2002年8月の欲望


前月へ  画面の最下部へ バックナンバーへ トップページ(最新情報)へ

8/1

w-inds.のライブ(at:東京国際フォーラム)へ行く。イベントで歌う彼らは何度も観たが、本格的なライブは初めて。デビューの時に比べダンスにもキレが増し、効果的なライティングによりショーアップされたステージは、ひじょうに見応えがあった。
ちなみにオープニングアクトのLeadも、なかなかのステージングを見せていた。

ライブ終了後、たこ八西銀座店(たこ焼き屋/中央区銀座6-2-6/03-3574-9887)で飲む。ここのたこ焼きは中がとろっとしたタイプのもの。ソースでも、また明石焼き風に出し汁でも食べられる。ビールのつまみにはばっちりで、ひじょうにおいしかった。


8/2

びすとろ屋新橋レンガ通店(居酒屋/港区新橋2-15-18/03-3539-3227)で飲む。先日の会社飲みでわりといい感じだったので、また使ったのである。ドタキャンが何人か出てちょっとあせったが、新橋駅前のキムラヤでフリーペーパー『ホットペッパー』をゲットして、その割引券を使うことでなんとか妥当な範囲内に収めることができた。あぶない、あぶない。『ホットペッパー』ありがとう!!
その後、もう一軒に流れて終了。


8/3

天狗新宿南口店(居酒屋/新宿区西新宿1-18-2/03-3342-2763)で飲む。つくねにかけた温泉玉子がいい感じで残ったので、ごはんを発注してたまごごはんにしてみる。うま〜、というのが本日の天狗のワンポイントでした。
天狗を出て次の店を探している時、外呼び込みに生ビールのただ券をもらったので、福膳(居酒屋/新宿区西新宿1-15-9-2F/03-5325-9685)へ流れる。軽く飲んで撤収。帰り道、無性にラーメンが食べたくなり、屯ちん(ラーメン/新宿区歌舞伎町1-11-10/03-3207-5887)へ。恵比須の香月っぽいテイストだったような気がするけど、あんまし覚えてまっせ〜ん。

本日のカラオケ。
藤木直人の『Little Wing』とGRAPEVINEの『ナツノヒカリ』に初挑戦。まずまず。Mr.Childrenの『Any』にも初チャレンジ。大コケ。
In the Soupの『グリーン グリーン』を初めて聴いたが、なかなかかっこよかった。


8/4

じみ〜に過ごす。


8/5

Wish*のライブ(at:FAB)に行く。Wish*とは『ショムニ FINAL』のオ−プニングテーマでデビューした、女Vo.と男G.の2人組ユニットである。音は初期B'zチックなデジタルサウンド。音だけでなく、ギターの男子のルックスも稲葉浩志に似ていたりする(ちなみにトークの声も稲葉声)。ノリのよいキャッチーな曲が多く、なかなか楽しめた。


8/6

仙台出張。ついでに仙台の七夕を観る(あくまでも七夕はついでです)。基本的には商店街の大通りに吹流しが飾ってあるというお祭りだが、吹流しの量の多さはかなりのインパクト。次から次へと現れる華やかな吹流しに、だんだんと心が浮きたっていくのがわかる。またよくよく見るとひじょうにディテールに凝ったものも多く、けっこう感心させられた。なかなかいいお祭りだった。
夕方、居酒屋へ。ホヤの刺身がうまかった。


8/7

低空飛行で過ごす。


8/8

『ホーカス・ポーカス』(カート・ヴォネガット/ハヤカワ文庫/780円)を読み終える。ベトナム戦争中、広報渉外担当将校として記者団や補充兵に対し、呼吸するように自然な調子で嘘をついてきた(大本営発表みたいなものだ)ユージン・デブズ・ハートキという男が主人公。戦後、金持ちの子息用の大学で教師をしていたが解雇され、刑務所に職を見つける。その刑務所で脱獄事件が発生し、それに連座して審判を待つ身となったハートキが、自分の人生を振り返るという自伝的スタイルの小説である。手近にあった紙切れに彼の人生の一シーン一シーンを書いていくという形式をとっているため、細かいシチュエーションの組み合わせがスピード感を生む。また細切れだったシーンが、物語が進むにつれ次第に収束していくというのは、心に静かにボディブローを与える。
そこはかとないユーモア、ちりばめられた警句など、ヴォネガットテイストが全編に満ちあふれる、ほんとにおもしろい小説だった。
ちなみに“ホーカス・ポーカス”の語源は、奇術師が唱えるラテン語まがいの呪文で、そこから目くらましとか、嘘をごまかすための作り話という意味が生まれたということです。


