2002年4月の欲望


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4/1

おとなしく過ごす。


4/2

My Room雲母(炭火焼き/港区広尾5-1-20-2F/03-5789-9345)で飲む。広尾っぽい、しゃれた雰囲気の炭火焼きの店である。この店で驚かされたのは肉のうまさ。そのぶ厚さにもかかわらずひじょうにやわらかく、がんがん食べられる。おかげでビールがすすむこと、すすむこと。大満足できた。
続けてODIN(バー/渋谷区恵比寿南1-8-18K-1ビルB1/03-3445-0996)でブラッディーマリー。ここのはほんとに絶品なのである。かなり高かったが、満足満足。


4/3

五反田で飲む。前日こってりと飲んでいたのでほどほどにしようと思ったのだが、やっぱりがっつりと飲んでしまった。


4/4

会社のカラオケ部。銀河高原生ビール新橋店(Beerレストラン/千代田区内幸町1-5-3-B1F/03-3502-7355)で飲む。銀河高原ビールの生を飲むのはすっごくひさしぶり。ここのヴァイツェンはコンディションに波があるが、本日のはOK。おいしく飲めた。続けてカラオケの鉄人(カラオケボックス/中央区銀座5-9-11/03-3572-3711)でカラオケ。統合カラオケが入っているのに加え、飲み放題つきでも結構リーズナブルで、かなりポイント高し。初チャレンジの藤木直人の『Wonderful Days』は上出来だった。しかし少々飲み過ぎたせいか、記憶が……。『anon』って歌ったっけ?……(歌ったらしいのだが)。


4/5

白鳥マイカのライブイベント(at:club asia P)へ行く。白鳥マイカとはドリカムやCoccoと同じ事務所の女性ボーカリストである。Coccoの持つ痛さを、暖かさに変換したような雰囲気を持っている。
彼女の魅力は、その柔らかいながらも芯の強いボーカル。それがきっちりと伝わるひじょうにいいライブであった。
ライブ終了後、家の近所で軽飲み。初めての店だが、値段も安く味もまずまず。けっこういい店が見つかってラッキーだった。


4/6

ゲームソフト
『ヒカルの碁』(GBA/コナミ)

マンガの『ヒカルの碁』を読んで囲碁をやりたいなと思っていたのだが、知人の「囲碁の入門には最適」のことばで、ゲームボーイアドバンスのハードごと購入。
確かにルール解説などひじょうにわかりやすく、すぐに囲碁の世界に入り込むことができる。早く強くなって、ヒカルと平手で打ちたいものだ。


4/7

映画
『ブラックホーク・ダウン』を観る。1993年のソマリア紛争における米軍とソマリア民兵の戦いを描いた戦争映画である。ストーリーの大半は市街戦シーン。その様相は戦闘というよりも殺しあいといったことばの方が似つかわしく、スクリーンから放射される緊張感には終始圧倒させられる。貿易センタービルのテロ、パレスチナ自爆テロなどイデオロギーに関わる紛争が続く中、正義とはいったいなんだろうとあらためて考えさせられる映画であった。


4/8

焼肉部の部活動。千里亭(焼肉/港区新橋2-8-2/03-3504-0018)で焼肉。がーっと飲んで食う。続けてカラオケ部に突入。藤木直人の『Wonderful Days』は、まずまずのできだった。


4/9

欲望充たされず。


4/10

仙台出張。行って仕事して帰っただけでした(涙)。


4/11

映画
『ブレイド2』の試写会に行く。人間とバンパイアとの混血という運命を背負い、人類を守るためにバンパイアを狩る“ブレイド”が主人公のアクションホラー映画である(設定はDみたいである)。今回の敵は、究極のウイルスに寄生された凶悪な生物“死神族(リーパーズ)”。強力な戦闘力を持つ新たな敵に、宿敵である吸血鬼の軍団と手を結んで立ち向かっていくブレイドの姿が描かれている。
この作品の見どころはやはりアクションシーン。スピーディーなアクションはひじょうに爽快感があり、なにも考えずに観るには最適の映画である。


4/12

『ノックス師に捧げる10の犯罪』(ヨゼフ・シュクヴォレツキー/早川書房/1748円)を読み終える。チェコスロヴァキアのナイトクラブ歌手であるイヴ・アダムが、 国家認定の出稼ぎ芸能人として訪れるさまざまな国々で、事件に出くわすという設定の短編集である。タイトルにある“ノックス師”とは、“ノックス師の十戒”という探偵小説のべからず集を考案した人のこと。収録されているすべての作品が、“ノックス師の十戒”のどれかを破っているというのがこの本のウリである。
古い作品なだけに、全体にクラシックな雰囲気が漂う味わい深い短編集であった。

