2004年6月の欲望


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欲望充たされず。


6/2

百人町屋台村(エスニック料理/東京都新宿区百人町2-20-25/03-5386-3390/http://www.yataimura.jp/)で飲む。タイ、インド、マレーシア、メキシコ、ベトナム、台湾といった各国の料理が楽しめる屋台村である。
この店のよさは、なんといっても雰囲気。内装、料理といった店のコンテンツだけでなく、店のスタッフ、周囲のお客にも異国情緒がいっぱいなのである。おおいに食って飲んで大満足。会話もすごくおもしろく、異性に関する話とか、投資に関する話とかいろいろと参考になった(要するに女の話と金の話をしてたわけです(笑))。

〈キーワード〉
『ウォール街のランダム・ウォーカー―株式投資の不滅の真理』(バートン・マルキール/日本経済新聞社/2300円)/プリヴェチューリッヒ企業再生グループ/自分自身の高値売り抜け/


6/3

『博士の愛した数式』(小川洋子/新潮社/1500円)を読み終える。交通事故によって脳に損傷を受け、1975年までの記憶と、直近80分間の記憶しか持てない天才数学者“博士”と、語り手である家政婦、博士に“ルート”と呼ばれる彼女の10歳の息子(頭のてっぺんが、ルート記号のように平らなため/阪神タイガースファン)の日常を描いた物語である。それぞれの折り目正しさ、各人に対する敬意と尊重の姿が美しい文体でつづられ、読み進むごとに心に温かいものが積み重なっていく。メインキャラクターである博士の、数学、家政婦の息子、そして阪神タイガース(特に江夏!!)に対する愛情が微笑ましい。透明度の高いひじょうに美しい小説で、読み終わった後、静かな感動が心に充ちあふれた。
ちなみに小説に限らず静かな雰囲気の作品が好きなのだが、なぜ自分がそういった作品に惹かれるのか、答えのひとつが作中に記されていた。以下に引用。

 正解を得た時に感じるのは、喜びや解放ではなく、静けさなのだった。あるべきものがあるべき場所に納まり、一切手を加えたり、削ったりする余地などなく、昔からずっと変わらずそうであったかのような、そしてこれからも永遠にそうであり続ける確信に満ちた状態。博士はそれを愛していた。(博士の愛した数式/P.89/小川洋子/新潮社/1500円)

ぼくもそんな状態を愛しているのだろう。とにかくこの作品、ぼくの心のベスト5には確実に入りそう。ぜひ読んでくださいね!!


6/4

欲望充たされず。


6/5

三浦海岸へ小旅行。鮨処魚音(寿司/神奈川県三浦市三崎5-1-13/046-881-3322/http://uooto.com/index.php)でランチ(っつうか、飲む(笑))。三崎の仲買業者・魚音経営の寿司屋である。三崎といえば“マグロ”だが、大トロ、中トロ、赤身とどの寿司もバカウマ。マグロ以外の寿司のクオリティも高く、食って飲んで大満足(昼間から(笑))。
昼寝の後、風呂に入り、夕方から駅前の居酒屋みづき(居酒屋/神奈川県三浦市南下浦上宮田2359/046-888-5180/http://uooto.com/index.php)で飲む。リーズナブルで料理も上々。がっつり飲んで大満足。


6/6

DVD
『踊る大捜査線THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(PCBC.50555)
『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2』(PCBC.50888)

赤いパッケージの『踊る大捜査線THE MOVIE 2』、白いパッケージの『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2』ともに劇場で観ているので、本編より先に特典映像を観る。赤は約17分とわりとさっくりとした特典内容だったが、白の充実っぷりに驚き。なんと納得の約185分!! メイキングにはじまり、湾岸署が作成したという設定の警官募集VTR『刑事ウォーズ』、観光案内用VTR、神田署長のプロモ映像『プロジェクトK』、監視カメラ映像、VFX解説などが収録されている。監視カメラ映像は9つがピックアップされているが、短時間しか使われない映像素材もきっちりと作り込まれていることに感心した。またVFX解説で、レインボーブリッジがどのように合成されたかという話に驚かされた。めちゃめちゃ見応えのある内容で、大いに満足できた。


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欲望充たされず。


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和創菜々・温(居酒屋/東京都港区虎ノ門3-8-26巴町アネックスB1F/03-5401-1054/http://r.gnavi.co.jp/g311202/)で飲む。以前、おかずという居酒屋があった場所にある店である。内装はこぎれい、値段はそれなり、そして肝心の料理はひじょうにおいしい。満足満足。