8/9

近所で軽飲み。


8/10

友人の家でバーベキュー。まっ昼間からいい感じで飲み、夕方にはあっさり沈没。すやすやと眠りこけてしまう。疲れてんのかなあ……。


8/11

昼過ぎまでノックアウト。たいして飲んでいなかったはずなんだけど。
昼ごはんを食べてようやく復活してきたので、髪を切ったりマッサージに行ったり、自分のメンテナンスを行なう。


8/12


『ヒカルの碁・18』(ほったゆみ・小畑健/集英社/390円)
『焼きたて!! ジャぱん・3』(橋口たかし/小学館/390円)

お約束のシリーズである。


8/13

欲望充たされず。


8/14

『The Power Play』を更新する。
一押しは、つじあやのの『風になる』。ジブリ映画『猫の恩返し』の主題歌です。ストリングスの響きも印象的な、透明感あふれる楽曲です。櫛引彩香に関してもそうなんですが、要するにこの手の曲にはこてんぱんに弱いんですよ。二押しはスピッツの『ハネモノ』。草野正宗テイストののんびりきれいなメロディと、_XX_Xのリズムが心地いい楽曲です。その次はMR.CHILDRENの『Any』。サビのメロディの説得力に圧倒されます。続くTHE JERRY LEE PHANTOMの『Rhythm』は、スーパーカー的Ben Foldsといえそうな、鍵盤楽器が前面に押し出されたハウスチックなダンサブルロック。すごくかっこいいサウンドです。スネオヘアーの『訳も知らないで』は、すっとぼけたアーティスト名とジャケットからは考えられないような、真っ当なロックナンバーです。

夕食は、竈(ラーメン/新宿区百人町1-24-8/03-3227-3247)でチャーシューメン。ここのチャーシューとくん玉は、ビールのつまみには最高である。ビールが一杯300円というのがありがたい。その後、ホテル海洋のバー・MOON LIGHT(バー/新宿区百人町2-27-7/03-3368-1121)へ。バーテンに勧められた、唐辛子やスパイスを漬け込んだウォッカで作るモスコミュールにチャレンジしてみる。ぴりっと引き締まった味で、かなりうまかった。


8/15

映画
『スターウォーズ EPISODE II』を観る。EPISODE IV〜VIへのつながりが、徐々に明らかになってきている。EPISODE IIIで、残されたパズルがどう埋められるかが楽しみだ。なんだか叙述式のミステリのようである。
この作品単体では、クローン・トルーパーの出現とヨーダの大活躍っぷりが印象的だった。

夕方から、風と緑のビアガーデン(Beerガーデン/文京区後楽1-3-61/03-3817-6286/http://www.tokyo-dome.co.jp/gourmet/kaze/)で飲む。飲み食べ放題で3,000円とリーズナブルだが、ビールの味はもちろん、料理の味のよさ、種類の多さはなかなか高ポイント。プラスチックカップとスチロール皿にはやや興醒めするものの、それを差し引いても満足できる店だった。その後、もう一軒に流れ終了。


8/16

DVDで『千と千尋の神隠し』(VWDZ-8036)を観る。宮崎駿映画の王道、少女の成長を描いた物語である。トンネルをくぐったらそこは……、というのはわりとスタンダードな設定だが、ここに作り上げられた異世界には、似ているんだけど違う、違っているんだけどどこかで観たことがあるというねじれがある。しかしその差異も、過去の宮崎作品のさまざまなシーンを巧みにサンプリングすることで、観客の記憶の底とうまくリンクさせ、消化を容易に、そして物語に入り込みやすくしているように思えた。
映像もほんとに美しく、しっかり作りこまれているなあという印象を強く受ける作品だった。


8/17

劇団Studio Lifeの芝居『歓びの娘 鑑定医シャルル』(at:紀伊国屋サザンシアター)を観に行く。藤本ひとみ原作の同名小説の舞台化である。主人公は犯罪心理学を基に犯罪を解決する鑑定医のシャルル。鉱山で発見されたバラバラ死体の鑑定を依頼された主人公が、被害者の死の真相と、その家族の秘密を解明していくというのがストーリーである。出演者は男ばかりで、女のキャラクターまで男が演じているというのがちょっと観ててつらかったが、サイコ・サスペンスものとしてはまずまず楽しめた。

その後、天狗西新宿7丁目店(居酒屋/新宿区西新宿7-10-20/03-3227-1761)で軽飲み。生ビールをオーダーすると(大ジョッキ、中ジョッキ、ピッチャー)、くじで500円優待券が当たる生ビールキャンペーンをやっていた。おかげさまで当たりを引くことができ、ささやかな幸せを味わえた。