ちなみに“ノックス師の十戒”は以下のとおり。

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ノックス師の十戒

第一条
犯人は物語の早い段階で言及される人物でなければならない。ただし、読者が思考を追うことを許されている人物であってはならない。

第二条
当然ながら超自然的要素や魔術的要素を物語に持ち込んではならない。

第三条
秘密の部屋、秘密の通路は、一つに限り許される。ついでにいえば、そのような構造が予想される屋敷が舞台になるのでなければ、秘密の通路を持ち込むべきではない。

第四条
これまでに発見されていない毒物や、結末で長大な科学的説明が必要とされる小道具は使ってはいけない。

第五条
中国人を重要な役で登場させてはいけない。*

第六条
探偵は偶然に助けられてはいけない。説明のできない直感に頼って真相をつかむことも許されない。

第七条
探偵その人が罪を犯してはいけない。

第八条
探偵が手がかりをつかんだときには、即座に読者もそれを検討できるようにしなければならない。

第九条
探偵の愚かな友人であるワトスン役は、自分の頭に浮かぶ思考を隠してはいけない。その知性は、わずかだけ、ごくわずかだけ、平均的な読者の知性を下回っていなければならない。

第十条
双子の兄弟など、誰かと瓜二つの人物は、その出現を自然に予想できる場合を除いて登場させるべきではない。


*この項目は人種差別ではなく、三文探偵小説にありがちな陳腐きわまりない筋立てに対するノックス師の異義申し立てである。


(以上は『ノックス師に捧げる10の犯罪』の、宮脇孝雄・宮脇裕子の訳に拠ります)
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4/13

同期の家で飲む。いろいろな豆腐料理が出てきて大満足(豆腐好きなのです)。特にガンモの煮たのは、ダシの味わいとガンモのふんわりさ加減がよく調和し、ひじょうにおいしかった。


4/14

ひたすら『ヒカルの碁』。ひさしぶりに頭を使ったので、脳がオーバーヒートしそうだった。
ざっくり髪を切る。


4/15


『A & R・上』(ビル・フラナガン/新潮文庫/629円)
『A & R・下』(ビル・フラナガン/新潮文庫/629円)
『おごってジャンケン隊・4』(現代洋子/小学館/743円)

“A & R”とは音楽業界用語でアーティスト&レパートリーのこと。帯によると、本書ではタレントスカウトの仕事がメインに置かれているようだが、基本的には音楽家と楽曲を管理する仕事を指す。音楽業界がどのように小説として書かれているか、興味をひかれ購入。
『おごってジャンケン隊』はお約束。


4/16

新潟出張。長岡で駅弁のはたはたすしを購入。失敗……。


4/17

欲望充たされず。


4/18

DVD
『おニャン子クラブ最終盤』(PCBC-50206)

おニャン子クラブのコンサートと『夕やけニャンニャン』の秘蔵映像が入った5枚組のDVDボックス。おニャン子世代としては押さえておきたいアイテムである。
しかしおニャン子クラブのことを考えると、なんだか遠い目になってしまうねえ……(笑)。昭和は遠くなりにけりっていうか、なんというか。高井麻巳子、高井麻巳子。……特に意味なし。


4/19

パセラ併設のWho's Food's(多国籍料理/渋谷区神南1-22-9/0120-210-428)で軽く飲んだ後、パセラ渋谷店(カラオケボックス/渋谷区神南1-22-9/0120-428-875)でカラオケ。なかなか笑える展開だった。
ちなみに藤木直人の『Wonderful Days』はまずまず。酔っぱらいの人たちと歌うTOKIOの『カンパイ!!』はやっぱいいねえ。


4/20

ひたすら『ヒカルの碁』。十九路盤に初めてチャレンジしたんだけど、とにかく時間がかかるね。一局打つのに、2時間以上かかったよ。しかも相手は塔矢行洋。まじで脳が疲れた〜。
勝敗に関しては、逆コミがなくても勝ってたんですよ。これはすごくうれしかったね。


4/21

柴尾英令さんに誘っていただき、鬼束ちひろのライブ(at:NHKホール)へ行く。実は鬼束って『月光』の歌詞に引いてしまって、これまできちんと聴いてこなかったんだけど、折角のお誘いなので一度ライブを観てみようと思ったのである。
本日の鬼束は病み上がりとのことで、立ち上がりは今一つ。しかしライブが進むにつれ、徐々に内容がよくなっていく。特にシンプルな編成でのバラードは絶品。彼女のモヘアのような声が、柔らかく包んでくれるようである。歌の力が静かに心にしみるひじょうにいいライブだった。
誘ってくださった柴尾さん、ありがとうございました。