6/9

鈴(前菜屋/東京都新宿区新宿3-17-13-3F/03-3341-4807/http://r.gnavi.co.jp/g217300/)で飲む。大皿料理のうまい店である。アサヒプレミアム生ビール熟撰(ちなみに瓶ビール)を初めて飲んだのだが、独特の味わいがおいしかった。
続けてパセラ新宿店(カラオケボックス/東京都新宿区歌舞伎町1-3-16/0120-706-733・03-5291-8351/http://www.pasela.co.jp/main.html)へ。笑えるカラオケだった。


6/10

映画
『子猫をお願い』を観る。ぺ・ドゥナ(『ほえる犬は噛まない』など)主演の韓国映画である。同じ高校を卒業して別々の生活を送る20歳の女性たち・5人の日常が描かれている。映像の見せ方、音楽の使い方がひじょうに巧みなキュートな作品だった。
ちなみに蓮實重彦、大絶賛。そのほめっぷりは、こちらで読んでみてください。


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欲望充たされず。


6/12

マッサージに行ったり、髪を切ったり、自分メンテナンス。


6/13

映画
『デイ・アフター・トゥモロー』を観る。異常気象により、北半球が急速に氷河期に突入してしまった世界を描いた災害映画である。この映画の魅力は、とにもかくにも、凍てついてしまったニューヨークの映像。大画面で観たことで、より一層迫力を感じることができた。

クンメー新大久保本店(タイ料理/東京都新宿区百人町1-10-7大森ビル1F/03-3368-1166/http://www.khunmae.net/index.html)で飲む。トムヤムクンやグリーンカレーなど発注。辛いけど、うめぇ。ビールが進む進む。サテで口の中を落ち着けながら、完食。おいしかった〜。


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欲望充たされず。


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欲望充たされず。


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『ボストン、沈黙の街』(ウィリアム・ランデイ/ハヤカワ・ミステリ文庫/1000円)を読み終える。母親の介護のため、歴史学者への道をあきらめ、父親の跡を継いだ田舎町の若い警察署長が主人公。ストーリーは、主人公の管轄エリアで起きた、ボストンの地方検事の殺害事件で始まり、犯罪とは無縁だった警官が、大都会ボストンで捜査をする姿が描かれている。
基本的にはハードボイルド的な小説だが、主人公の持つ秘密が事件と絡み合い、正義対悪という単純な二項対立にとどまらない深い内容となっている。また個性的なキャラクターが多数登場し、彩りを添える。文章も魅力的で、ボリュームのある小説にもかかわらず、一気に読めてしまった。ひじょうにおもしろかった。おすすめ。


6/17

映画
『海猿』を観る。海上保安官のエリート・潜水士をめざす14名の訓練生の物語である。14人の男たちが過酷な訓練を通じて成長し、友情を育んでいく姿が描かれている。出演者の大半が男で、ストーリーは熱血かつ部活的。血中体育会度の低い人間なのだが、ラストではがっつりと熱い気持ちにさせられた。おすすめ。


6/18

映画
『下妻物語』を観る。茨城県下妻市が舞台の、ひょんなことから知り合いになったロリータファッションの超個人主義少女・桃子とアツいヤンキー娘・イチゴの友情の映画である。対照的な2人のメインキャラクターの独特の生態と、それぞれの感覚の違い、また一般的社会とのギャップがふんだんなギャグと共に描かれている。
深田恭子のマイペースなロリータ少女、土屋アンナのアツいレディース、どちらもすばらしくはまっていて、最初から最後まで爆笑の連続。特に土屋アンナの、男前キャラ全開の演技はすばらしい。鼻血メイクしててもイカス女優なんて、めったにいないよ(笑)。ラストにはちょっといいエピソードもあったりして、めちゃめちゃおもしろい映画だった。超おすすめ!!


