2005年3月の欲望


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欲望充たされず。


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灯溜厨 hi−ryu's(京Dining/東京都新宿区西新宿1-4-1-4F/03-3344-0297/http://r.gnavi.co.jp/g011012/)で飲む。京都っぽいイメージを前面に出した和風ダイニングである。どの料理も上品な味でひじょうにおいしかったが、中でもおでんがナイス。酒が進みましたよ。


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欲望充たされず。


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欲望充たされず。


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映画
『ローレライ』を観る。第二次世界大戦末期の太平洋戦線を舞台に、米軍による原子爆弾投下を阻止するため、秘密裏に出撃した潜水艦の戦闘活動とその搭乗員たちの姿を描いた作品である。歴史の大きな渦に巻き込まれた人間が、自分たちの信じるものを守るため巨大な敵に立ち向かっていくという内容で、ひじょうに感動的なストーリーとなっている。
しかしその一方で、“軍事兵器と美少女”をモチーフにした作品であるというマニアックな見方も可能。樋口真嗣監督(平成『ガメラ』でおなじみ)というのが大きなフックとなるのはもちろん、富野由悠季が役者として出演していたり、ミニチュアヒナ型制作が海洋堂だったり、こっそりと出渕裕、押井守、庵野秀明などなどがスタッフに加わっていたり、その人選からはひじょうに“わかっている感”が伝わってくる。その影響もあるのであろう、作中、映像の端々で、自分の中のある特定の琴線がぎゅいんぎゅいん揺らされてしまった。個人的には、戦争のある局面で美少女が重要な要素を担うという点から、第二次世界大戦版『超時空要塞マクロス』的な受け取り方をしたので、板野一郎がいてほしいなあなんて一瞬思ったのだが、舞台が第二次大戦では板野サーカスは難しいですね……。
結論としては、香椎由宇のパナビア・透明度(パナビア・トーネードという戦闘機にかけたミリタリーギャグ)の高い美しさはやばかったと。そういうことです(笑)。
ともあれ大作映画としての楽しみ方はもちろん、マニア的な鑑賞にも十二分に耐えうる作品だった。おすすめです。

夜は世界の山ちゃん南池袋店(手羽先居酒屋/東京都豊島区南池袋1-16-2-B1F/03-5950-0747/http://www.yamachan.co.jp/index.html)で飲む。南池袋店で飲むのは初めて。17:00から始めて23:00過ぎまで飲む。銀河高原生ビールおいしいっ、ていうかすっげえ酔っぱらった……。


3/6

新大久保の笑笑で飲んだら、周囲の客が外国人ばかり。笑笑なのに(笑)、日本とは思えない雰囲気ですごくおもしろかった。笑笑で飲むのはひさびさだけど、かなり安いのな。


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欲望充たされず。


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欲望充たされず。


3/9

『暗闇の中で子供―The Childish Darkness』(舞城王太郎/講談社ノベルス/1200円)を読み終える。デビュー作『煙か土か食い物』の続編で、奈津川家サーガと呼ばれているシリーズの第2作にあたる作品である。前作の主人公は奈津川四兄弟の四男・四郎だったが、今作の主人公は三男・三郎。福井県西暁町で起きた事件に巻き込まれた奈津川三郎の姿が描かれている。
好き嫌いはまちがいなく分かれると思うが、もう本当に傑作!! 舞城すごいよ、まじで。
バイオレンス満載な内容で、そのあたりで引いてしまうこともあるとは思うが、密度の高くスピード感のある文章にはとにかく圧倒される。また他の作品を引用して文章に織り込んでいくという技法も、かつての渋谷系や最近のヒップホップ的で、周辺の文脈(文学に限らず)を読み込んでいく楽しさをも感じさせる。
この作品、レーベルは“ミステリ”であるが、物語へのアプローチはひじょうに文学的で、ラストの疾走感にはまじクラクラした。カート・ヴォネガットJr.の『スローターハウス5』を初めて読んだときと同じくらいしびれた。
大おすすめ。
……だけどちょっと強烈なので、まずは『煙か土か食い物』を読んで、合うかどうかを確かめた方がよいかも。


3/10

アレハンドロ・アメナーバルのウェルカム・レセプションに出席するため、『SPAIN LOVES JAPAN 〜スペインより愛をこめて〜』が行なわれているヒルサイドフォーラムへ行く。パーティーでは、新潟のフィールドミュージアムにあるレストラン・まつだい食堂(ケータリング/新潟県十日町市松代3743-1/025-595-6180/ http://www.noubutai.com/shop/restaurant/index.html)の料理がケータリングで供されていたのだが、おにぎりや新潟の地元料理はどれもおいしく大満足できた。シャンペンもワインもよかった。