その後、パセラ渋谷店(カラオケボックス/渋谷区神南1-22-9/0120-428-875)でカラオケ。懐かしい曲が多い展開だった。
ちょっとうれしかったのは、ハニトーの新作を頼んでストラップをもらえたことですね。


4/22

唐沢美帆のライブ(at:クワトロ)へ行く。バラードを聴かせるアーティストだが、生で聴くとさらにいい。特に今井大介とのデュエット曲『I do』は、カラオケフレンドリーなひじょうに魅力的なナンバーだった。
その後、うのさと(居酒屋/渋谷区宇田川町36-11/03-3496-2087)で軽く飲んで帰宅。


4/23

CD
『1/6 LONELY NIGHT』(氣志團/TOCT-24763)
『jupiter』(BUMP OF CHICKEN/TFCC-86101)

どちらも微妙にタイミングを外しての入手(笑)。
氣志團の『1/6 LONELY NIGHT』は、ロックンロールの疾走感ががんがんに伝わってくる好アルバム。オーバー30にとっては、奥田民生の楽曲にもつながる“どこかで聴いたことのある感”もいいスパイスである。そのあたり、プロデューサーの阿部義晴(元ユニコーンのアベB)の影響もあるのだろうか。
ちなみに『黒い太陽』、すっごく歌いたいんですけど(笑)。
BUMP OF CHICKENの『jupiter』は、やはり押さえときたいアルバムである。


4/24

PRIVATE DINING 点(ともる)(ダイニングバー/渋谷区渋谷1-15-21-B1F/03-3498-1230)で飲む。グループごとに仕切りがあり、落ち着いて飲むことができる店である。料理も雰囲気もよく、ひじょうにいい店だった。


4/25

仕事飲み。3軒ハシゴして帰宅。あれだけ酔っぱらっても、ちゃんと家に着くんだから偉いよね、おれ(笑)。


4/26

竈(ラーメン/新宿区百人町1-24-8/03-3227-3247)の支店、かまど(ラーメン/新宿区歌舞伎町2-46-7/03-3207-1147)で晩飯。いきなりメニューが変わってて、角煮丼がなくなってた。がっくし。くん玉チャーシュー麺を頼んだら、麺が今一つ。またまたがっくし。ま、チャーシューとくん玉をつまみにビールが飲めたので、いいっちゃいいんだけどね。


4/27

モーニング娘。のライブ(atさいたまスーパーアリーナ)へ行く。モー娘。のライブは初めてなのだが、観客が典型的アイドルファンと小さな子供たちに二極化されていることには驚いた。初めて観るライブがモーニング娘。という子も多いだろうし、小さい子たちにとっては“モーニング娘。”というキャラクターが、仮面ライダーやウルトラマン、ガンダムのような定番になるのかもしれないなと感じさせられた。
ライブで印象的だったのは、開演で客電が落ちた時の、真っ暗な中で輝く無数の蛍光の光。星空の中にいるようで、すっごくきれいだった。
内容に関しては知ってる曲がてんこもりで、なんだかんだ楽しめました。


4/28

パセラ(カラオケボックス/新宿区歌舞伎町1-3-16/03-5291-8351)でカラオケ。飲みチームでやったウルトラキャッツの『バレム 〜願い〜』が好評をいただく。やってても楽しかったし、かなりの大満足。我ながら侮れないな〜と思いましたよ(自画自賛(笑))。


4/29

映画
『友へ チング』を観る。70年代後半から90年代前半の韓国を舞台にした映画である。メインキャラクターは4人の幼なじみ。無邪気だった小学生時代に始まり、やんちゃな高校生時代を経て、堅気とやくざ、それぞれ別の道を歩き出した青年時代までが描かれている。
ストーリーはわりと淡々としており、前半はやや退屈かなと思ったのだが、後半になると、実はその描写がボディブローのように心に効いていたんだということを改めて感じさせられるような展開になる。後半からラストにかけては、もうやられっぱなし。主人公たちと同じ30代くらいの男性ならかなり高い確率で、またそれ以上の年齢層の人たちもけっこうな割合で、ぐっと来るんじゃないかと思えるような作品だった。
おすすめ。


4/30

欲望充たされず。



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