1999年2月の欲望


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2/1

キッチン・ボン(レストラン/渋谷区恵比寿西1-15-2/20人くらい)でランチ。羽衣えるの『TOKYO 隠れ名店お宝本』で紹介されているのを見て行ってみた。カレーライスが850円(通常1000円)、ハンバーグステーキが1500円とランチ時でもけっこうなお値段で、これでまずかったらどうしようかと思ったんだけどおいしくてよかった。今回オーダーしたハンバーグステーキは、滑らかな舌触りで普通の洋食屋とは一味違っている。
個人的には料理人のおじいさんのアクションが大きくなくて残念だったけどね。


2/2


『隣り合わせの灰と青春』(ベニー松山/集英社S.F.文庫/562円)
『オールアウト』(時見宗和/スキージャーナル/1600円)
『二匹』(鹿島田真希/河出書房/1200円)

『隣り合わせの灰と青春』の作者、ベニー松山くんとは、同時期に『ファミコン必勝本』のライターをやっていたというつながりに加え、大学の同級生だったりもします。この本に関してはJICC版の初版も持ってるんだけど、ベニーくんの生活にささやかなお手伝いを、ということで買いました。それにしてもあとがきを読んでびっくり。彼が大学を卒業したのは、つい最近だったとは・・・。 『オールアウト』は早稲田大学ラグビー部・中竹組(ラグビーではその年度のチームを、主将の姓を冠して呼びます)を描いたノンフィクション。無名プレイヤーでありながら、強いキャプテンシーを持った中竹竜二という男が題材になっている。最近、早稲田のラグビー部の本って多数出版されているんだけど、中竹というキャラクターには興味を持っていたんで購入した。 『二匹』は文藝賞の受賞作。作者は白百合女子大の学生とか。ルックスもわりとかわいかったし、サイン本だったので買っちまいました。

2/3

一番どり(焼き鳥/渋谷区恵比寿西1-9-3-B1/50人くらい)でランチ。ここの親子丼は味が濃くてけっこう好み。あまり上品な感じではないんだけど、ついつい食べたくなってしまうんだよね。


2/4

欲望充たされず。


2/5

ゲーム
『宇宙戦艦』(バンダイ/PS)

」の表記に関してはお約束ということで(笑)。とりあえずオープニングだけ観たんだけど、かなりかっこいい。やっぱって絵になるメカだね。演出もわかってるって感じだし。ただ読み込みの多さには閉口した。
ちなみに初回特典の設定資料集はいま一つ。あわてて買うことなかったかもしんない・・・。


2/6

ビデオ
『SAMURAI FICTION』(販売元・ポニーキャニオン)

『スワロウテイル』の時代劇版ってところだろうか。絵はすごくスタイリッシュで、さすがミュージッククリップ出身の監督である。 個人的には緒川たまきの破壊的キュートさが印象的。モノクロに映えるんだわ、彼女。もうやられたって感じでした。

2/7

ビデオ
『オースティン・パワーズ』(販売元・ポニーキャニオン)

評判のバカ映画。絵はレトロスペクティブなポップ。けっこういい雰囲気なんだけど、まじくっだらねーの。ただそれもなんか許せるくだらなさなんだよね。ちなみにおもしろいかどうかだけど、『コーンヘッズ』がOKな人ならまず大丈夫、NGな人のうち60%くらいは大丈夫なんじゃないかと思うんですが、みなさまいかがなものでしょうか(ちょっと自信なし)?


2/8

一週間ぶりの酒。新発売のアサヒ生ビール・ビアウォーターにチャレンジする。
おお、けっこう口当たりがいいじゃん。
ひさびさの酒は五臓六腑にしみわたるねえ(笑)。


2/9


『美味しんぼ(69)』(雁屋哲・花咲アキラ/小学館/505円)
『オールナイトライブ(3)』(鈴木みそ/アスペクト/850円)

『美味しんぼ』はお約束。
『オールナイトライブ』の作者の鈴木みそさんとは、以前ぼくがバイトしていたキャラメルママに勤めていたというつながり。ぼくが入る前に辞めちゃったので、面識はほとんどないんだけど(2〜3度飲み会でごいっしょしたことがあるくらい)。みそさんの作品って、『あんたっちゃぶる』や『おとなのしくみ』もおもしろいんだよね。


2/10

酒落(居酒屋/渋谷区恵比寿西1-14-1/カウンター4・座敷10・テーブル13)でランチ。築年数の長そうな、居酒屋然とした居酒屋である。ランチメニューは一律1000円とちょっと高めだが、おかわり自由で副菜も多い。オーダーしたのはスペアリブ、これがけっこううまかった。


2/11

夜、パセラ(カラオケボックス/新宿区歌舞伎町1-3-16/たくさん)へ。TRICERATOPSの『FEVER』に初チャレンジ。激へただった・・・。練習します。
猿岩石の『My Revolution』はけっこう気分よく歌えた。やっぱいい曲だわ、これ。


