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『林蔵の貌 上・下』(北方謙三/集英社文庫/各563円)を読み終える。主人公は、江戸時代後期に蝦夷地からその北方へとかけて測量を行なった間宮林蔵。読む前は間宮林蔵の探検行を描いているかと思ったのだが、蝦夷地における幕府・水戸・薩摩・朝廷の暗闘と、それにまきこまれた男たちの生き様を描いた物語だった(個人的には、この方が好きなタイプのストーリー)。
さすがに男を描く作家、南畑剛三……ではなく北方謙三だけあって、登場人物はいずれもひじょうに魅力的。長い小説だったのだが一気に読むことができた。おもしろかったー。
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欲望充たされず。
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秩父宮ラグビー場へラグビー日本選手権大会を観に行く。早稲田v.s.タマリバ戦。大学日本一とクラブチーム日本一の対戦である。タマリバには早稲田出身の選手が多く、ある意味、現役対OBの対戦のようなものである。
実力は現役の方が上ではあるものの、先制したのはタマリバ。キック処理をミスしたところをつかれ、PRの突進からWTBにつながれトライ。タマリバのDFはひじょうによく、なかなか早稲田は得点を奪えなかったのだが、16分にSO久木元のインゴールへのキックパスをCTB菊池がおさえてトライ。18分にはペナルティからオープンに展開してトライ、24分にはSO久木元の個人技、30分にはWTB首藤の独走でトライと、着々と加点していき、前半を26対5で折り返す。タマリバのSO福田は早稲田OBなのだが、そのステップ・プレーはおもしろかった。
後半、先制したのは早稲田。6分にオープンにまわしてFB五郎丸がトライ。その後少し停滞したものの、22分にSO久木元のトライ、続けて24分、33分、36分とトライを奪い、守ってはタマリバを完封。結果、後半33対0、計59対5で勝利した。
個人的な ベストプレイヤーはFB五郎丸。懐が深いとはこういうプレーだな、というものを見せてもらえた。
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映画
『Ray』を観る。レイ・チャールズの生涯を描いた音楽映画である。女関係がぐちゃぐちゃであろうが、ドラッグまみれだろうが、音楽ビジネスにおいてタフな商売人であろうが、家庭をまるで顧みなかろうが、にもかかわらず彼の生み出す音楽はすばらしく美しいことを余すことなく描いている。
ジェイミー・フォックスすばらしい。そしてもちろん、映画を彩るすべての楽曲がすばらしい。
おすすめです。
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ビデオ
『食神』を観る。監督・脚本・主演は、『少林サッカー』、『カンフーハッスル』でスマッシュ・ヒットをとばしたチャウ・シンチー(1996年/2作目)。周囲の裏切りによって香港料理界の“食神”の座を奪われた主人公が、表舞台に返り咲くために奮闘するというのがおおまかなストーリーである。
ベタなギャグから『ミスター味っ子』を思い出させるようなギャグまで、チープでくだらないネタがてんこもりで、かな〜り笑わされた。くだらない映画好きには、文句なしでおすすめ(笑)。
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欲望充たされず。
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2/12
小春日和の秩父宮ラグビー場へラグビー日本選手権大会を観に行く。早稲田v.s.トヨタ自動車戦。天候に恵まれたせいか客の入りは上々で、特に日射しの暖かいバックスタンドは8〜9割の入りである。
個々の力の差は感じるものの(特に外国人選手はヤバイ)、先制したのは早稲田。11分に、やや距離のあるPGを五郎丸が決める。20分にも早稲田は PGで加点。大学生との試合とは異なり、早稲田はトライを取りにいくより、PG、DGで小刻みに加点していくことをチョイスした模様である。しかし28分には、トヨタにスクラムトライを奪われ逆転。スクラム、モールともかなり押されていたのでちょっとイヤーな感じが漂ったが、トヨタの得点をこの1トライに抑え、前半を6 対7で折り返す。
後半は開始1分でDG成功。早稲田がゲームをひっくり返す。しかし早稲田はそれ以降、トヨタディフェンスの前になかなか得点を取ることができない。ディフェンスの奮闘で得点も与えないものの、ひじょうに苦しい展開が続く。後半30分、トヨタにトライを奪われ再逆転されると、36分にも追加でトライを奪われてしまう。終了間際、早稲田はトヨタゴール前に迫るが、ターンオーバーされ、そのまま大きく切り返されてのだめ押しトライでノーサイド。結果、後半3対21、計9対28で敗北した。
結果的に負けはしたものの、早稲田らしいほんとにいい内容の試合だったと思う。選手たちの果敢にディフェンスに行く姿に、体の血が熱くたぎった。今までの日本選手権は、あまり勝敗ということを意識せずに観戦していたのだが、この日のゲーム、彼らはトップリーグのチームと同じ舞台の上で戦っていた。早稲田は“健闘”ではなく“惜敗”だったと思う。
ここまでのレベルに大学チームを引き上げた清宮監督とプレイヤーたちは、ほんとーにすごい!!