3/11

仲のいい取引先の人が異動ということで、仕事飲み。けっこう笑える飲み会だった。2:00過ぎまで飲んだんだけど、それでも眠らなかった自分をほめてやりたい(笑)。


3/12

東京都写真美術館へ『グローバルメディア2005 おたく:人格=空間=都市』を観に行く。ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館『おたく:人格=空間=都市』の再現展示で、最終日が3月13日(日)ということであわてて行ったわけである。
会場に着いたのは14:30くらいだったのだが、その段階で1時間待ち(死)。まとまった読書タイムができてよかったでーす。< ムダにポジティプシンキング
どんどん伸び行く行列をたま〜に見てみると、客層はけっこうばらばら。いかにもな人もいれば、わりとかわいい女子が一人で来てたり、親子連れもいたり(ちびっ子に見せてもいいのかw)、なかなかゆかいな情景だった。
本体の展示でおもしろかったのは、おたくの個室をミニチュアで再現したもの。めちゃめちゃシンパシーを感じてしまう(笑)。で、その側にはレンタルショーケースが展示されてたのだが、おたくの個室のミニチュアと並記されることで、街にあるレンタルショーケースも自我の発露の一形態なんだということが伝わってきて、いやあうまいもんだなあとその切り口、見せ方に感心させられた。
目に見える現象という“断面図”を、通常とは違った文脈から読み解くという行為は、やはりいい刺激になる。そんなに大きな展示ではなかったのだが、なかなかおもしろかった。
その後、恵比寿ということで、ミスタークラフトに行ってリアルレンタルショーケースをチェック。ミスタークラフトではさすがに車を扱ったものが多く、「人格=空間=都市」のメタなショーケースになってるなあと思ってみたりみなかったり。


3/13

初・牛角。値段の割りにけっこううまいんだね、牛角。


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欲望充たされず。


3/15

たまや(九州料理/東京都渋谷区恵比寿西1-8-13-2F/03-3477-7377/http://www.tamaya.to/index.html)で飲む。九州、博多の料理を出す店だが、刺身もうまいし、アボガドも(笑)うまかった。焼酎もこっっってりと飲んじゃいましたよ。


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欲望充たされず。


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『アヒルと鴨のコインロッカー』(伊坂幸太郎/東京創元社/1500円)を読み終える。『このミステリがすごい 2005年版』第2位、第25回吉川英治文学新人賞受賞の長編小説である。日常系のミステリで、語り手は引っ越した先の隣人から書店強盗に誘われた若い男と、連続ペット殺し事件にまきこまれた若い女のふたり。現在(語り手は若い男)と2年前(語り手は若い女)の事件が交互に描かれるという構成になっている。 共通の登場人物はいるもののパラレルのように思えたストーリーが、クライマックスで一本に収束し隠されていた真実が露にされる瞬間は本当に見事。ひじょうによくできた作品で(ディテールの小ネタも楽しい)、その巧みさに感嘆させられた。おすすめ。


3/18

会社飲み。がーっと飲みましたよ。


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欲望充たされず。


3/20

太陽海岸(スペイン料理/東京都港区北青山2-7-30/03-3402-2791/http://www.tempovivo.com/r/costadelsol/index.html)で飲む。明るい雰囲気の店で、料理は上々。ビールをこってりと飲んでしまったが、スペイン料理の店だけに、もっとワインを飲めばよかったかも。


3/21

千葉マリンスタジアムへ、千葉ロッテv.s.巨人のオープン戦を観に行く。三連休最終日ということスタンの集客は上々。雲一つない晴天で、ビールがおいしい!! やっぱ野球場でビールってパターンは、最強のシチュエーションのひとつですなあ(笑)。
実は今回の観戦、ゲームよりも、名高いライトスタンドの千葉ロッテファンの応援に注目していたのだが、ひじょうに元気な応援で、あの場にいたら楽しいだろうなあと思わされた。ひいきチームがないのであれば、あれを観たらファンになっちゃいそうな気がする。
試合は10対1と千葉ロッテの圧勝。ライトスタンドも大いに盛り上がっていたし、ビールもおいしかったし、楽しく観戦できた。

その後、カラオケ館で軽く歌い、くふ楽で飲み、ちょっと熱く語って(笑)終了。


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欲望充たされず。


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欲望充たされず。


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名古屋出張。風来坊(居酒屋/愛知県名古屋市中区栄3-1-18-3F/052-241-3596)でがっつりと飲む。手羽先うまいねえ。とはいえ、個人的には土筆の玉子とじにやられてしまったのだった。懐かしい味でした。


3/25

イチビキ(割烹/愛知県名古屋市中村区名駅南1-3-16/052-582-3811)で櫃まぶしを食べる。お座敷に通され、丸い卓袱台で櫃まぶし。味がいいのはもちろんだけど、なんか昭和レトロな感じがナイスだった。

夜はがっつりとすき焼き。満腹満足。


3/26

昼間っからがっつりと食べる。


3/27

スウィングガールズのライブイベント(at:タワーレコード渋谷B1F)に行く。映画『スウィングガールズ』のDVDの発売記念イベントである。基本的には矢口史靖監督とスウィングレディース&ジェントルメンにガールズが若干名参加するというイベントだったのだが、蓋を開けてみればガールズの参加は12名!! 会場は盛り上がる盛り上がる。
年末のライブの時と同様、ガールズのだらだらトークが展開された後、バンド編成のシーラカンスが登場し、2曲演奏し交替。矢口バンドの単独演奏の後にはガールズも参加しての演奏。ここで上野樹里まで飛び入りし、またまた大盛り上がり。インストアライブなのにアンコールまであって(笑)、ひじょうにいい感じで終了。
楽しいイベントでした。


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欲望充たされず。


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『スペシャリストの帽子』(ケリー・リンク/ハヤカワ文庫/840円)を読み終える。世界幻想文学大賞受賞作『スペシャリストの帽子』、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア記念賞受賞作『雪の女王と旅して』、ネビュラ賞受賞作『ルイーズのゴースト』を含む11編の短編小説が収録された短編集である。 傾向としては、柴田元幸の解説に曰く「ほとんど子供の妄想をそのまま膨らませたかのように見える非リアリズム小説」が多く、独特なテイストの、現実から少し浮遊した感じの不思議ワールドを体験することができた。


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欲望充たされず。


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欲望充たされず。



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