている楽曲。爆笑問題扮する爆チュー問題が歌っています。特典として、振り付け歌詞カード・ねずみシール入り。通常盤は銀のレーベルだけど、中には金のレーベルもあるらしいです。半カラオケ・全カラオケが付いていて、半カラオケはBメロのところだけカラオケになっています。かなりばかばかしくて、個人的にはすごくおすすめ。
Dr.StrangeLoveはGRAPEVINEのプロデュースや、奥田民生のサポートメンバーでおなじみ。通好みなバンドのアルバムです。
コニーちゃんのアルバムは定番のクリスマスもの。いや、いいクリスマスをおくりたいじゃないですか(笑)。


11/20


『武士沢レシーブ・2』(うすた京介/集英社/390円)
『Jドリーム完全燃焼編・8』(塀内夏子/講談社/390円)

どちらも最終巻。『武士沢レシーブ』は打ち切りのようで、ちょっと物足りない結末。『Jドリーム』はさすがの塀内タッチだった。

夕方から用賀の同僚の家でパーティー。毎度のことながら、だらだらといい感じで飲み倒すことができた。


11/21

イベント
machineのインストアイベント(at:HMV新宿サウス)に行く。マキシシングル購入者に渡す整理券・300枚は前日までにはけており、かなりの集客が予想された。お客さんの集合時間は13:00だというのにもかかわらず、12:30になる前からそれっぽいお客さんが着々と集合。集合時間にはほぼぎっしりといった状態になっていた。
イベント自体は、アーティストが遅れたりしてけっこうひやひやな進行だったが、噂で聞いていたのとは違ってお客さんは行儀がよく、無事にイベントを終了することができた。


11/22

からから亭(居酒屋/渋谷区道玄坂2-7-5/03-3496-7577)で飲む。以前はよく使っていたのだが、ここ最近はめっきりごぶさたしていた店である。前回来たのは3年以上前だが、その頃と全然変わっていない。狭さと小汚さが(笑)。リーズナブルなところと料理のおいしさも変わってなかったけどね。
店が混雑してきたので、ダイニングバー三間堂(居酒屋/渋谷区道玄坂2-6-16-7F/03-5459-2912)ヘ流れる。からから亭は変わっていなかったが、その周囲はけっこう変わっている。この店の入っているビルは3年前にはなかったのである。きれいな居酒屋で、掘りごたつ形式の座席がくつろげる。ちょっとワインを飲み過ぎたかもしれない。


11/23

秩父宮へラグビーを観に行く。早稲田v.s.慶応のゲームである。全勝対決ということで、いつもなら当日でも楽勝で買えるチケットは前売りで完売。前売券を買っておいてほんとうによかった。
ゲームは締まった好ゲームであった。前半は早稲田が優勢に進めたのだが、後半は慶応のFWの強さが目立ち、早稲田は押される一方。バックスからの展開もトップスピードに乗ることができず、慶応のディフェンスの前にゲインがなかなか突破できない。そうこうしているうちに慶応に独走トライを奪われ、一気に流れを持っていかれてしまった。
結果、21対29で早稲田の敗北。だが予想していたほどの実力差があったとは思えないんだよね。選手権での雪辱を期待したいよ、まじで。

しょんぼりしながら秩父宮を出たら、早稲田v.s.明治のチケットを売っていた。本来なら抽選で当たった人しか購入できないチケットである。今年の明治はコンディションが悪く、既に2敗しているため、当選しても交換に来ない明治ファンが多かったのだろう。思いっきり抽選に外れていたぼくは、迷わず買わせてもらいましたよ。
久々の早明戦、すっげえ楽しみ。

その後、AGAVE(南米料理/港区六本木7-15-10-B1F/03-3497-0229)でパーティー。テキーラが売りのようだったが、時間が早かったのでおとなしくワインを飲んだ。


11/24

『チャンピオンたちの朝食』(カート・ヴォネガット・ジュニア/ハヤカワ文庫/680円)を読み終える。筒井康隆の『文学部唯野教授』と村上春樹の『風の歌を聴け』を融合したような小説である(発表は『チャンピオンたちの朝食』の方が一番先だけど)。この作品のようなメタフィクションにカテゴライズされる小説を読むと、現実のあやふやさ、不安定さを感じるのだが、カート・ヴォネガット・ジュニア特有のシニカルさもあってか、この作品ではより強くそれを感じた。
スタイルもユニークだし、とにかくおもしろかったですね。


11/25

欲望充たされず。


11/26

ランチに偕楽亭(うなぎ/港区虎ノ門1-16-4/03-3501-0661)へ行く。ジャズの流れるシックな店で、のんびりとした雰囲気である。ここで鰻を食べるのは初めてなのだが、ふんわりとやわらかくてすごく美味しい。周囲にいた年輩のお客は、昼間だっていうのに、けっこう酒を飲んだりしている。う・うらやまし過ぎ。特にせいろを肴に酒を飲んでいたおっさん、今度真似させてもらいますね(笑)。
ちなみにこの店、バークレーバウチャーも使えるため、けっこうリーズナブルである。


11/27

ボナペティート(イタリアン/港区赤坂3-19-3-B1F/03-5570-0022)でパーティー。上品な雰囲気のイタ飯屋である。参加者の1人である幸せ一杯な同期の男を肴に、楽しい酒が飲めた。その後、もう一軒はしごしたのだが、みんなだめな酔っぱらいぶりを発揮していたね(笑)。


11/28


『奪取・上』(真保裕一/講談社文庫/714円)
『奪取・下』(真保裕一/講談社文庫/714円)

新刊ではないのだが、ミステリ系フォーラムで話題になっていたのに興味をひかれ購入。この作者の『ホワイトアウト』もすばらしくおもしろかったので、期待度満点である。


11/29

ライブ
machine(at:LIQUID ROOM)のライブに行く。ファンクラブ限定の追加公演ということで、見るからに気合いの入ったお客が多い。ただ思っていたよりコスプレしていた人は少なかったけど。
ライブ自体はパンク色が強く、かなりハードでけっこうかっこいい。HAKUEIのステージングも、さすがに絵になるなと感心させられた。


11/30

ライブ
machine(at:LIQUID ROOM)のライブに行く。本日が本公演である。前日に見かけたお客もけっこう見受けられる。印象に残る格好をしている人が多いんで、なんとなく覚えてしまうんですよ(笑)。
終演後、簡単な打ち上げがあり、招待客をアーティストに引き合わせる。ディーラーも熱心なファンだったりして、アーティストとお話ができてすごく喜んでましたね。



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