最後にいいものを観せてもらった。ほんと観戦してて楽しいシーズンだった。
夜、晴々新宿隠れ家(和食/東京都新宿区歌舞伎町1-27-1-4F/03-3209-8080)で飲む。味はまずまず。
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映画
『運命を分けたザイル』を観る。ノンフィクション文学『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』が原作で、標高6,600メートルのシウラ・グランデ峰を下山する途中、トラブルに巻き込まれてしまった2人のクライマーの姿が描かれている。当事者へのインタビューと役者によるドラマ部分で構成されているのだが、本物の雪山で撮影された映像は、映画とはいえその恐怖に圧倒される。
絶望的な極限状態でもあきらめず下山を続けていく2人の姿からは、人間の持つ“生きる力”を強く感じとれた。めちゃめちゃ重厚な作品で見ているだけで疲れたのだが(笑)、リアリティの持つ説得力に心うたれた。おすすめ。
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2/16
『人のセックスを笑うな』(山崎ナオコーラ/河出書房新社/1000円)を読み終える。第41回文藝賞を受賞し、第132回芥川賞の候補(受賞せず)になった、美術系の専門学校の生徒(19歳)と女講師(39歳・既婚)の恋愛を描いた小説である。すっとぼけたタイトルとキテレツなペンネームに興味をひかれて読んだのだが、内容はオーソドックスな私小説だった。
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DVD
『HARUKO』(PCBC-50647)を観る。戦中・戦後の混乱期を生き抜いてきた在日朝鮮人一世の母と、その母の姿をフィルムに記録してきた元朝鮮総連カメラマンの息子を題材にしたドキュメンタリーで、女版『血と骨』ともいうべき内容の作品である。
大勢の子供を育てるために、違法だったパチンコの景品買いで合計37回の逮捕歴を持つという母親。その生きる力が、淡々とした映像により強い説得力で迫ってきた。生きていくことの意味みたいなものを、あらためて考えさせられる作品だった。
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木亭(木偏に亭で1文字)屋(きてや)西武新宿駅前店(串焼/東京都新宿区歌舞伎町2-45-4若月ビル1F/03-3204-6320/http://r.gnavi.co.jp/a218700/)で飲む。ここの串焼はひじょうにうまく、焼酎が進む進む。軽飲みにしようと思ったのだが、思わずがっつりと飲んでしまった……。
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大阪出張。焼肉いま吉(焼肉/大阪府大阪市北区曽根崎新地2-3-21澤田東急ビル1F/06-6455-0076/http://r.gnavi.co.jp/k118207/)で飲む。大阪企業の焼肉どん2系の焼肉屋である。シックな内装の店で、味もナイス。特に内臓系がおいしー。がっつりと食べて、がっつりと飲んだ。歌舞伎町にも系列店があるので、ちょっと行ってみようかなと思わされた。
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引き続き大阪出張。ランチは阪神スナックパークで、いか焼きにたこ焼き(粉ものばっかりだな……)。ジャンクな感じがいいんだよね〜。
『コトラーのマーケティング講義 基本コンセプト300』(フィリップ・コトラー/ダイヤモンド社/2200円)を読み終える。原題は“Philip Kotler's FAQ's on Marketing”。Q&A形式で書かれているせいか、比較的読みやすい本である。
日常の業務に照らし合わせたり、仕事に関して考えていることを検証したりしながら読んだのだが、方向性を補強できたり、至らない点を反省できたり、ひじょうに有意義な読書だった。おすすめ。
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酒菜家(さかなや)上野店(居酒屋/東京都台東区上野2-8-4日栄ビルB1F/03-3833-3780/http://r.gnavi.co.jp/g228804/)で飲む。魚介類を中心にオーダーしたのだが、どれもおいしく酒ががんがんと進んだ。おすすめ。
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秩父宮ラグビー場へラグビーを観に行く。NECグリーンロケッツv.s.トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦。両チームとも特に好きなチームというわけではないのだが、NECのSO・ヤコ・ファン・デル・ヴェストハイゼン(南アフリカ代表)の去就がどうなるかわからないということで、足を運ぶことにした。
全体を通して両チームともディフェンスがよく、ひじょうに締まったいいゲーム。残念だったのは、スコアボード側に座っていたので(トヨタファンのど真ん中)、前・後半の多くの時間、ゲームが遠いサイドで進行していたこと。ただNECのマーシュの逆転トライを生んだ、パスのスルーを観られたのはラッキーだった(ヤコのプレーとのこと)。
ゲームの終盤も終盤、逆転をめざしてトヨタは攻めに攻めたのだが、ゴールラインは遠かった。NECのディフェンスはひじょうに固かった。あそこでトヨタのトライが決まっていたら、盛り上がったんだけどなあ。
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2005年2月の欲望