6/19

上井草の早稲田大学グラウンドへラグビーを観に行く。早稲田Bv.s.中央A戦。前週、明治Bに圧勝した早稲田Bが、リーグ戦グループ強豪校のレギュラーに対し、どんな試合をするかに注目しての観戦である。
先制したのは中央大学。その後、早稲田Bが連続トライで逆転をするが、中央の連続トライで逆転をされ、前半は12対17で折り返す。ハンドリングエラーが多い、トップスピードでパスが受けられず、よってうまくゲインを切れないと、早稲田のアタックのよくないパターンが散見され、またディフェンスも大事なところで抜かれていた。
後半も先制したのは中央。ゴール前のモールからトライという、今年の早稲田のトライパターンで奪われ、このままだとやばいなあと思ったが、早稲田が連続トライで再逆転。しかし直後、早稲田が2人痛んでいる状況をつかれ、またまた逆転されてしまう。36分になんとか再々逆転し、最後の中央の猛攻をなんとかしのいで、29対27で逃げ切った。最後の中央の攻撃はノータッチからの逆襲で、きっちりとタッチを切っていればゲームは終わっていたはず。最後の最後までほんとに危ない展開だった。
中央がよかったというのもあるが、早稲田Bのミスが多く、ストレスのたまるゲームだった。


映画
『キューティーハニー』を観る。佐藤江梨子扮するキューティーハニーと、謎の秘密結社パンサークローの戦いを描いたアクションコメディ映画である。永井豪原作のマンガ・アニメの実写版で、監督は『新世紀エヴァンゲリオン』などでおなじみ庵野秀明。
映像のキッチュさ、アクションのユニークさが魅力的な映画だが、それ以上にナイスだったのはふんだんにちりばめられたギャグシーン。何度も何度も思いっ切り笑わせてもらった。30代のマニア系人間であれば、より楽しめるはず。おすすめです。


6/20

カラオケ&酒。
川口大輔の『Sun Shower』、堂島孝平の『ハジメテのハジマリ』、w-inds.の『キレイだ』を重点課題曲として歌う。『Sun Shower』は初挑戦だったが、かなりいい感じ。歌ってて楽しい楽曲なので、また歌うつもり。『ハジメテのハジマリ』はキーを下げれば大丈夫かな。『キレイだ』はもっとがんばりましょうという状態。楽曲的にはけっこう気に入っているので、もうちょっと練習してみる。

ざくろ(トルコ&イラン料理/東京都荒川区西日暮里3-14-13日暮里コニシビルB1F/03-5685-5313/http://zakuro-nippori.web.infoseek.co.jp/)で飲む。トルコ料理とイラン料理のレストランである。店内はじゅうたん直座りで、料理と酒をのんびりくつろいで楽しめる。コース料理を頼んだのだが、2,000円のコースでも料理はてんこもり。味もひじょうによくて、死ぬほど食べて飲んだ。正直、店員はうるさかったが、コストパフォーマンスの高いナイスな店だった。


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欲望充たされず。


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もんじゃと言ったら月島でしょうということで、たんぽぽ清澄通り店(もんじゃ/東京都中央区月島3-17-4/03-3531-8368/http://www.monja-tanpopo.com/)へ。がっつんがっつん食って、がっつんがっつん飲む。いろんなトッピングをためしたが、けっこう紅ショウガはよかった。味が締まるし。


6/23

小洞天有楽町店(中華料理/東京都千代田区有楽町1-11-1読売会館B1F/03-3213-0056)で軽飲み。具だくさんのシウマイをつまみに、銀河高原ビールを飲む。銀河高原ビールを飲むのは超ひさしぶりである。おいしかった〜。続けて中園亭(中華料理/東京都千代田区有楽町2-8-4/03-3201-2032)で飲んで撤収。
【自分メモ】
小洞天有楽町店では、6月・7月の2ヶ月間、90分・1,260円で生ビール飲み放題をやっているそうだ。


6/24

欲望充たされず。


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欲望充たされず。


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秩父宮ラグビー場へラグビーを観に行く。早稲田v.s.関東学院戦。春の大学ラグビーオープン戦の大一番である。ここ3年ほど、この試合の勝者が大学日本一になっているため、オープン戦とはいえかなり重要なカードである。
早稲田はひじょうに気合いの入った立ち上がりで、開始5分、ラインアウトからのモールを押し込んで、あっさりと先制のトライ。14分にも同パターンでのトライ。24分にはSO久木元がラインの裏にキック、自ら抑えてのトライで着々と引き離していく。26分にはセンタースクラムから、SH後藤がサイドを抜けてFB五郎丸という決定的なシーンがあったが、最後の最後でノックオン。直後、関東の逆襲の流れでLO桑江がシンビンになり、ちょっとやばそうな雰囲気になるが、14人対15人の劣勢の中、関東の反撃を37分のトライにとどめ、前半を21対7で折り返す。
後半は、2分にパスミスから関東にトライを奪われ、しばらくは関東の流れに。そこをしのぐと、18分にBKが継続してのトライ。22分にもBKのトライ、30分にはラインアウトからのモールを押し込んでトライ。34分にはDFを破られてトライを許すが、38分、40分のダメ押しトライで、52対21で勝利した。
正直、関東のBKはめちゃめちゃおっかなかったのだが(特にFB有賀がボールを持つとすごくイヤな気持ちになる)、きっちりとしたDFで彼らに仕事をさせなかったのが勝因ではないだろうか。早稲田のいいところの出ためちゃめちゃおもしろい試合だった。大学選手権までこの勢いで突っ走っていって欲しい。
このゲームのベストトライは、後半18分のFL権丈のトライ。最終的にはFWが取ったが、BKがきっちりと継続していったプレーで、これぞ早稲田というトライだった。しかし権丈、いい位置にいるなあ。
前半24分のSO久木元のトライも、局面を変えるという意味合いで、いいプレーの選択だったと思う。