2/12

夜、BILLY BAREW'S BEER BAR(ビアバー/渋谷区恵比寿南3-1-26/30人強)へ。世界のビールが飲めるビアバーである。東京の地ビール、東京エールを頼む。すっきりとした味わいでおいしかった。
ビールで体を作った後、ODIN(バー/渋谷区恵比寿南1-8-18K-1ビルB1/20人くらい)へ行く。『東京のBar』(枝川公一/プレジデント社/1400円)でチェックした店である。この本でブラッディマリーがほめられていたのでオーダーしたのだが、これが絶品!! なんと緑健農法で作られたトマトを絞ったトマトジュースが使われているのである。さわやかな飲み口で、ほんと〜においしい。
この店、カクテルで使う果物は旬のものしか使わないそうで、果物がないときはカクテルも作らないそうだ。というわけでブラッディマリーも4月までしか飲めないとのことである。ちなみにモスコミュールもうまかったが、これに関しては宇都宮のシャモニー(バー/宇都宮市江野町10-2/30人くらい)でぶったまげた経験が既にあるので、ブラッディマリー程の衝撃は受けませんでした。


2/13

映画
『のど自慢』

音楽映画は好きなんで、前々から観たかった作品。かなり期待して行ったんだけど、期待通りの出来だった。すっげえおもしろい。大友康平がめちゃくちゃいい味だしてんだよね。これはまじでおすすめ。
ちなみに新宿の武蔵野館で観たんだけど、この劇場、シートがよくなってて快適でした。


2/14

ラグビーの日本選手権・早稲田大学v.s.トヨタ自動車を観るために秩父宮ラグビー場へ行く。ひじょうに天気がよく、客の入りは上々。たぶん負けるだろうなあとは思ってたけど、予想以上の大敗だった。7対101(泣)。
ただ大差はついたけど、早稲田のプレイヤーはよくがんばっていた。ディフェンスはひたむきだったし、アタックでも何度もいいシーンがあった。しかしあと一歩をつめきれないシーンが多かった。
それにしてもトヨタ自動車のプレイヤーは強く、巧かった〜。社会人のチームにひいきがないので試合を観に行くこともなかったんだけど、あんな試合を観せられるとちょっと行く気にさせられるね。次のシーズンはサントリーの試合にでも行ってみようかな。ま、ある意味スポンサーみたいなものだからさ(笑)。
今回の大差ゲームで、また日本選手権不要論が出てきそうだけど、社会人チーム4強と大学生チーム4強といった形式がよくないんじゃないかと思う。サッカーの天皇杯みたいな形だったらまだましなんじゃないかな。


2/15


『ムーン』(松本花/新書館/505円)
『時空冒険ヌウマモンジャー』(井沢寛・菊池晃弘/集英社/933円)

『ムーン』は店頭で見かけて購入。表紙から電波が出ていたのである(笑)。ボーイズラブ系だったらつらいなあと思ったんだけど、ノーマルな作品でほっとした。タッチはわかつきめぐみをより繊細にした感じで、ファンタジー色の強い雰囲気でした。
『時空冒険ヌウマモンジャー』は井沢・菊池の作品。第1刷の発行が1998年5月6日なのに、きのう買ったものも初版だった。売れてないのね・・・(涙)。
ちなみに井沢・菊池と同じキャラメルママ所属のまんが家・石塚祐子さんの『犬マユゲでいこう』は、業界内幕ものでめちゃめちゃおもしろいです。これは必見。・・・でも売ってるかなあ?


2/16

ほの字(居酒屋/渋谷区恵比寿西1-5-8/テーブル4人x8・カウンター5・座敷あり)でランチ。昼のメニューはどれも900円である。銀むつの煮付をオーダーしたのだが、こってりとした銀むつを軽くしあげておりすごくおいしい。味噌汁も具の多いあさり汁で、ポイントが高かった。


2/17

元気一杯(ラーメン屋/渋谷区東2-23-8/カウンター15くらい)でランチ。背脂浮きのとんこつ系ラーメンの店である。もともと千葉が地元のラーメン屋らしい。
テイストは、桂花ラーメンとか天下一品のラーメンをあっさりさせて、それに背脂を加えたようなもの。価格帯は560円〜1190円。この値段でこの味だったら文句はないね。


2/18

つぼ八で飲んだ後、ODIN(バー/渋谷区恵比寿南1-8-18K-1ビルB1/20人くらい)へ行く。ブラッディマリーはお約束。やっぱりうまい〜。他のカクテルもいろいろ試したいけど、トマトがシーズンのうちは、この店ではこれしか飲まないかもしれない。


2/19

幕張メッセへMacEXPOを見に行く。めあては物販のコーナーである。だが残念ながらあまり欲しいものは見つからず。全体になんだかビジネスショーみたいで、お祭りっぽい感じが薄かったように思われる。せめてもの救いはイタチョコのラショウさんを見れたことかな(笑)。イタチョコグッズを買おうと思ったんだけど、混みあってて断念。