8/18

『ガラテイア2.2』(リチャード・パワーズ/みすず書房/3200円)を読み終える。作者を彷佛させる“リチャード・パワーズ”という主人公が、「人工知能は文学を解釈し、理解しうるか」という実験を行なっていくという小説である。主人公が人工知能に文学を教えるアプローチを軸に、主人公の過去の恋愛、現在の恋愛が並行して物語られる。
作中では人工知能研究やニューラル・ネットワークの専門用語、文学研究の専門用語など難解なことばがてんこもりで、読み通すのはかなりたいへんだったが、ひじょうに感動的な作品だった。


8/19

欲望充たされず。


8/20

欲望充たされず。


8/21

銀河高原生ビール新橋店(Beerレストラン/千代田区内幸町1-5-3-B1F/03-3502-7355)で飲む。銀河高原ビールに行くのは超ひさびさ。やっぱり生ヴァイツェンはうまいねえ。


8/22

『真珠夫人・上』(菊池寛/新潮文庫/400円)、『真珠夫人・下』(菊池寛/新潮文庫/438円)を読み終える。成金の実業家のたくらみにより、その妻になってしまった華族令嬢の波乱の人生を描いた物語である。話題の昼メロの原作ということで、興味をひかれて読み始めた。内容は、昼メロにこの作品を持ってきた制作者の慧眼に、敬意を払いたくなるほどのどろどろっぷり。菊池寛、侮れない男である。
本来なら主人公・瑠璃子に共感しながら読むのだろうが、主人公の恋人(本来はいいものサイド)の小賢しげなことばに選民意識を感じてむかついてしまい、悪者(であるはず)の成金の実業家を応援しながら読み進めた。
主人公の復讐の過程での変貌から、いかに人の心がダークサイドに影響されやすいかが描かれている。よくも悪くも“強力”ということばがぴったりの主人公・瑠璃子に、一気にラストまで引っぱられてしまった。


8/23

aikoコンベンション(at:クラブeX)に行く。媒体・ディーラー限定のクローズドのイベントで、aikoのミニライブと懇親会という構成。ライブはストリングスが厚く、普段のライブとは違った趣である。落ち着いた雰囲気で、バラード曲がより強く印象に残った。
その後、品川の居酒屋でがつっと飲み終了。

〈キーワード〉
トリのトリコ(by aiko)/新しい風が吹いた


8/24

吉野屋(船宿/千葉県浦安市猫実5-7-10/047-351-2544/http://www.funayado-yoshinoya.com/)の屋形船に乗る。刺し盛りもうまく、揚げ立ての天麩羅は激しくうまく、酒がどんどん進む。川面を渡る風もすごく心地よく、ビール片手に美しい夜景をぼーっと眺めていると、ふだんの生活ではなかなか味わえないゆったりとした気分を楽しめたことができた。
その後、300ビストロ(バー/千葉県浦安市北栄1-2-26-2F/047-304-3006)で飲み、終了。


8/25

おとなしく過ごす。


8/26

欲望充たされず。


8/27

欲望充たされず。


8/28

八芳園で行なわれたホリプロ夏祭りに行く。毎年夏に、ホリプロが関係各社を招待して行なうイベントである。飲食物は太っ腹だし所属タレントがそこここにいたりして、全体に華やかな雰囲気が楽しめる。今年は仕事が押し押しで遅れてしまい、微妙に飲み足らず。近所で軽飲みして撤収。


8/29

欲望充たされず。


8/30

銀座飲み。特に予約をしないで行ったら、給料日後の週末ということでどこの店も激込み。ちょうど持っていた『Hot Pepper』で、空いてる店を猛ダッシュで探す。ラッキーなことに、一番最初に電話した八ゝ(はっちょん)(居酒屋/中央区銀座6-4-16花椿ビル2F/03-3575-0388/http://r.gnavi.co.jp/g091501/)が入れ替りタイミングで、さっくり入れた。なんだか店員がてんやわんやだったが、料理はまずまずで満足できた。ありがとう『Hot Pepper』。


8/31

パセラ新宿店(カラオケボックス/新宿区歌舞伎町1-3-16/03-5291-8351)でカラオケ。藤木直人の『涙のいろ』とつじあやのの『風になる』とIn the Soupの『グリーングリーン』とスピッツの『ハネモノ』に初チャレンジ。『涙のいろ』はなかなかいい感じ。やっぱぼく、藤木の歌を歌わせたら日本一かも(笑)。新曲の『So Long』もいい曲なんで、早くカラオケに入ってほしいなあ(既に練習中らしい)。『風になる』は一人称が“ぼく”なので、予想通り、キーを下げるとわりとナチュラルに歌える。歌っていて楽しい曲でした。『グリーングリーン』もいいアレンジになっていて、いい感じで歌えた。残念ながら『ハネモノ』はもうちょっとキー調整をした方がよかったかも。

〈キーワード〉
おまえの母さんでべそ(ある姉妹のお約束的口げんか)



次月へ 画面の最上部へ バックナンバーへ トップページ(最新情報)へ

2002年8月の欲望