続けて第4回ビール党党大会(at:新宿ロフトプラスワン)に行く。山本一郎氏(切込隊長)主催のトークイベントである。ビール好きとしては行かねばなるまいと前々から思っていたのだが、今回ようやくの参加。ビール党党大会ってどんなことやるんだろうと思っていたのだが、基本的には山本一郎氏のトークイベントだった(ビールはきもち安く提供されてたけどね)。トークに笑い、他の客といろいろ語り、酔っ払いの夜は過ぎていくのでした……。


6/27

上井草の早稲田大学グラウンドへラグビーを観に行く。早稲田Bv.s.関東学院B戦。前日のAチームの対戦では早稲田が圧勝したのだが、レギュラー予備軍・Bチーム同士の力関係はどうなんだろうと思っての観戦である。
前半は早稲田Bがほとんど関東陣で過ごすものの、決定力がなく、なかなかトライが奪えない状況。逆に27分に、関東にトライを奪われてしまい、前半を0対5で折り返す。
後半も攻め込んではノックオンの連発で、いいところまで攻めるもののトライは取れず。ディフェンスではけっこうがんばって関東にもトライを取らせないのだが、関東のディフェンスもひじょうに強力。後半35分に、ようやくトライを取ってなんとか同点にする。最後の最後、関東ゴール前で攻めに攻めたが、結局トライは取れずノーサイド。5対5のドローだった。最後のペナルティでPGを狙っていれば勝つには勝ったと思うが、この時期はそういうゲームはしないのだろうか、Aと同様、ゴール前ラインアウトからモールでトライというプレーをチョイスし、結局、トライには結びつかなかった。
中央B戦と同様、全体に早稲田Bのミスが多く、ストレスのたまるゲームだった。

映画
『トロイ』を観る。古代ギリシャで起きたトロイ戦争をモチーフにした映画である。主演はブラッド・ピットで、彼がギリシャの英雄・アキレスに扮している。
有名なエピソードなのでストーリーはともかく、海を渡る大量の軍船、トロイを攻めるギリシャの大軍など、大画面で観ると迫力は満点。スペクタクルを満喫できた。


6/28

まめどり西新橋店(和風ダイニングバー/東京都港区西新橋1-20-9/03-3502-0201/http://www.mos.co.jp/shops/new.html)で飲む。(株)モスフードサービスが経営する(要するにモスバーガーの関連会社)和食系ダイニングバーである。豆腐と南部どりをメインにしている。モスフードサービスの店だけに、味はばっちり。雰囲気もよくてかなり満足できた。


6/29

ひもの場沙門空海(シャモンクウカイ)(居酒屋/東京都港区虎ノ門1-8-5河野虎ノ門ビル1F/03-3591-1400/http://r.gnavi.co.jp/a010502/)で飲む。魚の干物をメインにした居酒屋である。干物ばっかり9種類食べたのだが、どれも激うま。酒進みまくり(笑)。
値段もリーズナブルで、ひじょうにナイスな店だった。おすすめ。


6/30

DVD
『ラグビーワールドカップ2003 プレミアムBOX』(NFC-140)を観る。オーストラリアで開催されたラグビーワールドカップ2003のDVD-BOXである。各試合のダイジェストを収録した『総集編』と、いいプレーをピックアップした『ベストプレー編』の2枚から成っている。優勝チーム・イングランドのSO・ウィルキンソンのスーパーブーツっぷりもすごかったが(決勝のドロップゴールにはしびれた!!)、個人的にはニュージーランド(オールブラックス)のバックス陣・ロコゾコ、ハウレットと、フィジーのザウザウの早さと強さにびっくりした(すっげえ月並みですが)。



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