2/20


『ともだちなんにんなくすかな・2』(現代洋子/集英社/733円)
『名探偵コナン・22』(青山剛昌/小学館/390円)

『ともだちなんにんなくすかな』はぼくが現代洋子を知ったきっかけの作品。1巻が本屋で平積みになっていたんだけど、その表紙から電波が出ていたのである。作品の内容は、作者がお見合いパーティーに行ったり合コンをしたりと結婚相手を探していくまんが。作者の不幸っぷりがすっごく笑えるんだよね。この第2巻で終了なんだけど、オチも見事でした。
『名探偵コナン』はお約束ですね。

ゲーム
『さくま式人生ゲーム』(PS/タカラ/SLPS-01740)

ひじょうに評判のいいボードゲームなので、ちょっとやってみようと思い購入。前から買おうとは思っていたんだけど、売り切れていて買えなかったんだよね。


2/21

りきしゃまん(居酒屋/新宿区西新宿1-15-3-B1/たくさん)で飲む。たいして混んではいなかったのだが、料理の出るのが遅い遅い。あまりに遅いので鍋をキャンセルしようと思った瞬間に鍋到着(笑)。内容自体は、安い割にはまずまずの味だった。


2/22


『道誉なり・上』(北方謙三/中公文庫/629円)
『道誉なり・下』(北方謙三/中公文庫/590円)

男を描く作家、男の人生を描く作家こと南畑・・・じゃなくて(このネタがわかった人、ぜひメールください。語り合いましょう(笑))北方謙三の南北朝物は大好きなのです。男を描く作家、男の人生を描く作家だけあって(もうええっちゅうねん)人物の造型がすごく魅力的だし、話のつくりもさすがにうまいんだよね。今回の主人公は佐々木道誉なんだけど、あいかわらず渋いチョイスだ(ちなみに彼の南北朝物の主人公は、『武王の門』が懐良親王・菊池武光、『破軍の星』が北畠顕家)。フィクションなんで、もちろん作家の想像によっているところも多いけど、中世史のトレンドもうまく取り入れている感じがします。


2/23

恵比寿ラーメン(ラーメン屋/渋谷区恵比寿西1-32-16/15席くらい)でランチ。醤油ベースのごくごくオーソドックスな東京ラーメンがメイン。価格帯は620円〜920円。あまりに普通の醤油ラーメンなので、うまいとは思うけど素直にうまいとは言えない自分に気づいたりする(笑)。


2/24

CD
『無罪モラトリアム』(椎名林檎/TOCT-24065)
『むらさき。』(ともさかりえ/TOCT-24061)

椎名林檎にはデビュー曲『幸福論』でノックアウトされてしまったわけですよ。というわけでファーストアルバムもゲット。
いやあすごくいいよ、このアルバム。リンゴワールド大全開。歌詞が独特だけど、彼女にかかるとすごく説得力を感じる。曲的にはミドルからスローなナンバーに魅力的なものが多いように感じました。
で、ひとこと。『幸福論』は・・・・・・・やり過ぎだと思うぞ(泣)。
『むらさき。』はシーナ・リンゴ楽曲のチェック目的でゲット。ちなみに椎名林檎のクレジットは、他人に楽曲を提供する時はカタカナ表記にしているようだ(広末涼子の『プライベート』・・・『ジーンズ』のcw・・・の時もそう)。
このアルバムが実は大当たり!! シーナ・リンゴを始め、古内東子、鈴木祥子とナイスな作家陣が勢揃いしている。どの曲もいいんだけど、なかでも林檎ちゃんの『カプチーノ』は絶品。彼女が他人に曲を提供する時は、歌詞からあくが取れてひじょうに聴きやすくなり、リンゴワールドに普遍性が生まれてくるんだよね。『カプチーノ』はシングルカットもされているので、とにかく聴いとけ。


2/25

お笑い
心斎橋筋2丁目劇場へ行く。3月に閉館してしまうので、行けるうちに行っておこうというわけである。出演者は、ルート33、みのなが、ライセンス、モストデンジャラスコンビ、シェイクダウン、チュートリアル、2丁拳銃、シャンプーハット、次長・課長で、進行に陣内智則。シャンプーハットが破壊的におもしろかった。シェイク、次課長はまあまあ。閉館ということもあってか、客の入りはすごかった。


2/26

お笑い
梅田花月へ行く。『名探偵山田花子』を観るためである。土曜日オンエアの番組の公録で、招待客も多く客の入りはなかなか。ただし有料客は先に入れてくれる。メインの出演者は山田花子、石田靖、藤井隆で、ゲストは周富徳だった。周さんがセリフかみかみでリズムが悪く、いまひとつ乗り切れない。でも石田靖の花子への突っ込みは相変わらずシャープで、そのからみには笑えた。藤井くんの動きが少なかったのは残念だったけど。


2/27

梅田のCHER CHER(レストランバー/大阪市北区芝田1-8-1-2F/30席くらい)で宴会。大いに飲み、語る。


2/28

大阪から帰ってきて、なんやかやしている間に一日終了。


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